第3章〈完結〉
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次の日の昼前、昨日新しく作ったドアから隣の部屋に入った。
リビングにはいない。寝室をノックすると返事があった。
ベッドに横になりながら捜査資料を読んでいる。
「おはよー。」
「おはよう。」
「資料見てるの?」
「あぁ。一応捜査の検討案は伝えたんだが、何か見落としがあるような気がしてな…。」
「そっか。…昨日はどうだった?」
「楽しかったぞ。安室くんが料理を作ってくれたんだ。」
「えー!いいなー!」
「つまみが無い事を言ったら作ると言ってくれてな。最初スーパーで買い物をしたんだが、色々と視線が凄かった。」
「そりゃあイケメン二人が居たら目立つでしょうよ。」
「…好意的な視線以外にも妙な視線を感じてな。
安室くんによるとボーイズラブとやらが好きな女性達だったらしい。
ちょっとした悪戯心で安室くんと肩を組んでチラッと見たら走って逃げていった。」
シュウがニヤリと笑う。
「クッ…是非ともそのシーン見たかった!」
「その後も時々ちょっかいを出してみたんだが…反応が面白かった。だがあまり安室くんをからかうと殺されかねない。」
「もう、あんまりいじめないであげて!
あ、お昼もう作るんだけど食べる?」
「あぁ。実は今日まだ何も食ってない。」
「あれ、お腹空かなかったの?」
「いや、面倒だっただけだ。」
「すぐ食べるの面倒くさがるんだから!すぐ作るからちょっと待っててね。」
「手伝うよ。」
「大丈夫。すぐだから。」
15分位して呼びに行った。
「出来たよー。」
「すまないな。…いただきます。」
「いただきます。」
「…パスタ旨い。」
「それは良かった。」
「そういえば昨日安室くんにつまみを作ってもらった時の調味料と料理が少し余っている。
活用してくれないか?」
「調味料、どうせならここのを使って良かったのに。」
「そう言ったんだが、勝手に調味料使われたら嫌だろうからと小さいサイズのものを買っていたぞ。」
「本当に気遣い凄いよね。私は使われても気にしないけど。」
「安室くんは色々配慮が出来る男だからな。昔から。」
「そんな気はする。」
「そういえば今日は予定あるのか?」
「特に無いなぁ。食材もまだあるし。」
「二人でゆっくり過ごそう。俺もまだこの家には慣れていないしな。」
「そうだね。」
食べ終わってお皿を洗ってもらっている間、
洗濯をする事にした。
「シュウ、カゴのもの以外に洗うものある?」
「特にない、大丈夫だ。」
洗濯をしようと洗面所の方に向かうと、
見つけてしまった。
黒光りの、"ヤツ"を。
「ギャアアア!」
「なんだ、どうした?」
急いで駆けつけたシュウに思わず強く抱きついた。
「アイツが出た!」
「なんだ?強盗か?泥棒か?」
「…Gが…。」
「G?gangsterの略か?」
全く話が噛み合っていない。
「ゴ…キ…。」口に出すのも嫌。
「なんだ。虫の事か。………あそこか。殺虫剤は?」
「無い。」
「ナマエ、すまないが退いてくれ。抱きついたままでは動きにくい。まぁ、君を抱えたまま退治しても構わないのなら良いが。」
慌ててシュウから離れて自分の部屋に走って戻った。
数分してシュウが部屋に入ってきた。
「殺したぞ。昨日何度かドアを開け閉めしたからその時入ってきたんだろう。」
「どうやって退治したの?」
「?…普通にティッシュで掴んで握りつぶしたが?」
「何処に捨てた?」
「ゴミ箱。」
「やめてよ!ゴミ箱なんかに入れないで!
同じ部屋にあるの嫌が!ビニール3重に入れてベランダにでも置いて!生き返ったり卵あったらどうすんの!?」
「…生き返ることは絶対ないくらい粉砕してしまったから大丈夫だ。卵はよく分からないが…。
君がそんなに駄目だったとは知らなかった。」
「今まではGが入らないように妨害魔法かけてたの!
私の部屋にかけてるけど、シュウの部屋にかけるの忘れてた。
…私アイツだけはどーーーしても駄目なの!
