第3章〈完結〉
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結局外が暗くなっても何も連絡はなかった。
外はポツポツと雨が降ってきた。
家にずっと待っていたけれど、そろそろ探しに行くべきかもしれない。
気温が低くはないけれども、風邪を引きかねない。
そう悩んでいると自分の部屋の方のインターホンが鳴った。
ドアを開けるとシュウが玄関に立っていた。
「見つけた!」達成感に満ち溢れた笑みを浮かべながら随分息を切らしていた。
汗なのか雨なのか、髪が濡れて顔に張り付いていた。
「ちょっと!なんで勝手に病院出てきちゃうの!
どれだけ心配したと思ってるの!!
外雨降ってるし、こんなに濡れて…もう!!
風邪ひくでしょ!」
「それは心配かけたな。
それと…病室で酷いことを言ってすまなかった。」
シュウが深々と頭を下げた。
「そんな事はどうでもいい、早く部屋に入って!お風呂入ってきてよ。車で病院送るから!」
「風呂には入るが病院には戻りたくない。」
「ワガママ言わないの!」
「クッ…笑
君は母親みたいだな。」
「私は母親じゃないわよ、妻でしょうが!」
「そうか…俺は…結婚していたのか。」
そういうと急に私を愛でるような優しい眼差しを向けられた。
「そうだった、記憶が…ないんだった。」
突然現実に引き戻されたような絶望感が襲った。
「スグに記憶を戻すから、待っていてくれないか?俺の奥さん。」
「いくらでも待つから、早くお風呂へ行って。
ここのドアから隣にいけるから…
着替えはここの引き出し、お風呂はあっち。タオルは洗面所にあるから。」
「分かった。」
シュウがお風呂場に消えていった後で安室に連絡をした。
「もしもし、あむ兄?シュウがこっちに来たよ。」
「…まさか。
どうやって場所を…?」
「え、教えたんじゃないの…?住所。」
「いや、何も教えてない。
ずっと圏外で連絡が取れなかった。
とりあえず病院の周辺と、駅周辺を探し回ったり防犯カメラを使って色々調べて、所々場所は追えたけど…暗くなって見失った所だった。
ちょっと待って、キャッチホンだ。かけ直す。」
そう言って電話が切れて2分後に電話が鳴った。
「もしもし。」
「あぁ、ごめん。新一君からだった。
赤井が阿笠博士の家に来たと。
それで記憶がない事を言っていて、
"自分と知り合いの黒髪の女性の家を探している。"と言ってたから場所を教えたって。」
「どうやって阿笠博士の家を…。」
「…もしかして、降谷君か?」
「え、もうお風呂出たの?」
後ろからシュウが私のスマホを取った。
「降谷君、探させてしまったかな?」
「こんの馬鹿!赤井!どれだけ探したと思ってるんだ!」
「すまない。彼女にどうしても会いたくなった。それと、試してみたかったんだ、自分が本当にFBIなのか。」
「はぁ?」
「俺のスマホ…壊れていたようで電話と電話帳が使えない状態だった。だから写真や位置情報の履歴を使って捜査をして、彼女の家にたどり着けるかどうか試してみたかった。
もし、たどり着けないようだったら俺はFBIを辞める気でいた。
まず、写真から調べたが…
1番のキーポイントは、メガネの茶髪の男が阿笠博士と子供達と一緒にスマホにの写真に写っていた事だ。
彼とは背格好が似ている上に、彼が俺のスマホに写真があるという事は俺と何か関係があるだろうと思ってな。
阿笠博士の居場所を突き止めて話を聞いた。
博士の隣の家の男が俺の事をよく知っていたようで、住所を教えてもらったというわけだ。」
「まったくもう!勝手な事するなよ!
仕方がない…病院には僕が連絡する。…どうせ病院には戻らないんだろ。任務内での怪我だから治療費は無料だし別に問題ない。」
「流石、話が早いな。」
「ナマエちゃんに電話代わってくれ。」
「ナマエというのか。ちょっと待ってろ。」
「もしもし?」
「赤井は名前も聞いていないのか?」
「そういえばまだ妻って事以外何も言ってない。」
「はー…。」
呆れてモノが言えないというようなため息だ。
「ナマエちゃん、赤井はもう病院に戻らなくても良いように手続きしておくから、一緒に過ごしてあげてくれないかな?
多分2人が一緒にいた方が回復早そうだから。」
「うん、それはもちろん。じゃあ…手続きよろしくお願いします。」
「何かあったら連絡して。」
そういうと電話は切れた。
「君は…名前が ナマエ、苗字は…赤井で良いのかな?
