第3章〈完結〉
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
マスタングをディズニーの駐車場に止め、チケットを手に入口へ向かった。
「楽しみだなー!ファストパス取ろー!!」
ナマエはネットでポチポチファストパスを取るとさっさとお土産コーナーへ向かった。
「今のうちお土産買ってロッカー入れとく。
ねぇ、シュウ、カチューシャ付けさせて!」
そんな輝いた目で見られては断りづらい。
仕方がない…。
「…帰るまでだぞ。それからは二度とつけない。」
「わーい!」
お土産と一緒にささっとカチューシャを手に取ると意気揚々とレジへ向かった。
支払おうと財布を出す手を止めさせ、こちらが支払ってやるとかなり遠慮していたが押し切った。
お土産をロッカーにしまうとカチューシャを手渡された。
「やっぱり、本当につけるのか…?」
「もちろん!これでもシンプルなやつにしたんだよ!私はミニー、シュウはミッキー。」
「はぁ…。」しぶしぶ頭につけるとニコニコと満面の笑みを向けられた。
そんな顔をしたら取るにとれない。
諦めてこのまま行く事にした。
「思ったより皆耳つけてるな。」
「耳って…笑。カチューシャって言って。」
「服もお揃いにしているのもいるな。」
「良いよねぇ。シュウ、絶対着てくれなさそう。」
「着て欲しいのか?」
「そこまでは望まない。見てみたいけど。」
「…どうしてもと言うなら着ても良い。」
「えっ!?ほんとに?じゃあもう1回お店行こ!」
店でナマエが選んだ、白地にミッキーと英字が描いてあるアロハシャツを選んだ。
「可愛いー!ちょっと派手だけど似合いそう。」
「ナマエは色違いか。」
「私は水色。ほんの少し絵柄が違うけどね。」
それぞれトイレで着替えを済ませた。
「やっぱり似合ってるよ。パリピ感あるけど。」
「パリピ?」
「よし、アトラクション乗ろー!」
「ナマエ、こっち向いてくれ。」
「んー?」
カシャ
「ちょ、いきなり写真はずるい!絶対ブスに写ってるし!やめてよ!」
「良い写真が撮れたよ。なかなか可愛らしい。」
「もー!なんか凄いはしゃいで子供みたいな写真が撮れちゃったじゃん!」
「待ち受けにしよう。」
「やめて!そんな事したら寝てる間シュウのスマホのデータ全消去するよ?」
「ただでさえ数少ないデータなんだ、勘弁してくれ。」
その後ハニーハントやホーンテッドマンション、スターツアーズ等有名所に乗り、癒されたり楽しんでいたりと彼女の良い表情が見れた。
正直アトラクションはどうでも良い。彼女が満足しているだけで俺は十分楽しんでいる。
待ち時間はあるが、彼女の笑顔を見るまでの試練だと思えばどうって事ない。
「面白かった!次は…スペース・マウンテン!」
「それはどういうものだ?」
「ジェットコースター系だよ。シュウってそういうの大丈夫かは分からないけど…。」
「さぁ?大丈夫じゃないか?」
順番が来て乗り物に乗り込んだ。
「ちょっと怖い。」
「なんだ、意気揚々と乗る気だったのに急に怖気付いたのか。」
「腕、掴ませて。」
「クッ…笑。仕方ないな。」
乗り物が徐々に動いて高い方へと登っていく。
キラキラした通路を通り星が見えたと思ったら、
突如加速した。
スピードや身体が振り回される感覚に時々映像が見えた。
これは…俺が運転している所だな。
高速道路ををかなりの速度で走ってドリフトをしていた。前にいるのは…白い車。恐らくRX-7か?