他の虫は大丈夫だけど、あれは本当に無理!」
「…分かった分かった。外置いてくるから。待ってろ。」
「…外に置いたから大丈夫だ。
洗面所の床と天井も掃除しておいた。」
「ありがとう。」
「ナマエが悲鳴をあげている所を初めて見た。…なんだ、まだ涙目になっているな。紅茶入れてやろう。だから早く俺の部屋に戻ってこい。」
「…うん。ついでに虫入らないよう妨害魔法かけとく。」
「そうしてくれ。同じ事が起きたら心臓に悪い。何事かと思ったぞ。」
「シュウは怖いもの無いの?」
「……今は思い浮かばんな。」
「虫とかオバケとかは?」
「オバケより人の方が余程怖い。
そうだな…前は君が先に死んでしまったらと思って怖かったが。今は君が死んだとしても、同時に俺も一緒に死んでしまうから特に怖くはない。
神界でまた一緒に過ごせるからな。」
そういうとおでこにキスをされた。
「シュウ…。」思わずギュッと抱きしめる。
「部屋行くぞ。」抱きしめ返されたと思ったらそのまま抱っこの状態で運ばれた。
「ま、ちょっ…待って、重いから!」
「重くはない。むしろちょうど良い重さだ。
そうだ、ついでにトレーニングに付き合ってくれないか?」
「え、いいけど…?」
シュウが紅茶を入れてくれた後、シュウは部屋着のまま筋トレを始めた。
紅茶を飲みつつ一息ついていると、"手伝ってくれ"と言われた。
「何すればいいの?」
「俺の背中に乗っていてくれ。」
そう言うと右手だけを床につけて左手を後ろにして腰に置き、片手で腕立ての状態でキープした。
「え、乗る…の?」
「そうだ。」
「じゃあ遠慮なく…。」
背中な乗ってみたものの、腕立ての状態なので少し傾いている。
「乗りにくいか、もう少し下げるぞ。」
身体をグッと下げて床に近くなった。
かなり辛い体勢だろう。腕立ての1番キツイ状態でキープしているのだから。
それでもケロッとした顔をしているから凄い。
そのまま左右合計10分乗らされた。
要は私を"おもり"にしているんだろう。
その後私をおんぶをしたままスクワットをしたりとハードな筋トレをした。
それが終わると天気も良いからとジョギングに誘われた。
シュウは白いTシャツに黒のジャージのパンツと黒のキャップ、
私もピンクのTシャツと黒のジャージのパンツに着替えた。
せっかくなのであむ兄と以前ジョギングしていた土手まで行く事にした。
走ること30分、ようやく着いた。
土手には色々な人がいた。
犬の散歩をしている人、同じくジョギングをしている人、サッカーをしている子供達、小さい子を連れた夫婦…。
「平和だね。」
「そうだな。事件に巻き込まれることも無く、こうしてのんびりしていられる。」
「あっ見てー!2歳前後かな?ヨチヨチ歩いてて可愛いー。」
「ナマエは子供が欲しいか?」
「えっ、あ…うん、いつかは欲しい。女の子が欲しいな。」
「そうか。俺も最低でも一人は欲しい。
…アメリカに帰って、落ち着いたら検討しよう。」
「うん。」素直に嬉しい。
「あれだけ組織うんぬん言ってたのに、子供の事を話せるなんて。そういえば…シュウって意外と子供好きだよね。」
「年の離れた兄弟がいるからかもしれん。あの子供達は純粋に可愛いと思うが、妹の事は昔は可愛いというより心配だったな…。怪我しないかとか危険な事をしていないか気になって仕方がなかった。」
「身内だから心配になるよね。」
「そうだな。だからきっと自分の子供にも可愛いというか心配が先走りそうだ。」
「抱っこしながらオロオロしてそう。」
「そうかもしれないな。色々と勉強が必要だ。」
「時間は沢山あるよ。これから一緒にゆっくり勉強しよ。」
「あぁ。」
その後また走って帰宅した。トータル1時間半位走ったと思う。
流石に汗だくだ。
「暑い〜。シャワー浴びたい。」
「俺もだ…。一緒に入ろう。」
「嫌。絶対変なことする。」
「この後予定は無いんだ。ゆっくり可愛がらせてくれ。」
「…しょうがないな〜。」
照れながら服を脱いで風呂場をあけた時、またしても見てしまった。
「ギャアアア!G!もう私しばらく部屋に帰る!自分の部屋のお風呂場使う!」
着替えを引っ掴んで自室に逃げた。
「……。よくも良い雰囲気をぶち壊してくれたな。」
過去一凶悪な顔で瞬殺、退治した。
昼間と同じように袋を何重かに入れてベランダに置き急いで部屋に行ったが既にシャワーを浴びた後だった。
「ナマエ、俺もシャワー浴びてくるから、その後にー」
「気分じゃない。やめとく。」
「…全世界のGを絶滅させに行きたくなった。
俺の怖いものは、君にsexを断られる事かもしれん…。」
リビングにはいない。寝室をノックすると返事があった。
ベッドに横になりながら捜査資料を読んでいる。
「おはよー。」
「おはよう。」
「資料見てるの?」
「あぁ。一応捜査の検討案は伝えたんだが、何か見落としがあるような気がしてな…。」
「そっか。…昨日はどうだった?」
「楽しかったぞ。安室くんが料理を作ってくれたんだ。」
「えー!いいなー!」
「つまみが無い事を言ったら作ると言ってくれてな。最初スーパーで買い物をしたんだが、色々と視線が凄かった。」
「そりゃあイケメン二人が居たら目立つでしょうよ。」
「…好意的な視線以外にも妙な視線を感じてな。
安室くんによるとボーイズラブとやらが好きな女性達だったらしい。
ちょっとした悪戯心で安室くんと肩を組んでチラッと見たら走って逃げていった。」
シュウがニヤリと笑う。
「クッ…是非ともそのシーン見たかった!」
「その後も時々ちょっかいを出してみたんだが…反応が面白かった。だがあまり安室くんをからかうと殺されかねない。」
「もう、あんまりいじめないであげて!
