第3章〈完結〉
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次の日、ショッピングモール内にある旅行代理店に行きパンフレットを貰ってきた。
ネットでも予約できる時代だがパンフレットの写真を見て決めるのも良いだろう。
「んー。行くとしたら隣の県かなー。千葉も良いなー。」
「好きな所を選べ。」
「じゃあ部屋に露天風呂ついてる所にしちゃお。」
「ホォー?それは部屋の露天風呂で襲って欲しいという要望か?それは叶えてやろう。」
「そんな事一言も言ってません!」
「冗談だ、クッション投げるなよ。」
「部屋にお風呂あると時間気にせず入れるでしょ。」
「…そうだな。俺は酒があれば何処でも良い。」
「はいはい。…あ、ここ良さそう。
部屋の雰囲気が大正っぽくてオシャレ〜!
部屋に露天風呂あるし、上の階に貸し切り露天風呂が4つもあるって。
料理も良いな。近くでとれた魚貝を使ってるみたい。鮑とか金目鯛とか美味しそう!」
「そこにするか。場所は…木更津か。」
「うん。」
「予約してやる。2週間後で良いか。何泊したい?」
「2泊3日!」
「OK。」
シュウが予約をしてくれた。
旅行楽しみだなー。
私は今回日本に戻ってから大学院教授の論文の手伝いを辞める事にした。
来年にはまた事務総長に戻らないといけないので、この日本で出来るような仕事をいくつかまわしてもらった。
それに追加して黒の組織の残党を調べる公安の仕事を時々手伝うつもりだ。
警視庁へ行く機会も少し増えるだろう。
とはいえそれ程仕事は多くはない。
シュウも毎日大使館の護衛をしている訳では無いので時々一緒に公安と仕事をする事になるが、
それでも二人で出かける時間はいくらでも作れる。
現在シュウは大使館に連絡して勤務の調整をしていた。
「休み大丈夫だった?」
「もちろんだ。元々非常勤だからな。そんなに忙しくはない。」
「良かった。」
ーーーーー
旅行当日
現在9時。荷物を確認して車に積む。
今回かなり目立つがシュウのマスタングで行く事になった。長距離の運転はやはり愛車が良いらしい。
「私も運転するよ?」
「大丈夫だ、大した距離じゃない。」
「疲れたら代わるから言ってね。あ、私コンビニ行ってこようかな。お菓子とか飲み物買いたい。」
「そうか。俺は車の中で待っている。」
「すぐ帰るね。」
歩いて5分のところにあるコンビニへ行き、お菓子とお茶・シュウにはコーヒーを買った。
いつものブラックコーヒーだ。
購入して車へと急いだ。
「ごめん、お待たせ!これコーヒー。」
「すまないな、ありがとう。」
「少し煙草の匂いがする。」
「さっきまで車の傍で吸ってたんだ。窓を開けよう。」
「大丈夫、あの…臭いとかじゃなくて…純粋にシュウの匂いというか。」
「俺と一緒に居るせいで煙草の匂いにすっかり慣れてしまったな。昔は臭いとか換気扇の下に行けとか散々怒られたのが懐かしい。」
「それでもいつも気にしてあんまり近くで吸わないよね。ベランダとか外で吸ってくれてるでしょ?
今回時間長いだろうし吸ってて良いよ。」
「高速以外はできる限り窓を開けて吸う。煙たかったら言ってくれ。」
そう言うと車を走らせた。
「行く所は決まったか?」
「私牧場行きたい。マザー牧場。アイス食べたい。あわよくばうさぎモフモフしたい。」
「構わんが、いつ行きたいんだ?」
「明日かなー。今日は向こうに着いたらお昼食べて、アウトレット行って買い物して旅館でゴロゴロする。」
「了解。」
「シュウは行きたい所ないの?したい事とか。」
「ナマエが楽しそうにしている姿を見れるだけで十分だ。」
チラッとこちらを見ると少し微笑んでそう言われてしまった。
くそぅ、カッコよすぎかよ。
なんだか私ばかり楽しみにしているみたいで悔しい。
「俺も2週間ずっと楽しみにしていた。そんな顔をするな。」ポンポンと頭を撫でられた。
なんでもお見通しか。
やっぱり悔しくてパラパラとパンフレットを眺める。
その後他愛も無い話をしつつ1時間位走った所で渋滞にはまってしまった。
「…煙草吸って良いか?窓は開ける。」
「良いよー。」
車のシガーライターで火をつけて左の窓側にむかって息を吐いた。その様子を頬杖ついてじっと眺めた。
「どうした?」
「こうやって吸ってるのをあんまり間近で眺めたことないから。」
伏し目がちに煙草を吸う姿は本当に格好良い。
渋滞でほとんど動かないのを良い事に、しばらく観察をしていると急に肩を掴まれた。
そのまま引き寄せられ軽くキスをされる。
「煙い!」
「俺の事を見つめすぎだぞ。穴があくかと思った。」
私が下手すると20分近くずっと無言でシュウを見つめていた事に気付いた。
「ごめん、つい見とれちゃった。」
「もうすぐ渋滞は抜けるらしい。もうすぐインターに着くが、パーキングエリアには寄るか?」
「いや、大丈夫。」
「そのまま進むぞ。」
ネットでも予約できる時代だがパンフレットの写真を見て決めるのも良いだろう。
「んー。行くとしたら隣の県かなー。千葉も良いなー。」
「好きな所を選べ。」
「じゃあ部屋に露天風呂ついてる所にしちゃお。」
「ホォー?それは部屋の露天風呂で襲って欲しいという要望か?それは叶えてやろう。」
「そんな事一言も言ってません!」
「冗談だ、クッション投げるなよ。」
「部屋にお風呂あると時間気にせず入れるでしょ。」
「…そうだな。俺は酒があれば何処でも良い。」
「はいはい。…あ、ここ良さそう。
部屋の雰囲気が大正っぽくてオシャレ〜!