俺は何か必要があってこの車を追っているんだろう。
気付いたらアトラクションは終わっていた。
「…シュウ、シュウ?大丈夫?。」
「あ…あぁ、記憶が少し見えた。」
「具合悪くない?大丈夫?」
「大丈夫だ、割と楽しかった。」
「それは良かった。」
アトラクションから降りて外に出た。
「ナマエ、白いRX-7を知っているか?」
「RX-7?あむ…降谷さんの車だよ。」
「そうか。何故追っていたのか記憶にないが…。」
「追ってた?その前に車いた?」
「そこまでは分からなかった。」
「そっか…。」何か考え込んでキュラソーかなと呟いていた。
「すまない、こんな事を話す為に来た訳ではないのにな。気にしないでくれ。」
「また何か見えたら教えてね。あんまり無理しないで辛くなったら言って?」
「大丈夫だ。もう12時過ぎだ。お昼にするか?」
「そうだね、食べる所混んじゃう。」
昼食を終えて歩いていると何か見つけたらしい。
「こっち来て!」
「ウエスタンランドシューティングギャラリー?」
「射撃だって。」
「ホォー、全部で62個ある光るターゲットがあって、10発撃てると。全て当たると景品のメダルが貰えるらしい。」
「ラッキー」と表示されたスコアカードが出たらゴールドの保安官バッジを、10発全て命中のスコアカードで、シルバーの保安官バッジをそれぞれプレゼント!と書いてある。
「ねぇ、対決しよ!勝ったら相手に何か一つ命令出来る。」
「構わんよ。先にやるか?」
「やるー!」
ナマエが先に挑戦した。
流石というべきか、全て当てていた。
「今度はシュウだよ。」
「了解。」銃を構えてさっさと10発撃ち終えた。
「お、全部当たった!記憶がなくても腕は変わらないね。」
「スコアカードにラッキーと書いてある。」
「えー?私のなかったよ。」
「俺の勝ちだな。」
「ぇー。…命令は?」
「…それはまた今度にさせてもらう。」
「分かった。怖いなぁ、何だろ。」
「楽しみにしてると良い。」
その後もアトラクションを楽しんだりポップコーンを買って食べ歩いたりしているとあっという間に夜になった。
「パレードが見たい。」
「帰り混むぞ。」
「だよねぇー。…諦める。」
「その代わりどこかで夕食を食べて帰ろう。」
「うん、そうだね。今日は連れてきてくれてありがとう。」
「本当は沖矢と来たかったんだろう?」
「ん?あぁ、覚えてたの?シュウがキャラじゃない、嫌って言うから。昴なら良いって。」
やはりな。元々は沖矢と行くつもりでチケットを俺に取らせていたんだろう。俺もつくづく優しい男だな。
沖矢への嫉妬で腸が煮えくり返りそうだった。
ナマエは赤井秀一が勘違いしている事は知らなかった。
赤井秀一はディズニーに行く前に「俺はファンシーな雰囲気に似合わん。昴としてなら良いが。」と変装してなら良いと言った事を、記憶を無くしたせいで覚えていなかった。
ナマエはそれを覚えていると思ってきちんと説明しなかった。
そのせいで、これからこんな事が起きるなんて。
夕食をディズニーと自宅の中間位の距離にあるレストランで摂り自宅の方へと車を走らせた。
帰りに自分のコーヒーと、ペットボトルのお茶をコンビニに購入しお茶をキャップの蓋をあけたまま手渡した。
「お茶ありがとう。」きちんと飲んだことを確認し受け取った。
「袋に入れて後ろに置いておく。眠くなったら寝ると良い。後ろに新品のブランケットがある。」
「ありがとう。お茶飲んだらなんだか急に眠くなってきちゃった。…おやすみなさい。」
「おやすみ。」
