第1章<完結>
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【赤井秀一視点】
日本に到着した。そのまま簡素なセーフハウスに付き荷物を置くと備え付けのベッドに仰向けに倒れ込む。
さて、どのように接触しようか。
絶対にナンパ程度ではホイホイついて行かないだろうし警戒心を煽るだけだ。
何か罪悪感を持たせ交換条件を突きつけられると良い。…確か彼女は車で大学へ向かっていると聞いた。
車か。良い案を思いついたとほくそ笑みながら早めに床についた。
次の日思いついた案をジェイムズに電話で告げるも却下された。
「赤井君、対象の車にわざと轢かれるなんて危険すぎる。」
「それくらいしないと彼女に罪悪感を植え付けられませんし、下手に近づくと警戒される可能性があります。」
「それはそうだがしかしー」
「大丈夫です、ナマエと一緒に鍛えてましたから。」
「…赤井君、君との約束を一つ破る事になるが、それでも良ければ許可する。」
「約束?」
「ナマエくんにも今回の潜入日と方法を伝えさせてくれ。君にもしもの事があったら…私は一生恨まれてしまう。」
「わかりました。ですが俺とナマエを当日合わせないようにお願いします。」
「配慮しよう。」
当日、朝から道に待機する。対象の車はいつも朝ここを8時45分程に通過するそうだ。
ここはほとんど人も車も通らない。
完全に油断して通るだろう。
8時半に対象がポイントを通過したようで携帯に連絡が入る。
もう少し。失敗は許されない。
10分ほどするとエンジン音が聞こえる。
遠くに白い車が見える。
「ナンバー確認、行きます。」電話越しに伝えると携帯を折って近くの草むらに投げる。
3・2・1…
「キャアアア!」宮野明美が急ブレーキをかけ、鈍い音がして身体が少し飛ばされた。
少し意識を失っていたらしい。
遠くの方に救急車とパトカーのサイレンの音が聞こえる。
宮野明美が泣きながら必死に介抱していた。
救急隊が声をかけてくるがしばらく意識を失ったフリをする。
宮野明美は事情を聴くためパトカーに乗っていってしまった。
とりあえず1人で救急車の中に運ばれる。
救急車の中で意識が戻ったふりをし、救急隊に脚が痛むと伝えた。
一つ疑問なことがある。
あれだけ全身を打ったにもかかわらず痛みがあるのは右脚だけのようだ。
検査の結果右脚が折れているものの、他は問題無いとの事。ただ車に全身を打っているようだったので2〜3日入院する事になった。
入院して次の日、宮野明美が病室に花を持って来た。
「本当にごめんなさい!」必死に泣きながら謝る彼女を慰め、優しい言葉をかけた。
「あの、お名前は…?」
「諸星大だ。」
連絡先を交換し、ラッキーな事に彼女から"身の回りの面倒を見させて欲しい"と申し出があった。
このチャンスを逃さず受け入れる。
無事に潜入出来そうだ。
日本に到着した。そのまま簡素なセーフハウスに付き荷物を置くと備え付けのベッドに仰向けに倒れ込む。
さて、どのように接触しようか。
絶対にナンパ程度ではホイホイついて行かないだろうし警戒心を煽るだけだ。
何か罪悪感を持たせ交換条件を突きつけられると良い。…確か彼女は車で大学へ向かっていると聞いた。
車か。良い案を思いついたとほくそ笑みながら早めに床についた。
次の日思いついた案をジェイムズに電話で告げるも却下された。
「赤井君、対象の車にわざと轢かれるなんて危険すぎる。」
「それくらいしないと彼女に罪悪感を植え付けられませんし、下手に近づくと警戒される可能性があります。」
「それはそうだがしかしー」
「大丈夫です、ナマエと一緒に鍛えてましたから。」
「…赤井君、君との約束を一つ破る事になるが、それでも良ければ許可する。」
「約束?」
「ナマエくんにも今回の潜入日と方法を伝えさせてくれ。君にもしもの事があったら…私は一生恨まれてしまう。」
「わかりました。ですが俺とナマエを当日合わせないようにお願いします。」
「配慮しよう。」
当日、朝から道に待機する。対象の車はいつも朝ここを8時45分程に通過するそうだ。
ここはほとんど人も車も通らない。
完全に油断して通るだろう。
8時半に対象がポイントを通過したようで携帯に連絡が入る。
もう少し。失敗は許されない。
10分ほどするとエンジン音が聞こえる。
遠くに白い車が見える。
「ナンバー確認、行きます。」電話越しに伝えると携帯を折って近くの草むらに投げる。
3・2・1…
「キャアアア!」宮野明美が急ブレーキをかけ、鈍い音がして身体が少し飛ばされた。
少し意識を失っていたらしい。
遠くの方に救急車とパトカーのサイレンの音が聞こえる。
宮野明美が泣きながら必死に介抱していた。
救急隊が声をかけてくるがしばらく意識を失ったフリをする。
宮野明美は事情を聴くためパトカーに乗っていってしまった。
とりあえず1人で救急車の中に運ばれる。
救急車の中で意識が戻ったふりをし、救急隊に脚が痛むと伝えた。
一つ疑問なことがある。
あれだけ全身を打ったにもかかわらず痛みがあるのは右脚だけのようだ。
検査の結果右脚が折れているものの、他は問題無いとの事。ただ車に全身を打っているようだったので2〜3日入院する事になった。
入院して次の日、宮野明美が病室に花を持って来た。
「本当にごめんなさい!」必死に泣きながら謝る彼女を慰め、優しい言葉をかけた。
「あの、お名前は…?」
「諸星大だ。」
連絡先を交換し、ラッキーな事に彼女から"身の回りの面倒を見させて欲しい"と申し出があった。
このチャンスを逃さず受け入れる。
無事に潜入出来そうだ。