第3章〈完結〉
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急いで貨物室から操縦席に向かった。
ライフルを構えながら犯人の男に近づく。
「…お前がやったのか。お前は警察か?FBIか?」
「俺はFBIだ。大人しく降伏しろ。」
「やーっぱり警察関係者が居たか。他の奴が応答しないからやられちまってんじゃないかとは思ってた。
まぁそんなのはどうでもいいんだけどさ。
そのままで良いから、ちょっとこっち来てよ。
操縦席にいいものがあるんだよ〜っ。」
「…。」罠があるかもしれないが、機長や副操縦士がいるはず。まずは安全を確保せねば。
慎重に近づくと操縦しながら機長と副操縦士が震えていた。
「じゃーん!この二人に良いものをプレゼントしたんだ♡見てー!首輪型プラスチック爆弾。あと10分したら爆発するかなー。」
「ふざけるな…!はずせ。」
犯人は拳銃を取り出しこちらに銃口を向けた。
「そんな口叩ける立場か?銃をおろせ。二つとも床に置けよ。」
「チッ…。」仕方がない、言うことを聞くか。
「両手を上げてこっちに来い。」
言う通りに犯人の元へ向かう。
近づいて機長達を見ると、首のタイマーの時間は容赦なくカウントダウンしていた。
こいつは解除に時間がかかりそうだ…。
隙を見て犯人を確保しなければ…。
「おっと、変なこと考えるなよ?
そのまま両手を頭に乗せて後ろを向け。
俺の持っているこのスイッチを押したら一瞬で機長と副操縦士の頭が吹っ飛ぶ。
そして俺ら含め乗客全員確実に死ぬ。
今ホワイトハウスに近づいているし、爆発させるにはちょうど良い頃合いだろうけどな。
お前、どうせ仲間がいるんだろ?
そして今頃爆弾解除してるんだろう。
…あれは時間稼ぎのためだ。
お前達のような警察関係者がいたら、操縦席に来させるまで時間を稼ぐ必要があった。
ちなみに爆弾のベスト着ていたやつは俺の仲間だ。
お前の仲間は爆弾解除後にそいつに殺されてるかもなぁ〜。あははは!
…んー?ざんねーん。殺されてなかったのか。
お仲間さん女なんだね。
随分美人さんだねぇ。…恋人かなんか?」
うしろからナマエが操縦席に駆け込んできた。
「あんたが犯人か!その銃をおろせ。」
ナマエが犯人にライフルを構えるが、犯人は俺を盾にした。
俺の後ろ側に立ち、右手で俺の頭に銃口を突きつけている。
「お前がおろせ。この男の頭に穴が開いて欲しくなかったらな。それと俺が左手に持っているスイッチを押したら機長と副操縦士の頭が飛ぶ。下手な真似をしたらスイッチ押すぞ。」
「二人とも首に爆弾が括り付けられている。」
「ッ…。」
【ナマエ視点】
爆弾解除し、急いで戻ると犯人がシュウが盾にして頭に銃を突きつけていた。
犯人はシュウに隠れてほとんど見えないが、起爆スイッチを持っているらしい。
辛うじて見えるのは頭と右手。
右手ははシュウの頭の横で銃を突きつけているし、
犯人の頭は戦闘用ヘルメットをつけている為ヘルメットしか見えない。
ヘッドショットは無理だろう。
犯人はシュウより背が低いので姿がほとんど隠れてしまっていた。
後方に弾を跳ね返させて犯人を撃ちたいが、あいにく後ろは操縦席の窓ガラス。
誤ってガラスを撃ち抜いてしまったら急激な減圧で飛行機を墜落させてしまう可能性が高い。
ただでさえライフルだ。威力がある。
撃った弾を曲げて犯人を側面から撃つことは出来るが、即死させることは出来ないだろう。
せいぜい腕か脚を撃つくらい。
起爆スイッチを押されて終わる。
つまり前方から撃ち抜くしかない…。
その時シュウが口を動かした。
"俺 ご と 撃 て "と。
きっとシュウも同じ考えなんだろう。
だけどこれは、あの時みたいに空砲じゃない。
本当にシュウを撃ち抜いてしまう。
" 早 く し ろ "
とまたしてもシュウは口を動かし、
右手で銃のポーズをとり右胸をトントンと指さした。
おそらくシュウの右胸付近に犯人の心臓があるのだろう。
撃てば必ず犯人を殺れる。
けど…。躊躇っているとシュウがギロリと睨む。
その真剣な目に私も覚悟を決めた。
銃を置くふりをしてしゃがむ。
相手が油断した一瞬でシュウごと犯人を撃ち抜いた。
バァン!
