第3章〈完結〉
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
爆弾解除には工具が必要だが手持ちにはない。
「工具?私持っていくよ!」
「危険だから来るな。どうにか探す。」
「今そこ、地下2階みたいな位置で多分コンテナしかないし一瞬行くくらいバレないよ。」
「…分かった、工具を持ってきたらすぐ帰れよ。」
電話越しに公安のスタッフと話している声が聞こえる。少々揉めているようだが工具を手にしたらしく電話が切れた。
数秒でナマエが現れた。
「シュウ、あむ兄。無事でよかった。これ、工具と防弾チョッキ。2人とも絶対に無傷で帰ってきてね!」
「大丈夫、赤井を無事に帰らせるから。工具とチョッキ助かるよ。」
「…ナマエ。」
ぐっと引き寄せられ抱きしめられた。
「ちょ、あむ兄もいるのに恥ずかしい。」
「また、後でな。それとさっきも言ったがなにがあってもこれからは二度と船には入るなよ。
逮捕は公安に任せろ。」
「うん…。頑張ってね。
それと…爆弾は地下1階、つまりこの一つ上に3つ、1階に1つ、2階に1つ。何かあったら連絡して。」
「了解。」
ナマエは持ち場へ帰っていった。
「さて、どう二手に別れるか…。」
「全部で5箇所と言っていたな。」
「安室君、一つ上の階を頼む。俺は1階と2階へ行く。」
「分かった。とりあえずこの二人はコンテナに入れとくか。」
さっきの男達をコンテナに放り込んだ。
ついでに持ってきた袋の中を見る。
カロリーメイト数個とペットボトルの水、非常用トイレが入っていた。
「成人男性二人で足りる量じゃないだろ。酷い管理だな。」安室君がつい鼻で笑った。
「…水に睡眠薬が入っている。」
「眠らせる気だったのか。…って赤井、キャップ開けるなよ。」
「コンテナが暑くて喉が乾いた。」
「それは分かるが飲むなよ。」
「そんな馬鹿な真似はしないさ。」
諦めてペットボトルを床に置いた。
「上が終わったら安室君の元に戻る。気をつけろよ。」
「お前こそ。…一つ良い事を教えてやる。
爆弾解除において"焦りこそ最大のトラップだ"」
安室君がニヤリと笑った。
誰かの受け売りの言葉なんだろうか。
確かに冷静でいる事は爆弾解除において大切だろう。
「…そうだな。」フッと笑うと階段を駆け上った。
【安室視点】
地下1階は全て客室だった。おそらく犯人達の寝床なのだろう。
今の所、客室は誰もいないが廊下に二人いたので制圧した。
気絶させ左端の部屋のクローゼットに押し込んでおいた。前に物を置いたし簡単には出られないだろう。
防犯カメラがないかチェックしつつ爆弾を探す。
カメラはなかった。
爆弾の1つ目は客室の洗面所の下の扉に仕掛けてあった。
固定されていて動かすことは出来ないが、まぁ解除には問題ない。
「…これでよし、っと。」
もう1つは廊下の消火栓の中。
開ける前にトラップがないか確認し開けた。
「それにしてもまた消火栓の中か…。前にもこんな事あったな。」あの時も赤井がいたな。
「安室君。」
「…赤井、随分早いな。
…気配を殺して近づくのはやめてくれ。
間違えて発砲しかねない。」
懐の銃から手を離した。
「すまない。1階を制圧して爆弾解除には成功したんだが、2階の監視がどうにもキツい。
だからまずはここを手伝いに来た。」
「そうか。まだもう1つの爆弾が見つからないんだ。
探してくれないか?ただ、左端の部屋のクローゼットは開けるなよ。犯人を突っ込んである。その中に爆弾は無かった。」
「分かった。」
爆弾解除している間赤井が走り回り必死に探しているようだったがどうにも見つからないらしい。
「赤井、まだ見つからないのか!」
「部屋の中には無かった。おそらく廊下だとは思うが。…ん?」
部屋と部屋の感覚が妙に広い箇所が1箇所ある。
その部分の壁をそっと指でなぞると壁と同じ色の長方形の鉄板が嵌っている事に気付いた。
壁に無数の四角い模様が張り巡らされていたのはカモフラージュだったのか。
「ここか。」
赤井がマイナスドライバーを壁と鉄板の間に突っ込んで、てこの原理で開けようと試みる。
「この鉄板想像よりも重い。随分と深く壁に入り込んでいるようだ。」
「こっちは終わった。僕も反対側からドライバー突っ込むからなんとか開けろよ。」
グググ…バキッ
マイナスドライバーの刃先が折れたもののどうにか開いた。
鉄板は厚さ3cm程で凄く重い。
鉄板を二人がかりでそっと床に置いて中をのぞくと、人1人がなんとか入れるくらいのスペースがあり床にポツンと爆弾が置いてあった。
「安室君は既に2つ解除したからな、今度は俺がやろう。」
「僕は敵が来ないか廊下で見張っておく。」
「頼んだぞ。」
「…それにしてもこんなに爆弾解除しているのに全く犯人達が下に来ないのもおかしくはないか?」
「…俺達が逃走しているとは思っていないんだろう。」
「一階には何人いた?」
「3人。」
「残るは5人か。」
「2階には監視カメラが多数、武装した犯人はショットガンを携帯していた。」
