第3章〈完結〉
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ナマエが酷く楽しそうにドライヤーをかけている。俺の髪を。
「いやぁー、乾かしがいがあるわー。この為にヘアオイル買ったんだからね!」
「あー…さっきから花みたいな匂いがする。」
「臭い?あんまり甘くない匂いにしたんだけど。」
「臭くはないが…。ドライヤーが熱い。冷風にしてくれないか?汗が止まらん。」
「ぇー。じゃあ冷風にして強風にする…。」
「そうしてくれ。」
「〜〜!」
…ドライヤーの風の音で全く声が聞こえなくなった。
「聞こえない。」
「〜?」
きょとんとした顔で俺の口元に近づいてくるのが可愛くてつい、キスをした。
「何してんの!人が真剣に乾かしてるのに!」
ようやくドライヤーを止めてくれた。
「もういい、大体乾いた。」
「潜入してた時はどうしてたの?!」
「自然乾燥。」
「髪痛むし頭皮乾燥するよ!普段はドライヤーしてるじゃん。」
「短ければドライヤーはすぐ終わるからだ。熱くて敵わん。せっかく風呂に入ったのに額が濡れた。
ヘアゴム持ってないか?」
「髪縛るの?ツインテールにしてあげようか?」
「馬鹿か。」
「三つ編みでも良いよ。」
「冗談じゃない、自分でやる。」
「しようがないなー。フフフ…これをあげよう。」
「随分と可愛らしいな。」
「でしょ?リアルな柴犬の飾り付きヘアゴム。」
無言で着けると驚いた顔をされた。
「あっ、着けてくれるんだ…。」
「家の中なら構わない。」
「なんだ、拒否させるとばかり。」
「…人の事を構うのはいいから早く風呂入ってこい。」
「はぁーい。あ、後で宅配便くるから受け取りよろしく。出かけると思って受け取り夜にしてたの。」
「分かった。」
ナマエが風呂に入って15分後位にインターホンがなった。
「宅配便です。」
「どうも。」
「ここにサインか印鑑を…。」
「あぁ。」
「…ヘアゴム、可愛いですね。では、ありがとうございました〜。」
あ…。つけたまま出てしまった。くそっ、これが狙いだったな。
「あーサッパリした。宅配便来た?」
「ナマエ、狙ったな。」
「何が?」
「宅配便、これつけたまま出てしまった。ヘアゴム可愛いですねとか言われたぞ。」
「んんッ、ごめん…そんなつもりじゃなかったんだけど……意図してそうなった。」
「やっぱり狙っていたな。もっと普通のヘアゴム寄越せ。」
「しょうがないなー。はい、ヘアゴム。お詫びにコーヒーアイスあげよう。あんまり甘くないやつだと思うんだけど。」
「ホォー、それは楽しみだ。」
冷凍庫からアイスを取り出した。
「ナマエはこの…濃厚ロイヤルミルクティーで良いのか?」
「それそれ。ありがとう。」
ソファーに座ってアイスを掬って口元に運ぶ。
あまり甘すぎず、きちんとコーヒーの香りが残っている。これは旨いな。少しずつ汗が引っ込んだ気がする。
それでも汗が服に滲んで身体に張り付いてくる。
Tシャツを脱いで横に投げた。
無心でアイスを食べていると何故か写真に撮られた。
「人の裸を撮って楽しいか?」
「海外のアイスのCMみたい。暑い中無心でアイスを食べる、みたいな。」
「今すぐその写真消せ。」
「せっかくかっこよく撮れたのに。
私のアイス一口あげるから見逃して。」
「甘そうだからいらん。」
「仕方がない、消すよ。」
「おい、俺に送ってるぞ。」
「間違えた、真純ちゃんに送るつもりだったのに。」
スマホを無理矢理奪って写真を一枚消した。
「残念。」
アイスを食べながらテレビをつけると丁度ニュースだった。
「最近子供の誘拐増えてるみたい。怖いよねぇ。」
「そうだな…。」