部屋に露天風呂あるし、上の階に貸し切り露天風呂が4つもあるって。
料理も良いな。近くでとれた魚貝を使ってるみたい。鮑とか金目鯛とか美味しそう!」
「そこにするか。場所は…木更津か。」
「うん。」
「予約してやる。2週間後で良いか。何泊したい?」
「2泊3日!」
「OK。」
シュウが予約をしてくれた。
旅行楽しみだなー。
私は今回日本に戻ってから大学院教授の論文の手伝いを辞める事にした。
来年にはまた事務総長に戻らないといけないので、この日本で出来るような仕事をいくつかまわしてもらった。
それに追加して黒の組織の残党を調べる公安の仕事を時々手伝うつもりだ。
警視庁へ行く機会も少し増えるだろう。
とはいえそれ程仕事は多くはない。
シュウも毎日大使館の護衛をしている訳では無いので時々一緒に公安と仕事をする事になるが、
それでも二人で出かける時間はいくらでも作れる。
現在シュウは大使館に連絡して勤務の調整をしていた。
「休み大丈夫だった?」
「もちろんだ。元々非常勤だからな。そんなに忙しくはない。」
「良かった。」
ーーーーー
旅行当日
現在9時。荷物を確認して車に積む。
今回かなり目立つがシュウのマスタングで行く事になった。長距離の運転はやはり愛車が良いらしい。
「私も運転するよ?」
「大丈夫だ、大した距離じゃない。」
「疲れたら代わるから言ってね。あ、私コンビニ行ってこようかな。お菓子とか飲み物買いたい。」
「そうか。俺は車の中で待っている。」
「すぐ帰るね。」
歩いて5分のところにあるコンビニへ行き、お菓子とお茶・シュウにはコーヒーを買った。
いつものブラックコーヒーだ。
購入して車へと急いだ。
「ごめん、お待たせ!これコーヒー。」
「すまないな、ありがとう。」
「少し煙草の匂いがする。」
「さっきまで車の傍で吸ってたんだ。窓を開けよう。」
「大丈夫、あの…臭いとかじゃなくて…純粋にシュウの匂いというか。」
「俺と一緒に居るせいで煙草の匂いにすっかり慣れてしまったな。昔は臭いとか換気扇の下に行けとか散々怒られたのが懐かしい。」
「それでもいつも気にしてあんまり近くで吸わないよね。ベランダとか外で吸ってくれてるでしょ?
今回時間長いだろうし吸ってて良いよ。」
「高速以外はできる限り窓を開けて吸う。煙たかったら言ってくれ。」
そう言うと車を走らせた。
「行く所は決まったか?」
「私牧場行きたい。マザー牧場。アイス食べたい。あわよくばうさぎモフモフしたい。」
「構わんが、いつ行きたいんだ?」
「明日かなー。今日は向こうに着いたらお昼食べて、アウトレット行って買い物して旅館でゴロゴロする。」
「了解。」
「シュウは行きたい所ないの?したい事とか。」
「ナマエが楽しそうにしている姿を見れるだけで十分だ。」
チラッとこちらを見ると少し微笑んでそう言われてしまった。
くそぅ、カッコよすぎかよ。
なんだか私ばかり楽しみにしているみたいで悔しい。
「俺も2週間ずっと楽しみにしていた。そんな顔をするな。」ポンポンと頭を撫でられた。
なんでもお見通しか。
やっぱり悔しくてパラパラとパンフレットを眺める。
その後他愛も無い話をしつつ1時間位走った所で渋滞にはまってしまった。
「…煙草吸って良いか?窓は開ける。」
「良いよー。」
車のシガーライターで火をつけて左の窓側にむかって息を吐いた。その様子を頬杖ついてじっと眺めた。
「どうした?」
「こうやって吸ってるのをあんまり間近で眺めたことないから。」
伏し目がちに煙草を吸う姿は本当に格好良い。
渋滞でほとんど動かないのを良い事に、しばらく観察をしていると急に肩を掴まれた。
そのまま引き寄せられ軽くキスをされる。
「煙い!」
「俺の事を見つめすぎだぞ。穴があくかと思った。」
私が下手すると20分近くずっと無言でシュウを見つめていた事に気付いた。
「ごめん、つい見とれちゃった。」
「もうすぐ渋滞は抜けるらしい。もうすぐインターに着くが、パーキングエリアには寄るか?」
「いや、大丈夫。」
「そのまま進むぞ。」