第1章<完結>
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【赤井秀一視点】
彼女のおかげで解毒剤ができ、あの媚薬による被害は今後もあるかもしれないもののとりあえず脅威ではなくなった。対処法があるというのは捜査において重要だ。
2人で捜査資料という名の報告書を提出し、解毒剤の作成方法を記した資料をナマエはFBI内部の研究所に提出したので今後は研究員が作成してくれることになった。
そしてジェイムズ達によれば、黒の組織と繋がりのあると思われるスタッフ2名は捜査官達が中に入った瞬間にスタッフルームで自害していたそうだ。
証拠は何一つ残っていなかったが復元できた監視カメラに一瞬だけ薬を渡している金髪の女性が映っていた。ただ、妨害電波を出すものを持っていたのかハッキリと姿を捉えたものではなかった為誰かは分からない。
今回の事件が黒の組織と関わりがあるのか、真相は未だ闇の中。
だが、女性の体液へ薬が流れ出る事、男性の体液・特に精液の成分で女性の症状が和らぐという迷惑極まりなく意味のわからない狂気の薬を編み出せるのは常人の研究者ではないと分かる。
女性からすると中に出される程に身体が楽になる為男性を求めるという事だ。
余程の変態だな。呆れてものが言えない。
こんな複雑な薬を編み出せるのは黒の組織の可能性が高いものの、今回の事では何も黒の組織に関する捜査に進展はなかった。
今回の事件で、薬に関する耐性がそろそろ必要だと上からの判断された。
ナマエと、FBIの研究員1名監視のもと様々な薬に対する耐性をつける訓練を行った。
とても過酷な訓練だったが、ナマエのケアが素早い為苦しむ時間は短く、なんとか耐えられた。
訓練の合間の休みにはナマエに半強制的に連れられ様々な所へデートをし、気分転換をする事も出来た。
そんな苦しくも幸せな日々が終わりを迎えようとしていた。
ナマエと出会ってトータル5年という月日が流れていた。
ある日、"話がある"とジェイムズに呼び出された。
最低限必要な荷物をまとめて愛車で向かう。
ジェイムズの話によると、様々な捜査から"宮野明美"、普段は"広田雅美"と名乗る人物が浮かんできた。
現在大学生であるがどうやら黒の組織監視下で生活しているらしい。
どれ程黒の組織の中心に近いかなど何も分かっていないが、彼女に接触すれば潜入が可能かもしれない。
ジェイムズが問う。
「赤井君…やってくれるかね?」
「もちろんです。その為にこの5年を費やしてきました。」
「頼んだよ、赤井君。」
「お願いがあります。」
「ナマエの事かね?」
「はい。潜入する日、彼女には黙っていて下さい。あと、明日には家を引き払います。もうあの家には戻りません。俺の荷物、全て処分して下さい。必要なものは全て持ってきました。」
「いいのかね?」
「…俺は2人の女を同時に愛せる程器用じゃないので。組織に入ったとしても戻れる確証はありません。彼女を、ナマエを悲しませるだけですから。」
昔、結婚を前提に付き合うなんて言ったが…叶えられないかもしれないな。その点は申し訳ないと思った。
「分かった。潜入までの間、日本のセーフハウスを用意しよう。」
「ありがとうございます。もう1つお願いが。」
「なんでも言うといい。」
「俺が死んだらこのドッグダグを渡して貰いたい。」
「…わかった。大切に保管しておこう。では赤井君、潜入中の情報交換の方法等諸々細かい事を決めよう。追って連絡する。ここのセーフハウスを使ってくれ。」住所の紙を受け取りすぐに空港へ向かった。
赤井秀一が部屋を出るとジェイムズは一瞬悲しそうな顔をしたが、すぐに真顔に戻り他の捜査官に連絡をとった。
彼女のおかげで解毒剤ができ、あの媚薬による被害は今後もあるかもしれないもののとりあえず脅威ではなくなった。対処法があるというのは捜査において重要だ。
2人で捜査資料という名の報告書を提出し、解毒剤の作成方法を記した資料をナマエはFBI内部の研究所に提出したので今後は研究員が作成してくれることになった。
そしてジェイムズ達によれば、黒の組織と繋がりのあると思われるスタッフ2名は捜査官達が中に入った瞬間にスタッフルームで自害していたそうだ。
証拠は何一つ残っていなかったが復元できた監視カメラに一瞬だけ薬を渡している金髪の女性が映っていた。ただ、妨害電波を出すものを持っていたのかハッキリと姿を捉えたものではなかった為誰かは分からない。
今回の事件が黒の組織と関わりがあるのか、真相は未だ闇の中。
だが、女性の体液へ薬が流れ出る事、男性の体液・特に精液の成分で女性の症状が和らぐという迷惑極まりなく意味のわからない狂気の薬を編み出せるのは常人の研究者ではないと分かる。
女性からすると中に出される程に身体が楽になる為男性を求めるという事だ。
余程の変態だな。呆れてものが言えない。
こんな複雑な薬を編み出せるのは黒の組織の可能性が高いものの、今回の事では何も黒の組織に関する捜査に進展はなかった。
今回の事件で、薬に関する耐性がそろそろ必要だと上からの判断された。
ナマエと、FBIの研究員1名監視のもと様々な薬に対する耐性をつける訓練を行った。
とても過酷な訓練だったが、ナマエのケアが素早い為苦しむ時間は短く、なんとか耐えられた。
訓練の合間の休みにはナマエに半強制的に連れられ様々な所へデートをし、気分転換をする事も出来た。
そんな苦しくも幸せな日々が終わりを迎えようとしていた。
ナマエと出会ってトータル5年という月日が流れていた。
ある日、"話がある"とジェイムズに呼び出された。
最低限必要な荷物をまとめて愛車で向かう。
ジェイムズの話によると、様々な捜査から"宮野明美"、普段は"広田雅美"と名乗る人物が浮かんできた。
現在大学生であるがどうやら黒の組織監視下で生活しているらしい。
どれ程黒の組織の中心に近いかなど何も分かっていないが、彼女に接触すれば潜入が可能かもしれない。
ジェイムズが問う。
「赤井君…やってくれるかね?」
「もちろんです。その為にこの5年を費やしてきました。」
「頼んだよ、赤井君。」
「お願いがあります。」
「ナマエの事かね?」
「はい。潜入する日、彼女には黙っていて下さい。あと、明日には家を引き払います。もうあの家には戻りません。俺の荷物、全て処分して下さい。必要なものは全て持ってきました。」
「いいのかね?」
「…俺は2人の女を同時に愛せる程器用じゃないので。組織に入ったとしても戻れる確証はありません。彼女を、ナマエを悲しませるだけですから。」
昔、結婚を前提に付き合うなんて言ったが…叶えられないかもしれないな。その点は申し訳ないと思った。
「分かった。潜入までの間、日本のセーフハウスを用意しよう。」
「ありがとうございます。もう1つお願いが。」
「なんでも言うといい。」
「俺が死んだらこのドッグダグを渡して貰いたい。」
「…わかった。大切に保管しておこう。では赤井君、潜入中の情報交換の方法等諸々細かい事を決めよう。追って連絡する。ここのセーフハウスを使ってくれ。」住所の紙を受け取りすぐに空港へ向かった。
赤井秀一が部屋を出るとジェイムズは一瞬悲しそうな顔をしたが、すぐに真顔に戻り他の捜査官に連絡をとった。