俺は赤井秀一だ。改めてよろしく。」
「うん…よろしくお願いします。」
名前を名乗られるのは違和感しかなくてつい顔が引きつってしまった。
とりあえず、一緒に頑張っていくしかない。
外はポツポツと雨が降ってきた。
家にずっと待っていたけれど、そろそろ探しに行くべきかもしれない。
気温が低くはないけれども、風邪を引きかねない。
そう悩んでいると自分の部屋の方のインターホンが鳴った。
ドアを開けるとシュウが玄関に立っていた。
「見つけた!」達成感に満ち溢れた笑みを浮かべながら随分息を切らしていた。
汗なのか雨なのか、髪が濡れて顔に張り付いていた。
「ちょっと!なんで勝手に病院出てきちゃうの!
どれだけ心配したと思ってるの!!
外雨降ってるし、こんなに濡れて…もう!!
風邪ひくでしょ!」
「それは心配かけたな。
それと…病室で酷いことを言ってすまなかった。」
シュウが深々と頭を下げた。
「そんな事はどうでもいい、早く部屋に入って!お風呂入ってきてよ。車で病院送るから!」
「風呂には入るが病院には戻りたくない。」
「ワガママ言わないの!」
「クッ…笑
君は母親みたいだな。」
「私は母親じゃないわよ、妻でしょうが!」
「そうか…俺は…結婚していたのか。」
そういうと急に私を愛でるような優しい眼差しを向けられた。
「そうだった、記憶が…ないんだった。」
突然現実に引き戻されたような絶望感が襲った。
「スグに記憶を戻すから、待っていてくれないか?俺の奥さん。」
「いくらでも待つから、早くお風呂へ行って。
ここのドアから隣にいけるから…
着替えはここの引き出し、お風呂はあっち。タオルは洗面所にあるから。」
「分かった。」
シュウがお風呂場に消えていった後で安室に連絡をした。
「もしもし、あむ兄?シュウがこっちに来たよ。」
「…まさか。
どうやって場所を…?」
「え、教えたんじゃないの…?住所。」
「いや、何も教えてない。
ずっと圏外で連絡が取れなかった。
とりあえず病院の周辺と、駅周辺を探し回ったり防犯カメラを使って色々調べて、所々場所は追えたけど…暗くなって見失った所だった。
ちょっと待って、キャッチホンだ。かけ直す。」
そう言って電話が切れて2分後に電話が鳴った。
「もしもし。」
「あぁ、ごめん。新一君からだった。
赤井が阿笠博士の家に来たと。
それで記憶がない事を言っていて、
"自分と知り合いの黒髪の女性の家を探している。"と言ってたから場所を教えたって。」
「どうやって阿笠博士の家を…。」
「…もしかして、降谷君か?」
「え、もうお風呂出たの?」
後ろからシュウが私のスマホを取った。
「降谷君、探させてしまったかな?」
「こんの馬鹿!赤井!どれだけ探したと思ってるんだ!」
「すまない。彼女にどうしても会いたくなった。それと、試してみたかったんだ、自分が本当にFBIなのか。」
「はぁ?」
「俺のスマホ…壊れていたようで電話と電話帳が使えない状態だった。だから写真や位置情報の履歴を使って捜査をして、彼女の家にたどり着けるかどうか試してみたかった。
もし、たどり着けないようだったら俺はFBIを辞める気でいた。
まず、写真から調べたが…
1番のキーポイントは、メガネの茶髪の男が阿笠博士と子供達と一緒にスマホにの写真に写っていた事だ。
彼とは背格好が似ている上に、彼が俺のスマホに写真があるという事は俺と何か関係があるだろうと思ってな。
阿笠博士の居場所を突き止めて話を聞いた。
博士の隣の家の男が俺の事をよく知っていたようで、住所を教えてもらったというわけだ。」
「まったくもう!勝手な事するなよ!
仕方がない…病院には僕が連絡する。…どうせ病院には戻らないんだろ。任務内での怪我だから治療費は無料だし別に問題ない。」
「流石、話が早いな。」
「ナマエちゃんに電話代わってくれ。」
「ナマエというのか。ちょっと待ってろ。」
「もしもし?」
「赤井は名前も聞いていないのか?」
「そういえばまだ妻って事以外何も言ってない。」
「はー…。」
呆れてモノが言えないというようなため息だ。
「ナマエちゃん、赤井はもう病院に戻らなくても良いように手続きしておくから、一緒に過ごしてあげてくれないかな?
多分2人が一緒にいた方が回復早そうだから。」
「うん、それはもちろん。じゃあ…手続きよろしくお願いします。」
「何かあったら連絡して。」
そういうと電話は切れた。
「君は…名前が ナマエ、苗字は…赤井で良いのかな?
俺は赤井秀一だ。改めてよろしく。」
「うん…よろしくお願いします。」
名前を名乗られるのは違和感しかなくてつい顔が引きつってしまった。
とりあえず、一緒に頑張っていくしかない。