第3章〈完結〉
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「クソッ…随分解除に時間がかかるな。」
思った以上に複雑だった。他の爆弾の非にならないくらい丈夫に作られていた。
「赤井、焦るなよ。」
「大丈夫だ。俺は落ち着いている。
ここをこうして…外して…。」
しばらく経ってようやく配線が見えてきた。
「ここを切って…。あとは…ここか。
最後この赤いコードを切ったら終わりだな。」
パチン。
「切ったぞ。」
🎶〜♪〜
「パッハベルのカノン…着信音か?」
場に相応しくないゆったりとしたメロディーが流れる。
「まずい、逃げるぞ安室君!」
急いで鉄板を元にはめ込んだ。
これで少しでも爆破の衝撃がマシになるはずだ。
急いで廊下を走った瞬間後ろから爆風と
目が眩むような閃光、耳を塞いでいても後を追うようにキーンという音が耳に響き吹き飛ばされた。
"爆発に巻き込まれたな"と思った瞬間、後頭部に強い衝撃と痛みを感じて目の前が真っ暗になった。
【安室視点】
着信音のような音がした後、逃げるぞと言われてようやく気付いた。
おそらくこれは"内部に仕込まれたスマートフォンが何らかの原因で着信し、設定していた着信音のメロディーか 着信時の電波を拾って爆発するタイプ"だったのだろう。
海外でテロに使われるような爆弾だ。
まさか爆発に巻き込まれるとは。
吹き飛ばされた衝撃で身体のあちこちが痛むが、思ったより酷くはない。
身体を動かそうとした時、背中に重みを感じる。
ゆっくりと身体を動かすと何かが滑り落ちて床に落ち、ゴンと鈍い音がした。
どうやら僕の背中に赤井が乗っていたらしい。
…まさか。
「おい、赤井!赤井ぃっ!起きろ!」
爆風に巻き込まれた弾みで不運にも僕の盾になってしまったんだろう。細かい傷がかなりついている。
…良かった、呼吸はしているし心臓も動いている。まだ生きてる。
冷静になるとようやく周りが見えてきた。
なにやら水音がする。
後ろを振り返ると爆発の衝撃で船内の壁に穴があき、そこから勢いよく水が入ってくるのが見えた。
ここは地下だ。ここにいたらあっという間に水没する。
「赤井!起きろ!…!?」そっと起こすと触れた後頭部からべっとりと手に血がついた。
よく見ると鉄板に血が付いていた。
これが後頭部に当たり、切れて出血したのだろう。
自分のシャツを細長く引きちぎって赤井の頭をキツく縛った。
とりあえず、脱出するしかない。
もう二度と友人を失うものか。
「赤井、死ぬなよ。本当に僕が死神みたいじゃないか。それにお前の奥さんが泣くぞ。」
赤井を背負って急いで階段をかけ登った。
【ナマエ視点】
工具を渡し戻ったものの心配で落ち着かなかった。
とりあえず船近場に数名で待機する事にした。
もちろん完全武装して。
時々空間認識魔法で中の様子を伺う。
爆弾解除に奮闘しているようだ。
最終的に二人で地下の爆弾を解除し始めた。
2階にいる犯人5人は船を動かすことはせず、そのうちの1人はずっとどこかへ連絡しているようだった。
買い手を探しているのかもしれない。
しかし少しすると何かを感じ取ったように全員突然ライフジャケットを装着しだした。
そしてどこかへ電話をかけるとスマホを放り投げて5人は海へと飛び込んだ。
その瞬間物凄い轟音が船内から響きわたり閃光と爆風が私達を襲う。
爆発した…?
信じられない気持ちだった。
船体の後方が燃え始めじわじわと範囲が拡大している。燃料に燃え移ったのか?