操縦席に銃声が響き渡る。
「ウッ…グウッ…。」
犯人は無言で勢いよく倒れ、シュウは右胸を抑えて跪いた。
「シュウ!」
急いでシュウの元へ走り、魔法で治療した。
すぐに出血も止まり傷も塞いだ。
肺の損傷も治ったはずだが後で病院に連れて行かないと…。
「ナマエ、さっさと爆弾解除しよう。
工具箱はあるな?」
「うん。」
「あのっ、貴方撃たれてましたが大丈夫ですか?」
機長が心配するのは当然だろう。
シュウは犯人ごと撃たれて 前は口と胸から吹き出した血で赤く染まっているし、背中は犯人の返り血がベッタリだ。
「問題は無い。操縦に集中してくれ。」
シュウはそう言って平然とカチャカチャ爆弾解除に勤しんだ。
私も副操縦士の首についた爆弾を解除する。
初めに二人の首から爆弾を外すことは出来たが不思議な構造で解除に時間がかかりそうだった。
「まずいな…あと3分か…。」
「あと3分で解除は厳しいかもしれない。」
「俺もだ。5分あればギリギリという所だ。」
「…こんな時は私の役目。機長さん、救命胴衣かりまーす。」
「一体何を!」
「お気になさらず。シュウ、後はよろしくね。」
「あぁ。…死ぬなよ?」
「大丈夫。あと2分。なるべく陸から離れないと。
機長さん、副操縦士さん、着陸は大丈夫ですか?」
「はい。燃料はありますし機体に異常はなく、問題はありません。」
「管制塔にはハイジャックの事は伝わっています。救急や消防、警察が待機しているそうです。」
「そうですか。シュウ、私の荷物よろしくね!」
「あぁ。気をつけろよ。」
「じゃあ行ってきます。」
爆弾二つを持ちトイレに隠れるフリをして姿くらましをした。
真下の海へ移動しダイブ。
"あと30秒"
一旦その場から5キロ離れた所まで移動した。
少しすると轟音を轟かせ水しぶきが上がった。
再度近づいてバラバラになった破片を出来るだけ拾い集め、空港へと向かった。
私が空港へ着くと飛行機がちょうど着陸する所だった。
着陸後客が全員降りて犯人も連行され、最後にシュウと機長達が降りてきた。
私は傍にいた警察に爆弾の破片を渡した。
事情を説明して振り返ると血まみれのシュウが無理矢理救急車に押し込まれている所だった。
来ていたジェイムズ達に付き添ってやれと言われ一緒に救急車の方へ向かった。
「ジェイムズ、私達の荷物類お願いします!」
「そんなのはやっておくから、早く病院に行きなさい!」
怒られてしまった。
今回なんとかハイジャック事件を解決出来て本当に良かった。
ライフルを構えながら犯人の男に近づく。
「…お前がやったのか。お前は警察か?FBIか?」
「俺はFBIだ。大人しく降伏しろ。」
「やーっぱり警察関係者が居たか。他の奴が応答しないからやられちまってんじゃないかとは思ってた。
まぁそんなのはどうでもいいんだけどさ。
そのままで良いから、ちょっとこっち来てよ。
操縦席にいいものがあるんだよ〜っ。」
「…。」罠があるかもしれないが、機長や副操縦士がいるはず。まずは安全を確保せねば。
慎重に近づくと操縦しながら機長と副操縦士が震えていた。
「じゃーん!この二人に良いものをプレゼントしたんだ♡見てー!首輪型プラスチック爆弾。あと10分したら爆発するかなー。」
「ふざけるな…!はずせ。」
犯人は拳銃を取り出しこちらに銃口を向けた。
「そんな口叩ける立場か?銃をおろせ。二つとも床に置けよ。」
「チッ…。」仕方がない、言うことを聞くか。
「両手を上げてこっちに来い。」
言う通りに犯人の元へ向かう。
近づいて機長達を見ると、首のタイマーの時間は容赦なくカウントダウンしていた。
こいつは解除に時間がかかりそうだ…。
隙を見て犯人を確保しなければ…。
「おっと、変なこと考えるなよ?
そのまま両手を頭に乗せて後ろを向け。
俺の持っているこのスイッチを押したら一瞬で機長と副操縦士の頭が吹っ飛ぶ。
そして俺ら含め乗客全員確実に死ぬ。
今ホワイトハウスに近づいているし、爆発させるにはちょうど良い頃合いだろうけどな。
お前、どうせ仲間がいるんだろ?
そして今頃爆弾解除してるんだろう。
…あれは時間稼ぎのためだ。
お前達のような警察関係者がいたら、操縦席に来させるまで時間を稼ぐ必要があった。
ちなみに爆弾のベスト着ていたやつは俺の仲間だ。
お前の仲間は爆弾解除後にそいつに殺されてるかもなぁ〜。あははは!