彼女が寝た事を確認し、窓を半分程開けて煙草を吸った。なるべく窓の外に向かって煙を吐く。
「よく眠っているな。睡眠薬を飲ませたから当然だが。…これから酷い仕打ちを受けるというのに平和そうな顔をしている。」
タバコを咥えたまま寝ている彼女を見つめた。
その後は何事もなく運転に集中した。
「楽しみだなー!ファストパス取ろー!!」
ナマエはネットでポチポチファストパスを取るとさっさとお土産コーナーへ向かった。
「今のうちお土産買ってロッカー入れとく。
ねぇ、シュウ、カチューシャ付けさせて!」
そんな輝いた目で見られては断りづらい。
仕方がない…。
「…帰るまでだぞ。それからは二度とつけない。」
「わーい!」
お土産と一緒にささっとカチューシャを手に取ると意気揚々とレジへ向かった。
支払おうと財布を出す手を止めさせ、こちらが支払ってやるとかなり遠慮していたが押し切った。
お土産をロッカーにしまうとカチューシャを手渡された。
「やっぱり、本当につけるのか…?」
「もちろん!これでもシンプルなやつにしたんだよ!私はミニー、シュウはミッキー。」
「はぁ…。」しぶしぶ頭につけるとニコニコと満面の笑みを向けられた。
そんな顔をしたら取るにとれない。
諦めてこのまま行く事にした。
「思ったより皆耳つけてるな。」
「耳って…笑。カチューシャって言って。」
「服もお揃いにしているのもいるな。」
「良いよねぇ。シュウ、絶対着てくれなさそう。」
「着て欲しいのか?」
「そこまでは望まない。見てみたいけど。」
「…どうしてもと言うなら着ても良い。」
「えっ!?ほんとに?じゃあもう1回お店行こ!」
店でナマエが選んだ、白地にミッキーと英字が描いてあるアロハシャツを選んだ。
「可愛いー!ちょっと派手だけど似合いそう。」
「ナマエは色違いか。」
「私は水色。ほんの少し絵柄が違うけどね。」
それぞれトイレで着替えを済ませた。
「やっぱり似合ってるよ。パリピ感あるけど。」
「パリピ?」
「よし、アトラクション乗ろー!」
「ナマエ、こっち向いてくれ。」
「んー?」
カシャ
「ちょ、いきなり写真はずるい!絶対ブスに写ってるし!やめてよ!」
「良い写真が撮れたよ。なかなか可愛らしい。」
「もー!なんか凄いはしゃいで子供みたいな写真が撮れちゃったじゃん!」
「待ち受けにしよう。」
「やめて!そんな事したら寝てる間シュウのスマホのデータ全消去するよ?」
「ただでさえ数少ないデータなんだ、勘弁してくれ。」
その後ハニーハントやホーンテッドマンション、スターツアーズ等有名所に乗り、癒されたり楽しんでいたりと彼女の良い表情が見れた。
正直アトラクションはどうでも良い。彼女が満足しているだけで俺は十分楽しんでいる。
待ち時間はあるが、彼女の笑顔を見るまでの試練だと思えばどうって事ない。
「面白かった!次は…スペース・マウンテン!」
「それはどういうものだ?」
「ジェットコースター系だよ。シュウってそういうの大丈夫かは分からないけど…。」
「さぁ?大丈夫じゃないか?」
順番が来て乗り物に乗り込んだ。
「ちょっと怖い。」
「なんだ、意気揚々と乗る気だったのに急に怖気付いたのか。」
「腕、掴ませて。」
「クッ…笑。仕方ないな。」
乗り物が徐々に動いて高い方へと登っていく。
キラキラした通路を通り星が見えたと思ったら、
突如加速した。
スピードや身体が振り回される感覚に時々映像が見えた。
これは…俺が運転している所だな。
高速道路ををかなりの速度で走ってドリフトをしていた。前にいるのは…白い車。恐らくRX-7か?