船体全体に火の手が回るのは時間の問題だ。
慌てて公安のスタッフも駆け寄ってきた。
私は船に乗るつもりだったが全員に止められて仕方なく公安5名が消火器と防炎の防護服を身に纏うと船へと乗り込んでいった。
私は残りの人達と共に犯人達を陸から探した。
2名だけ陸に上がってきたので確保するが、3名は見失った。
海上保安庁と119、風見達に連絡しつつ捜索範囲を広げる。
3名は沖に向かって泳いでいるようだ。
見逃さないよう海上保安庁が来るまで監視を続ける。
10分くらいして公安の人達と犯人計7人、降谷と背負われた赤井の姿を確認し、慌てて駆け寄った。
「シュウ!シュウ、起きて!」
「完全に気を失っている。どうやら爆風で飛んできた鉄板のドアが後頭部を強打したらしい。血も出ている。僕がいながら申し訳ない。」
「大丈夫、これくらいの傷なら。」
そっと頭を撫でてこっそり魔法で傷を治した。
ブランケットをかけてやり、身体の細かい傷も治癒させた。
生きていて本当に良かった。
ただ、なかなか目を覚まさない。
それから5分ほどで海上保安庁と救急車が到着した。
犯人が泳いでいる場所を伝えて直ぐに確保してもらった。
あとは安室含め公安に現場を任せ私は救急車に同乗した。
思った以上に複雑だった。他の爆弾の非にならないくらい丈夫に作られていた。
「赤井、焦るなよ。」
「大丈夫だ。俺は落ち着いている。
ここをこうして…外して…。」
しばらく経ってようやく配線が見えてきた。
「ここを切って…。あとは…ここか。
最後この赤いコードを切ったら終わりだな。」
パチン。
「切ったぞ。」
🎶〜♪〜
「パッハベルのカノン…着信音か?」
場に相応しくないゆったりとしたメロディーが流れる。
「まずい、逃げるぞ安室君!」
急いで鉄板を元にはめ込んだ。
これで少しでも爆破の衝撃がマシになるはずだ。
急いで廊下を走った瞬間後ろから爆風と
目が眩むような閃光、耳を塞いでいても後を追うようにキーンという音が耳に響き吹き飛ばされた。
"爆発に巻き込まれたな"と思った瞬間、後頭部に強い衝撃と痛みを感じて目の前が真っ暗になった。
【安室視点】
着信音のような音がした後、逃げるぞと言われてようやく気付いた。
おそらくこれは"内部に仕込まれたスマートフォンが何らかの原因で着信し、設定していた着信音のメロディーか 着信時の電波を拾って爆発するタイプ"だったのだろう。
海外でテロに使われるような爆弾だ。
まさか爆発に巻き込まれるとは。
吹き飛ばされた衝撃で身体のあちこちが痛むが、思ったより酷くはない。
身体を動かそうとした時、背中に重みを感じる。
ゆっくりと身体を動かすと何かが滑り落ちて床に落ち、ゴンと鈍い音がした。
どうやら僕の背中に赤井が乗っていたらしい。
…まさか。
「おい、赤井!赤井ぃっ!起きろ!」
爆風に巻き込まれた弾みで不運にも僕の盾になってしまったんだろう。細かい傷がかなりついている。
…良かった、呼吸はしているし心臓も動いている。まだ生きてる。
冷静になるとようやく周りが見えてきた。
なにやら水音がする。
後ろを振り返ると爆発の衝撃で船内の壁に穴があき、そこから勢いよく水が入ってくるのが見えた。
ここは地下だ。ここにいたらあっという間に水没する。
「赤井!起きろ!…!?」そっと起こすと触れた後頭部からべっとりと手に血がついた。
よく見ると鉄板に血が付いていた。
これが後頭部に当たり、切れて出血したのだろう。
自分のシャツを細長く引きちぎって赤井の頭をキツく縛った。
とりあえず、脱出するしかない。
もう二度と友人を失うものか。
「赤井、死ぬなよ。本当に僕が死神みたいじゃないか。それにお前の奥さんが泣くぞ。」
赤井を背負って急いで階段をかけ登った。
【ナマエ視点】
工具を渡し戻ったものの心配で落ち着かなかった。
とりあえず船近場に数名で待機する事にした。
もちろん完全武装して。
時々空間認識魔法で中の様子を伺う。
爆弾解除に奮闘しているようだ。
最終的に二人で地下の爆弾を解除し始めた。
2階にいる犯人5人は船を動かすことはせず、そのうちの1人はずっとどこかへ連絡しているようだった。
買い手を探しているのかもしれない。
しかし少しすると何かを感じ取ったように全員突然ライフジャケットを装着しだした。
そしてどこかへ電話をかけるとスマホを放り投げて5人は海へと飛び込んだ。
その瞬間物凄い轟音が船内から響きわたり閃光と爆風が私達を襲う。
爆発した…?
信じられない気持ちだった。
船体の後方が燃え始めじわじわと範囲が拡大している。燃料に燃え移ったのか?
船体全体に火の手が回るのは時間の問題だ。
慌てて公安のスタッフも駆け寄ってきた。
私は船に乗るつもりだったが全員に止められて仕方なく公安5名が消火器と防炎の防護服を身に纏うと船へと乗り込んでいった。
私は残りの人達と共に犯人達を陸から探した。
2名だけ陸に上がってきたので確保するが、3名は見失った。
海上保安庁と119、風見達に連絡しつつ捜索範囲を広げる。
3名は沖に向かって泳いでいるようだ。
見逃さないよう海上保安庁が来るまで監視を続ける。
10分くらいして公安の人達と犯人計7人、降谷と背負われた赤井の姿を確認し、慌てて駆け寄った。
「シュウ!シュウ、起きて!」
「完全に気を失っている。どうやら爆風で飛んできた鉄板のドアが後頭部を強打したらしい。血も出ている。僕がいながら申し訳ない。」
「大丈夫、これくらいの傷なら。」
そっと頭を撫でてこっそり魔法で傷を治した。
ブランケットをかけてやり、身体の細かい傷も治癒させた。
生きていて本当に良かった。
ただ、なかなか目を覚まさない。
それから5分ほどで海上保安庁と救急車が到着した。
犯人が泳いでいる場所を伝えて直ぐに確保してもらった。
あとは安室含め公安に現場を任せ私は救急車に同乗した。