…んー?ざんねーん。殺されてなかったのか。
お仲間さん女なんだね。
随分美人さんだねぇ。…恋人かなんか?」
うしろからナマエが操縦席に駆け込んできた。
「あんたが犯人か!その銃をおろせ。」
ナマエが犯人にライフルを構えるが、犯人は俺を盾にした。
俺の後ろ側に立ち、右手で俺の頭に銃口を突きつけている。
「お前がおろせ。この男の頭に穴が開いて欲しくなかったらな。それと俺が左手に持っているスイッチを押したら機長と副操縦士の頭が飛ぶ。下手な真似をしたらスイッチ押すぞ。」
「二人とも首に爆弾が括り付けられている。」
「ッ…。」
【ナマエ視点】
爆弾解除し、急いで戻ると犯人がシュウが盾にして頭に銃を突きつけていた。
犯人はシュウに隠れてほとんど見えないが、起爆スイッチを持っているらしい。
辛うじて見えるのは頭と右手。
右手ははシュウの頭の横で銃を突きつけているし、
犯人の頭は戦闘用ヘルメットをつけている為ヘルメットしか見えない。
ヘッドショットは無理だろう。
犯人はシュウより背が低いので姿がほとんど隠れてしまっていた。
後方に弾を跳ね返させて犯人を撃ちたいが、あいにく後ろは操縦席の窓ガラス。
誤ってガラスを撃ち抜いてしまったら急激な減圧で飛行機を墜落させてしまう可能性が高い。
ただでさえライフルだ。威力がある。
撃った弾を曲げて犯人を側面から撃つことは出来るが、即死させることは出来ないだろう。
せいぜい腕か脚を撃つくらい。
起爆スイッチを押されて終わる。
つまり前方から撃ち抜くしかない…。
その時シュウが口を動かした。
"俺 ご と 撃 て "と。
きっとシュウも同じ考えなんだろう。
だけどこれは、あの時みたいに空砲じゃない。
本当にシュウを撃ち抜いてしまう。
" 早 く し ろ "
とまたしてもシュウは口を動かし、
右手で銃のポーズをとり右胸をトントンと指さした。
おそらくシュウの右胸付近に犯人の心臓があるのだろう。
撃てば必ず犯人を殺れる。
けど…。躊躇っているとシュウがギロリと睨む。
その真剣な目に私も覚悟を決めた。
銃を置くふりをしてしゃがむ。
相手が油断した一瞬でシュウごと犯人を撃ち抜いた。
バァン!
操縦席に銃声が響き渡る。
「ウッ…グウッ…。」
犯人は無言で勢いよく倒れ、シュウは右胸を抑えて跪いた。
「シュウ!」
急いでシュウの元へ走り、魔法で治療した。
すぐに出血も止まり傷も塞いだ。
肺の損傷も治ったはずだが後で病院に連れて行かないと…。
「ナマエ、さっさと爆弾解除しよう。
工具箱はあるな?」
「うん。」
「あのっ、貴方撃たれてましたが大丈夫ですか?」
機長が心配するのは当然だろう。
シュウは犯人ごと撃たれて 前は口と胸から吹き出した血で赤く染まっているし、背中は犯人の返り血がベッタリだ。
「問題は無い。操縦に集中してくれ。」
シュウはそう言って平然とカチャカチャ爆弾解除に勤しんだ。
私も副操縦士の首についた爆弾を解除する。
初めに二人の首から爆弾を外すことは出来たが不思議な構造で解除に時間がかかりそうだった。
「まずいな…あと3分か…。」
「あと3分で解除は厳しいかもしれない。」
「俺もだ。5分あればギリギリという所だ。」
「…こんな時は私の役目。機長さん、救命胴衣かりまーす。」
「一体何を!」
「お気になさらず。シュウ、後はよろしくね。」
「あぁ。…死ぬなよ?」
「大丈夫。あと2分。なるべく陸から離れないと。
機長さん、副操縦士さん、着陸は大丈夫ですか?」
「はい。燃料はありますし機体に異常はなく、問題はありません。」
「管制塔にはハイジャックの事は伝わっています。救急や消防、警察が待機しているそうです。」
「そうですか。シュウ、私の荷物よろしくね!」
「あぁ。気をつけろよ。」
「じゃあ行ってきます。」
爆弾二つを持ちトイレに隠れるフリをして姿くらましをした。
真下の海へ移動しダイブ。
"あと30秒"
一旦その場から5キロ離れた所まで移動した。
少しすると轟音を轟かせ水しぶきが上がった。
再度近づいてバラバラになった破片を出来るだけ拾い集め、空港へと向かった。
私が空港へ着くと飛行機がちょうど着陸する所だった。
着陸後客が全員降りて犯人も連行され、最後にシュウと機長達が降りてきた。
私は傍にいた警察に爆弾の破片を渡した。
事情を説明して振り返ると血まみれのシュウが無理矢理救急車に押し込まれている所だった。
来ていたジェイムズ達に付き添ってやれと言われ一緒に救急車の方へ向かった。
「ジェイムズ、私達の荷物類お願いします!」
「そんなのはやっておくから、早く病院に行きなさい!」
怒られてしまった。
今回なんとかハイジャック事件を解決出来て本当に良かった。