第3章〈完結〉
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ナマエは寝てしまったが、今朝は散々寝ていたため自分は特に眠気は来なかった。
ベッド近くの小さい本棚にアルバムを見つけた。
手に取るとどうやら結婚式のアルバムらしい。
何気なくパラパラと捲ると自分が写っていた。
が、一つ気になる点を見つけてしまった。
なんで、俺がいるのに…俺のスマホに写っていた
"沖矢"という男も一緒に写っているんだ…?
ナマエは確か、沖矢という男は死んだ事になっている間俺が変装していた姿だったと聞いた。
「…こいつは幽霊か?」
自分でも馬鹿な事を言っているなと思って鼻で笑った。
直接聞けば良いと思ったのだが次のページを捲った時に思いがけない写真を見つけてしまった。
沖矢が何故か俺が着ていたタキシードを着ており、
まるで夫婦かのような写真が1枚写っていた。
「は…?」
もしかしたら、俺は騙されているのか?
本当は沖矢と結婚していて…俺と結婚したフリをしている?
あるいは本当に俺と結婚はしたものの、本当は沖矢の事が本命?
…それならば、なんで俺と結婚した?
そもそも本当に結婚しているのか?
ナマエの身分証明になるものはまだ1度も見ていない。
こっそりカバンを漁ると財布が見つかった。
免許証の苗字は赤井になっている。
という事は俺と結婚している事は確か。
とりあえず、色々と調べてみる必要がある。
自分の部屋のクローゼットを開けてみた。
左右に二つクローゼットがあるが、1つは恐らく俺の服、もう1つはハイネックのものばかり入っているクローゼットだった。
そういえばスマホの写真の沖矢は夏なのにハイネックを着ていた。
何か理由があるんだろうか。
俺のクローゼット内に金庫があったが、生憎番号を覚えていないので開ける事が出来ない。
沖矢のものと思われるカバンを漁ると財布があった。中身に学生証と免許証が入っている。
それ以外は持ち運び用の工具が入っているくらいで、沖矢昴が東都大学の大学院生という設定だった事しか分からなかった。
カバンを置いてふと頭をあげると沖矢のクローゼットにハイネックではないシャツが1枚紛れている事に気付いた。
「これは…。」
手に取った瞬間酷い頭痛に襲われた。
「ッ……。」痛みと共にまた映像が見えた。
1つは…見知らぬ男が俺に銃を向けている。
もう1つは… ナマエが俺に銃を向けて…撃っている場面だ。その時この服を着ていたらしい。
もしかして…俺の事を殺そうとしているのか?
そもそも本当に俺はFBIなのか?
ナマエも本当にFBIか?
あんな手帳で信じてしまったが、元々バーボンは組織の人間だ。幾らでも細工は出来そうだし、公安というのも本当か疑わしい。
降谷、ナマエ、沖矢…皆揃って俺の事を騙しているんじゃないか?
そして最終的に殺そうとしているのでは?
…いや、それならば俺が夜寝ている間にでも殺せば良かった。魔法使いとやらなら、さっき飲ませた水に毒を簡単に仕込むことも出来ただろう。
さっき見えた記憶も定かではないし、信じられるものが何もなくなってしまった。
ただ1つ言えるのは…騙されていようが殺される予定だろうが、どうしようもなくナマエの事を心底愛しているという事。
一目見た時から正直心を奪われた。
真実でなくても同じFBIだと分かった時は嬉しかった。それにさっき初めて会った時の事を思い出したがやはりその時も一目惚れだった。
俺が二度も同じ人に一目惚れをするなんてな。
苦笑しながらため息をついて立ち上がった。
このまま出ていくことも出来るが、彼女が何のために俺と結婚したのか、沖矢というのは誰なのかが気になった。
死ぬかもしれないが、好奇心とナマエへの執着心がここを離れる事を許さなかった。
ベッド近くの小さい本棚にアルバムを見つけた。
手に取るとどうやら結婚式のアルバムらしい。
何気なくパラパラと捲ると自分が写っていた。
が、一つ気になる点を見つけてしまった。
なんで、俺がいるのに…俺のスマホに写っていた
"沖矢"という男も一緒に写っているんだ…?
ナマエは確か、沖矢という男は死んだ事になっている間俺が変装していた姿だったと聞いた。
「…こいつは幽霊か?」
自分でも馬鹿な事を言っているなと思って鼻で笑った。
直接聞けば良いと思ったのだが次のページを捲った時に思いがけない写真を見つけてしまった。
沖矢が何故か俺が着ていたタキシードを着ており、
まるで夫婦かのような写真が1枚写っていた。
「は…?」
もしかしたら、俺は騙されているのか?
本当は沖矢と結婚していて…俺と結婚したフリをしている?
あるいは本当に俺と結婚はしたものの、本当は沖矢の事が本命?
…それならば、なんで俺と結婚した?
そもそも本当に結婚しているのか?
ナマエの身分証明になるものはまだ1度も見ていない。
こっそりカバンを漁ると財布が見つかった。
免許証の苗字は赤井になっている。
という事は俺と結婚している事は確か。
とりあえず、色々と調べてみる必要がある。
自分の部屋のクローゼットを開けてみた。
左右に二つクローゼットがあるが、1つは恐らく俺の服、もう1つはハイネックのものばかり入っているクローゼットだった。
そういえばスマホの写真の沖矢は夏なのにハイネックを着ていた。
何か理由があるんだろうか。
俺のクローゼット内に金庫があったが、生憎番号を覚えていないので開ける事が出来ない。
沖矢のものと思われるカバンを漁ると財布があった。中身に学生証と免許証が入っている。
それ以外は持ち運び用の工具が入っているくらいで、沖矢昴が東都大学の大学院生という設定だった事しか分からなかった。
カバンを置いてふと頭をあげると沖矢のクローゼットにハイネックではないシャツが1枚紛れている事に気付いた。
「これは…。」
手に取った瞬間酷い頭痛に襲われた。
「ッ……。」痛みと共にまた映像が見えた。
1つは…見知らぬ男が俺に銃を向けている。
もう1つは… ナマエが俺に銃を向けて…撃っている場面だ。その時この服を着ていたらしい。
もしかして…俺の事を殺そうとしているのか?
そもそも本当に俺はFBIなのか?
ナマエも本当にFBIか?
あんな手帳で信じてしまったが、元々バーボンは組織の人間だ。幾らでも細工は出来そうだし、公安というのも本当か疑わしい。
降谷、ナマエ、沖矢…皆揃って俺の事を騙しているんじゃないか?
そして最終的に殺そうとしているのでは?
…いや、それならば俺が夜寝ている間にでも殺せば良かった。魔法使いとやらなら、さっき飲ませた水に毒を簡単に仕込むことも出来ただろう。
さっき見えた記憶も定かではないし、信じられるものが何もなくなってしまった。
ただ1つ言えるのは…騙されていようが殺される予定だろうが、どうしようもなくナマエの事を心底愛しているという事。
一目見た時から正直心を奪われた。
真実でなくても同じFBIだと分かった時は嬉しかった。それにさっき初めて会った時の事を思い出したがやはりその時も一目惚れだった。
俺が二度も同じ人に一目惚れをするなんてな。
苦笑しながらため息をついて立ち上がった。
このまま出ていくことも出来るが、彼女が何のために俺と結婚したのか、沖矢というのは誰なのかが気になった。
死ぬかもしれないが、好奇心とナマエへの執着心がここを離れる事を許さなかった。