第3章〈完結〉
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「赤井、とりあえずこの檻から出よう。」
「そうだな。何かあったら身動きがとれないのは困る。」
とりあえず手で鉄格子を広げようとするもなかなか厳しい。
二人で思い切り力を入れて、ようやくミシミシと音を立てて少し曲がった。
「…これ以上は厳しいな。硬い…。」
「いや、手はある。とりあえずこれを使う。」
「こんな狭いところで銃を使う気か。」
「安室君、俺の後ろにいろ。俺の方向には弾が跳ね返らないよう調節するが、君が居る場所までは保証出来ない。」
「分かった。…どこを撃つ気だ?」
「さっき少し曲げた辺りだ。」
曲がった部分に2発弾を撃ち込んだ。
跳ね返った弾が右へ飛びコンテナの壁に当たった。
車は走行中、少々大きい音がしてもバレないはずだ。
案の定特に変わらず車は走り続けているようだ。
弾を撃ち込んだ部分を見ると凹みが出来ていた。
二人で勢いよくパイプを引っ張る。
さすがに折れることはなかったが広げる事が出来た。
身体をねじ込み牢屋からなんとか出れた。
ここで一つ問題がある。コンテナというのはどう頑張っても中から開けられる構造ではない。
「海外に行くと言っていたから、このままずっと船に飲まず食わずで乗せ続けるという事はないはずだ。
商品を餓死させる事はないだろう。」
「安室君の言う通りだ。このコンテナの入口で張っていよう。
コンテナが開いて敵が来た瞬間制圧して外に出るしかない。」
しばらくすると揺れが止まった。
外から何か機械音がする。
「うわっ!」
「おぉっ!」
コンテナが大きく揺れた。
おそらく今船に積まれているんだろう。
揺れがおさまって約10分後、コンテナが開いた。
男が2名、手に袋を持っている。
手前側にいた男の頭を掴んで壁に打ち付け気絶させた。安室君は首を閉めて気絶させたようだ。
男達の荷物を物色し拳銃をバラして弾だけ奪った。
コンテナから出てナマエに電話をする。
「ナマエ、今どこだ?」
「どこだじゃないわよ!呑気に!…バラされてなくてよかった…。」
「あやうくバラされる所だったがな。毒が効かなくて無事だった。君のおかげだ。」
「…今湾岸から離れた所に待機してる。空間認識魔法で船の中を確認するからイヤホンマイクで通話して。出来れば3人で通話しておきたい。」
「分かった。安室君、イヤホンマイクで3人で通話しつつ行動しよう。」
「分かった。」
「じゃあとりあえず見える限り状況を説明するけど。
船内に爆弾が5箇所、何の種類の爆弾かまでは分からない…。あとは犯人がおそらく計10名、そこでのびている2人を除いてね。」
「この二人は問題ない、このままコンテナに入れて鍵をかけておく。」
「犯人達は船の操縦士以外は完全武装してる。おそらく爆弾があるからだろうけど。だから銃はあんまり効かないかも。」
「それだけ分かれば十分だ。ナマエ、ありがとう。」
「ナマエちゃんありがとう。爆弾の所に案内して欲しい。もちろん遠方から。」
「ナマエ、なにがあっても船内に入ってくるなよ。例え俺が死んでも。今回は本当に危険な奴らだ。人を人として見ていない連中だ。」
「でも…。」
「約束しろ、ナマエ。…返事は?」
「…はい。」
「良い子だ。俺は簡単には死なない。安室君もいるしさっさと帰るよ。」
「さっさと片付けましょう。爆弾処理をしたら全員逮捕するだけです。」
「そうだな。急ごう。まずは工具を確保しないとな。」
「そうだな。何かあったら身動きがとれないのは困る。」
とりあえず手で鉄格子を広げようとするもなかなか厳しい。
二人で思い切り力を入れて、ようやくミシミシと音を立てて少し曲がった。
「…これ以上は厳しいな。硬い…。」
「いや、手はある。とりあえずこれを使う。」
「こんな狭いところで銃を使う気か。」
「安室君、俺の後ろにいろ。俺の方向には弾が跳ね返らないよう調節するが、君が居る場所までは保証出来ない。」
「分かった。…どこを撃つ気だ?」
「さっき少し曲げた辺りだ。」
曲がった部分に2発弾を撃ち込んだ。
跳ね返った弾が右へ飛びコンテナの壁に当たった。
車は走行中、少々大きい音がしてもバレないはずだ。
案の定特に変わらず車は走り続けているようだ。
弾を撃ち込んだ部分を見ると凹みが出来ていた。
二人で勢いよくパイプを引っ張る。
さすがに折れることはなかったが広げる事が出来た。
身体をねじ込み牢屋からなんとか出れた。
ここで一つ問題がある。コンテナというのはどう頑張っても中から開けられる構造ではない。
「海外に行くと言っていたから、このままずっと船に飲まず食わずで乗せ続けるという事はないはずだ。
商品を餓死させる事はないだろう。」
「安室君の言う通りだ。このコンテナの入口で張っていよう。
コンテナが開いて敵が来た瞬間制圧して外に出るしかない。」
しばらくすると揺れが止まった。
外から何か機械音がする。
「うわっ!」
「おぉっ!」
コンテナが大きく揺れた。
おそらく今船に積まれているんだろう。
揺れがおさまって約10分後、コンテナが開いた。
男が2名、手に袋を持っている。
手前側にいた男の頭を掴んで壁に打ち付け気絶させた。安室君は首を閉めて気絶させたようだ。
男達の荷物を物色し拳銃をバラして弾だけ奪った。
コンテナから出てナマエに電話をする。
「ナマエ、今どこだ?」
「どこだじゃないわよ!呑気に!…バラされてなくてよかった…。」
「あやうくバラされる所だったがな。毒が効かなくて無事だった。君のおかげだ。」
「…今湾岸から離れた所に待機してる。空間認識魔法で船の中を確認するからイヤホンマイクで通話して。出来れば3人で通話しておきたい。」
「分かった。安室君、イヤホンマイクで3人で通話しつつ行動しよう。」
「分かった。」
「じゃあとりあえず見える限り状況を説明するけど。
船内に爆弾が5箇所、何の種類の爆弾かまでは分からない…。あとは犯人がおそらく計10名、そこでのびている2人を除いてね。」
「この二人は問題ない、このままコンテナに入れて鍵をかけておく。」
「犯人達は船の操縦士以外は完全武装してる。おそらく爆弾があるからだろうけど。だから銃はあんまり効かないかも。」
「それだけ分かれば十分だ。ナマエ、ありがとう。」
「ナマエちゃんありがとう。爆弾の所に案内して欲しい。もちろん遠方から。」
「ナマエ、なにがあっても船内に入ってくるなよ。例え俺が死んでも。今回は本当に危険な奴らだ。人を人として見ていない連中だ。」
「でも…。」
「約束しろ、ナマエ。…返事は?」
「…はい。」
「良い子だ。俺は簡単には死なない。安室君もいるしさっさと帰るよ。」
「さっさと片付けましょう。爆弾処理をしたら全員逮捕するだけです。」
「そうだな。急ごう。まずは工具を確保しないとな。」