第3章〈完結〉
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日本では年間8万人が行方不明になっている。
そのうち見つかるのは86%。
最も多い年代は20代だ。
だから少し人が居なくなっても分からないだろうとタカをくくっているのだろうか。
今日は東堂港南貿易会社に潜入予定だ。
おそらくだがこの会社は人身売買や臓器売買に何らかの関係があると思われる。
貿易会社であれば海外から違法なものも入手出来る可能性がある。
つまりは銃や薬など危険物を所持している可能性がある。潜入には十分気をつけなければ。
今回は俺と降谷君の二人で潜入する。
装備は念の為防弾チョッキと拳銃2丁。
かさばる為ライフルは持ち込めない。
「おい、赤井どうみてもお前サラリーマンに見えないぞ。」
「スーツ着てるんだ。会社員に見えるだろ。」
「メガネでもかけとけ。」
そう言われて降谷君から渡されたメガネをかける。
「…まだましだな。」
今日は先日事情を聞いた会社から借りた車でその貿易会社へと向かう。
ナンバーから身元がバレたら困るからな。
その会社は郊外にあった。
周囲に会社はなく、自然に囲まれており割とぽつんとしている。
これなら目撃者が少ないのも頷けるな。
受付の女性に降谷君が声をかけた。
「すみません、お約束していた田中輸送機器の安室と諸星ですが。」
諸星、とは俺の事か。昔の偽名だ。
「お待ちしておりました。少々お待ち下さい。」
その受付の女は内線でどこかへ連絡し、一言Sです。と言うと電話を切った。
Sとはなんだろうか。
「一番右のエレベーターをお使い下さい。8階になります。上に着きましたら担当が部屋までご案内致しますので。」
「どうも。」
エレベーターに乗ろうとした所に1人のメガネをかけた黒髪ショートヘアの女が慌てて乗り込んだ。
「す、すみません!良かった、間に合った。」
「何階ですか?」
「あっ、5階です。ありがとうございます!」
5階と8階のボタンを押した時、ゴトンと音がした。
その瞬間エレベーター内が暗くなりエレベーターが急に落ちるような感覚がした。
「うわっ!」
「!」
「キャアアア!私暗いのダメなんですうぅ!!」
女が泣き出した。
落ちた感覚はあったが問題なくエレベーターのドアが開いた。
妙だ、ここは地下はないはず。なのに随分下に下がった感覚があった。
もしかしたらこの地下で人身売買が起きているのかもしれない。
エレベーターから降りようとした時女が苦しそうなのが見えた。
「大丈夫か?」
「過呼吸だろう。生憎紙袋はない…。
大丈夫だ、少し息を止められるか?」
「ハッハッハッ」
「無理そうだな。吸った息を10秒程度かけてゆっくり吐き出せ。ゆっくりだ。」
降谷君が声をかけると少しずつおさまってきたようだ。
「す、すみませんでした…。昔から暗いところに閉じ込められると過呼吸起こしちゃって。」
「良かった。立てる?」
「大丈夫です。」
よろよろと立ち上がった。
「ここはなんでしょうか?」
「君はここの社員?」
「いえ、私は営業で来てまして…。私の会社、コンテナを作ってるんです!その販売に。」
「そうか。」もしかしたら慌てて乗ってきた彼女を巻き込んでしまったのかもしれない。
「廊下明るいですね!誰か他に階段かエレベーターないか聞いてみましょ!」
警戒心0でどんどん進もうとする。
「念の為後ろにいろ。」
「なんでですか?」
「一応だ。」
もし一般人なら被害にあっては困る。
念の為後ろをついてきてもらう。
部屋を2〜3個開けたが物置のように物が乱雑に置かれている部屋をばかりだった。
もう少し進もうとした時、後ろから悲鳴が聞こえた。
後ろを振り返ると男が5人それぞれ銃を構えて先程のエレベーターの女性を人質に拘束していた。
「手を挙げて頭の後ろで組め。」
「チッ」一体どこに潜んでいたんだ…。
仕方なく言う事を聞く。
隠し持っていた手錠が見つかり手錠と結束バンドを使って後ろ手に拘束されてしまった。
「こいつら銃も持っているぞ。」
銃を2つとも盗られてしまった。
その上防弾チョッキを着ている事がバレた。
「こいつら警察だろうな。どうします?」
男達は拘束している女を解放し突然話しかけ始めた。
女は全く怯むことなく平然と話をし始めた。
どうやら仲間だったらしい。
「どっちも良い男よね。金髪の方はマニアに受けそうじゃない。傷つけないでね。」
「かしこまりました。」
「黒髪の方は目が良いわね。緑の目なんて珍しい。
…顔以外傷つけても良いわ。顔か眼をホルマリン漬けにでもして売るから。あとは臓器は適当に売りさばいて。」