最近子供達に会う機会はめっきりなくなってしまったな。なんだかんだ沖矢昴としてカレーを振る舞うのも楽しかったんだが。
「いやぁー、乾かしがいがあるわー。この為にヘアオイル買ったんだからね!」
「あー…さっきから花みたいな匂いがする。」
「臭い?あんまり甘くない匂いにしたんだけど。」
「臭くはないが…。ドライヤーが熱い。冷風にしてくれないか?汗が止まらん。」
「ぇー。じゃあ冷風にして強風にする…。」
「そうしてくれ。」
「〜〜!」
…ドライヤーの風の音で全く声が聞こえなくなった。
「聞こえない。」
「〜?」
きょとんとした顔で俺の口元に近づいてくるのが可愛くてつい、キスをした。
「何してんの!人が真剣に乾かしてるのに!」
ようやくドライヤーを止めてくれた。
「もういい、大体乾いた。」
「潜入してた時はどうしてたの?!」
「自然乾燥。」
「髪痛むし頭皮乾燥するよ!普段はドライヤーしてるじゃん。」
「短ければドライヤーはすぐ終わるからだ。熱くて敵わん。せっかく風呂に入ったのに額が濡れた。
ヘアゴム持ってないか?」
「髪縛るの?ツインテールにしてあげようか?」
「馬鹿か。」
「三つ編みでも良いよ。」
「冗談じゃない、自分でやる。」
「しようがないなー。フフフ…これをあげよう。」
「随分と可愛らしいな。」
「でしょ?リアルな柴犬の飾り付きヘアゴム。」
無言で着けると驚いた顔をされた。
「あっ、着けてくれるんだ…。」
「家の中なら構わない。」
「なんだ、拒否させるとばかり。」
「…人の事を構うのはいいから早く風呂入ってこい。」
「はぁーい。あ、後で宅配便くるから受け取りよろしく。出かけると思って受け取り夜にしてたの。」
「分かった。」
ナマエが風呂に入って15分後位にインターホンがなった。
「宅配便です。」
「どうも。」
「ここにサインか印鑑を…。」
「あぁ。」
「…ヘアゴム、可愛いですね。では、ありがとうございました〜。」
あ…。つけたまま出てしまった。くそっ、これが狙いだったな。
「あーサッパリした。宅配便来た?」
「ナマエ、狙ったな。」
「何が?」
「宅配便、これつけたまま出てしまった。ヘアゴム可愛いですねとか言われたぞ。」
「んんッ、ごめん…そんなつもりじゃなかったんだけど……意図してそうなった。」
「やっぱり狙っていたな。もっと普通のヘアゴム寄越せ。」
「しょうがないなー。はい、ヘアゴム。お詫びにコーヒーアイスあげよう。あんまり甘くないやつだと思うんだけど。」
「ホォー、それは楽しみだ。」
冷凍庫からアイスを取り出した。
「ナマエはこの…濃厚ロイヤルミルクティーで良いのか?」
「それそれ。ありがとう。」
ソファーに座ってアイスを掬って口元に運ぶ。
あまり甘すぎず、きちんとコーヒーの香りが残っている。これは旨いな。少しずつ汗が引っ込んだ気がする。
それでも汗が服に滲んで身体に張り付いてくる。
Tシャツを脱いで横に投げた。
無心でアイスを食べていると何故か写真に撮られた。
「人の裸を撮って楽しいか?」
「海外のアイスのCMみたい。暑い中無心でアイスを食べる、みたいな。」
「今すぐその写真消せ。」
「せっかくかっこよく撮れたのに。
私のアイス一口あげるから見逃して。」
「甘そうだからいらん。」
「仕方がない、消すよ。」
「おい、俺に送ってるぞ。」
「間違えた、真純ちゃんに送るつもりだったのに。」
スマホを無理矢理奪って写真を一枚消した。
「残念。」
アイスを食べながらテレビをつけると丁度ニュースだった。
「最近子供の誘拐増えてるみたい。怖いよねぇ。」
「そうだな…。」
最近子供達に会う機会はめっきりなくなってしまったな。なんだかんだ沖矢昴としてカレーを振る舞うのも楽しかったんだが。