「厄介だな。」
「真正面から向かったら蜂の巣だ。」
「工具?私持っていくよ!」
「危険だから来るな。どうにか探す。」
「今そこ、地下2階みたいな位置で多分コンテナしかないし一瞬行くくらいバレないよ。」
「…分かった、工具を持ってきたらすぐ帰れよ。」
電話越しに公安のスタッフと話している声が聞こえる。少々揉めているようだが工具を手にしたらしく電話が切れた。
数秒でナマエが現れた。
「シュウ、あむ兄。無事でよかった。これ、工具と防弾チョッキ。2人とも絶対に無傷で帰ってきてね!」
「大丈夫、赤井を無事に帰らせるから。工具とチョッキ助かるよ。」
「…ナマエ。」
ぐっと引き寄せられ抱きしめられた。
「ちょ、あむ兄もいるのに恥ずかしい。」
「また、後でな。それとさっきも言ったがなにがあってもこれからは二度と船には入るなよ。
逮捕は公安に任せろ。」
「うん…。頑張ってね。
それと…爆弾は地下1階、つまりこの一つ上に3つ、1階に1つ、2階に1つ。何かあったら連絡して。」
「了解。」
ナマエは持ち場へ帰っていった。
「さて、どう二手に別れるか…。」
「全部で5箇所と言っていたな。」
「安室君、一つ上の階を頼む。俺は1階と2階へ行く。」
「分かった。とりあえずこの二人はコンテナに入れとくか。」
さっきの男達をコンテナに放り込んだ。
ついでに持ってきた袋の中を見る。
カロリーメイト数個とペットボトルの水、非常用トイレが入っていた。
「成人男性二人で足りる量じゃないだろ。酷い管理だな。」安室君がつい鼻で笑った。
「…水に睡眠薬が入っている。」
「眠らせる気だったのか。…って赤井、キャップ開けるなよ。」
「コンテナが暑くて喉が乾いた。」
「それは分かるが飲むなよ。」
「そんな馬鹿な真似はしないさ。」
諦めてペットボトルを床に置いた。
「上が終わったら安室君の元に戻る。気をつけろよ。」
「お前こそ。…一つ良い事を教えてやる。
爆弾解除において"焦りこそ最大のトラップだ"」
安室君がニヤリと笑った。
誰かの受け売りの言葉なんだろうか。
確かに冷静でいる事は爆弾解除において大切だろう。
「…そうだな。」フッと笑うと階段を駆け上った。
【安室視点】
地下1階は全て客室だった。おそらく犯人達の寝床なのだろう。
今の所、客室は誰もいないが廊下に二人いたので制圧した。
気絶させ左端の部屋のクローゼットに押し込んでおいた。前に物を置いたし簡単には出られないだろう。
防犯カメラがないかチェックしつつ爆弾を探す。
カメラはなかった。
爆弾の1つ目は客室の洗面所の下の扉に仕掛けてあった。
固定されていて動かすことは出来ないが、まぁ解除には問題ない。
「…これでよし、っと。」
もう1つは廊下の消火栓の中。
開ける前にトラップがないか確認し開けた。
「それにしてもまた消火栓の中か…。前にもこんな事あったな。」あの時も赤井がいたな。
「安室君。」
「…赤井、随分早いな。
…気配を殺して近づくのはやめてくれ。
間違えて発砲しかねない。」
懐の銃から手を離した。
「すまない。1階を制圧して爆弾解除には成功したんだが、2階の監視がどうにもキツい。
だからまずはここを手伝いに来た。」
「そうか。まだもう1つの爆弾が見つからないんだ。
探してくれないか?ただ、左端の部屋のクローゼットは開けるなよ。犯人を突っ込んである。その中に爆弾は無かった。」
「分かった。」
爆弾解除している間赤井が走り回り必死に探しているようだったがどうにも見つからないらしい。
「赤井、まだ見つからないのか!」
「部屋の中には無かった。おそらく廊下だとは思うが。…ん?」
部屋と部屋の感覚が妙に広い箇所が1箇所ある。
その部分の壁をそっと指でなぞると壁と同じ色の長方形の鉄板が嵌っている事に気付いた。
壁に無数の四角い模様が張り巡らされていたのはカモフラージュだったのか。
「ここか。」
赤井がマイナスドライバーを壁と鉄板の間に突っ込んで、てこの原理で開けようと試みる。
「この鉄板想像よりも重い。随分と深く壁に入り込んでいるようだ。」
「こっちは終わった。僕も反対側からドライバー突っ込むからなんとか開けろよ。」
グググ…バキッ
マイナスドライバーの刃先が折れたもののどうにか開いた。
鉄板は厚さ3cm程で凄く重い。
鉄板を二人がかりでそっと床に置いて中をのぞくと、人1人がなんとか入れるくらいのスペースがあり床にポツンと爆弾が置いてあった。
「安室君は既に2つ解除したからな、今度は俺がやろう。」
「僕は敵が来ないか廊下で見張っておく。」
「頼んだぞ。」
「…それにしてもこんなに爆弾解除しているのに全く犯人達が下に来ないのもおかしくはないか?」
「…俺達が逃走しているとは思っていないんだろう。」
「一階には何人いた?」
「3人。」
「残るは5人か。」
「2階には監視カメラが多数、武装した犯人はショットガンを携帯していた。」
「厄介だな。」
「真正面から向かったら蜂の巣だ。」