そう言って横を通り過ぎてどこかへ行ってしまった。
そのまま俺たちは奥の部屋に連れられた。
そのうち見つかるのは86%。
最も多い年代は20代だ。
だから少し人が居なくなっても分からないだろうとタカをくくっているのだろうか。
今日は東堂港南貿易会社に潜入予定だ。
おそらくだがこの会社は人身売買や臓器売買に何らかの関係があると思われる。
貿易会社であれば海外から違法なものも入手出来る可能性がある。
つまりは銃や薬など危険物を所持している可能性がある。潜入には十分気をつけなければ。
今回は俺と降谷君の二人で潜入する。
装備は念の為防弾チョッキと拳銃2丁。
かさばる為ライフルは持ち込めない。
「おい、赤井どうみてもお前サラリーマンに見えないぞ。」
「スーツ着てるんだ。会社員に見えるだろ。」
「メガネでもかけとけ。」
そう言われて降谷君から渡されたメガネをかける。
「…まだましだな。」
今日は先日事情を聞いた会社から借りた車でその貿易会社へと向かう。
ナンバーから身元がバレたら困るからな。
その会社は郊外にあった。
周囲に会社はなく、自然に囲まれており割とぽつんとしている。
これなら目撃者が少ないのも頷けるな。
受付の女性に降谷君が声をかけた。
「すみません、お約束していた田中輸送機器の安室と諸星ですが。」
諸星、とは俺の事か。昔の偽名だ。
「お待ちしておりました。少々お待ち下さい。」
その受付の女は内線でどこかへ連絡し、一言Sです。と言うと電話を切った。
Sとはなんだろうか。
「一番右のエレベーターをお使い下さい。8階になります。上に着きましたら担当が部屋までご案内致しますので。」
「どうも。」
エレベーターに乗ろうとした所に1人のメガネをかけた黒髪ショートヘアの女が慌てて乗り込んだ。
「す、すみません!良かった、間に合った。」
「何階ですか?」
「あっ、5階です。ありがとうございます!」
5階と8階のボタンを押した時、ゴトンと音がした。
その瞬間エレベーター内が暗くなりエレベーターが急に落ちるような感覚がした。
「うわっ!」
「!」
「キャアアア!私暗いのダメなんですうぅ!!」
女が泣き出した。
落ちた感覚はあったが問題なくエレベーターのドアが開いた。
妙だ、ここは地下はないはず。なのに随分下に下がった感覚があった。
もしかしたらこの地下で人身売買が起きているのかもしれない。
エレベーターから降りようとした時女が苦しそうなのが見えた。
「大丈夫か?」
「過呼吸だろう。生憎紙袋はない…。
大丈夫だ、少し息を止められるか?」
「ハッハッハッ」
「無理そうだな。吸った息を10秒程度かけてゆっくり吐き出せ。ゆっくりだ。」
降谷君が声をかけると少しずつおさまってきたようだ。
「す、すみませんでした…。昔から暗いところに閉じ込められると過呼吸起こしちゃって。」
「良かった。立てる?」
「大丈夫です。」
よろよろと立ち上がった。
「ここはなんでしょうか?」
「君はここの社員?」
「いえ、私は営業で来てまして…。私の会社、コンテナを作ってるんです!その販売に。」
「そうか。」もしかしたら慌てて乗ってきた彼女を巻き込んでしまったのかもしれない。
「廊下明るいですね!誰か他に階段かエレベーターないか聞いてみましょ!」
警戒心0でどんどん進もうとする。
「念の為後ろにいろ。」
「なんでですか?」
「一応だ。」
もし一般人なら被害にあっては困る。
念の為後ろをついてきてもらう。
部屋を2〜3個開けたが物置のように物が乱雑に置かれている部屋をばかりだった。
もう少し進もうとした時、後ろから悲鳴が聞こえた。
後ろを振り返ると男が5人それぞれ銃を構えて先程のエレベーターの女性を人質に拘束していた。
「手を挙げて頭の後ろで組め。」
「チッ」一体どこに潜んでいたんだ…。
仕方なく言う事を聞く。
隠し持っていた手錠が見つかり手錠と結束バンドを使って後ろ手に拘束されてしまった。
「こいつら銃も持っているぞ。」
銃を2つとも盗られてしまった。
その上防弾チョッキを着ている事がバレた。
「こいつら警察だろうな。どうします?」
男達は拘束している女を解放し突然話しかけ始めた。
女は全く怯むことなく平然と話をし始めた。
どうやら仲間だったらしい。
「どっちも良い男よね。金髪の方はマニアに受けそうじゃない。傷つけないでね。」
「かしこまりました。」
「黒髪の方は目が良いわね。緑の目なんて珍しい。
…顔以外傷つけても良いわ。顔か眼をホルマリン漬けにでもして売るから。あとは臓器は適当に売りさばいて。」
そう言って横を通り過ぎてどこかへ行ってしまった。
そのまま俺たちは奥の部屋に連れられた。