俺は何か必要があってこの車を追っているんだろう。
気付いたらアトラクションは終わっていた。
「…シュウ、シュウ?大丈夫?。」
「あ…あぁ、記憶が少し見えた。」
「具合悪くない?大丈夫?」
「大丈夫だ、割と楽しかった。」
「それは良かった。」
アトラクションから降りて外に出た。
「ナマエ、白いRX-7を知っているか?」
「RX-7?あむ…降谷さんの車だよ。」
「そうか。何故追っていたのか記憶にないが…。」
「追ってた?その前に車いた?」
「そこまでは分からなかった。」
「そっか…。」何か考え込んでキュラソーかなと呟いていた。
「すまない、こんな事を話す為に来た訳ではないのにな。気にしないでくれ。」
「また何か見えたら教えてね。あんまり無理しないで辛くなったら言って?」
「大丈夫だ。もう12時過ぎだ。お昼にするか?」
「そうだね、食べる所混んじゃう。」
昼食を終えて歩いていると何か見つけたらしい。
「こっち来て!」
「ウエスタンランドシューティングギャラリー?」
「射撃だって。」
「ホォー、全部で62個ある光るターゲットがあって、10発撃てると。全て当たると景品のメダルが貰えるらしい。」
「ラッキー」と表示されたスコアカードが出たらゴールドの保安官バッジを、10発全て命中のスコアカードで、シルバーの保安官バッジをそれぞれプレゼント!と書いてある。
「ねぇ、対決しよ!勝ったら相手に何か一つ命令出来る。」
「構わんよ。先にやるか?」
「やるー!」
ナマエが先に挑戦した。
流石というべきか、全て当てていた。
「今度はシュウだよ。」
「了解。」銃を構えてさっさと10発撃ち終えた。
「お、全部当たった!記憶がなくても腕は変わらないね。」
「スコアカードにラッキーと書いてある。」
「えー?私のなかったよ。」
「俺の勝ちだな。」
「ぇー。…命令は?」
「…それはまた今度にさせてもらう。」
「分かった。怖いなぁ、何だろ。」
「楽しみにしてると良い。」
その後もアトラクションを楽しんだりポップコーンを買って食べ歩いたりしているとあっという間に夜になった。
「パレードが見たい。」
「帰り混むぞ。」
「だよねぇー。…諦める。」
「その代わりどこかで夕食を食べて帰ろう。」
「うん、そうだね。今日は連れてきてくれてありがとう。」
「本当は沖矢と来たかったんだろう?」
「ん?あぁ、覚えてたの?シュウがキャラじゃない、嫌って言うから。昴なら良いって。」
やはりな。元々は沖矢と行くつもりでチケットを俺に取らせていたんだろう。俺もつくづく優しい男だな。
沖矢への嫉妬で腸が煮えくり返りそうだった。
ナマエは赤井秀一が勘違いしている事は知らなかった。
赤井秀一はディズニーに行く前に「俺はファンシーな雰囲気に似合わん。昴としてなら良いが。」と変装してなら良いと言った事を、記憶を無くしたせいで覚えていなかった。
ナマエはそれを覚えていると思ってきちんと説明しなかった。
そのせいで、これからこんな事が起きるなんて。
夕食をディズニーと自宅の中間位の距離にあるレストランで摂り自宅の方へと車を走らせた。
帰りに自分のコーヒーと、ペットボトルのお茶をコンビニに購入しお茶をキャップの蓋をあけたまま手渡した。
「お茶ありがとう。」きちんと飲んだことを確認し受け取った。
「袋に入れて後ろに置いておく。眠くなったら寝ると良い。後ろに新品のブランケットがある。」
「ありがとう。お茶飲んだらなんだか急に眠くなってきちゃった。…おやすみなさい。」
「おやすみ。」
彼女が寝た事を確認し、窓を半分程開けて煙草を吸った。なるべく窓の外に向かって煙を吐く。
「よく眠っているな。睡眠薬を飲ませたから当然だが。…これから酷い仕打ちを受けるというのに平和そうな顔をしている。」
タバコを咥えたまま寝ている彼女を見つめた。
その後は何事もなく運転に集中した。