あ、お昼もう作るんだけど食べる?」
「あぁ。実は今日まだ何も食ってない。」
「あれ、お腹空かなかったの?」
「いや、面倒だっただけだ。」
「すぐ食べるの面倒くさがるんだから!すぐ作るからちょっと待っててね。」
「手伝うよ。」
「大丈夫。すぐだから。」
15分位して呼びに行った。
「出来たよー。」
「すまないな。…いただきます。」
「いただきます。」
「…パスタ旨い。」
「それは良かった。」
「そういえば昨日安室くんにつまみを作ってもらった時の調味料と料理が少し余っている。
活用してくれないか?」
「調味料、どうせならここのを使って良かったのに。」
「そう言ったんだが、勝手に調味料使われたら嫌だろうからと小さいサイズのものを買っていたぞ。」
「本当に気遣い凄いよね。私は使われても気にしないけど。」
「安室くんは色々配慮が出来る男だからな。昔から。」
「そんな気はする。」
「そういえば今日は予定あるのか?」
「特に無いなぁ。食材もまだあるし。」
「二人でゆっくり過ごそう。俺もまだこの家には慣れていないしな。」
「そうだね。」
食べ終わってお皿を洗ってもらっている間、
洗濯をする事にした。
「シュウ、カゴのもの以外に洗うものある?」
「特にない、大丈夫だ。」
洗濯をしようと洗面所の方に向かうと、
見つけてしまった。
黒光りの、"ヤツ"を。
「ギャアアア!」
「なんだ、どうした?」
急いで駆けつけたシュウに思わず強く抱きついた。
「アイツが出た!」
「なんだ?強盗か?泥棒か?」
「…Gが…。」
「G?gangsterの略か?」
全く話が噛み合っていない。
「ゴ…キ…。」口に出すのも嫌。
「なんだ。虫の事か。………あそこか。殺虫剤は?」
「無い。」
「ナマエ、すまないが退いてくれ。抱きついたままでは動きにくい。まぁ、君を抱えたまま退治しても構わないのなら良いが。」
慌ててシュウから離れて自分の部屋に走って戻った。
数分してシュウが部屋に入ってきた。
「殺したぞ。昨日何度かドアを開け閉めしたからその時入ってきたんだろう。」
「どうやって退治したの?」
「?…普通にティッシュで掴んで握りつぶしたが?」
「何処に捨てた?」
「ゴミ箱。」
「やめてよ!ゴミ箱なんかに入れないで!
同じ部屋にあるの嫌が!ビニール3重に入れてベランダにでも置いて!生き返ったり卵あったらどうすんの!?」
「…生き返ることは絶対ないくらい粉砕してしまったから大丈夫だ。卵はよく分からないが…。
君がそんなに駄目だったとは知らなかった。」
「今まではGが入らないように妨害魔法かけてたの!
私の部屋にかけてるけど、シュウの部屋にかけるの忘れてた。
…私アイツだけはどーーーしても駄目なの!
他の虫は大丈夫だけど、あれは本当に無理!」
「…分かった分かった。外置いてくるから。待ってろ。」
「…外に置いたから大丈夫だ。
洗面所の床と天井も掃除しておいた。」
「ありがとう。」
「ナマエが悲鳴をあげている所を初めて見た。…なんだ、まだ涙目になっているな。紅茶入れてやろう。だから早く俺の部屋に戻ってこい。」
「…うん。ついでに虫入らないよう妨害魔法かけとく。」
「そうしてくれ。同じ事が起きたら心臓に悪い。何事かと思ったぞ。」
「シュウは怖いもの無いの?」
「……今は思い浮かばんな。」
「虫とかオバケとかは?」
「オバケより人の方が余程怖い。
そうだな…前は君が先に死んでしまったらと思って怖かったが。今は君が死んだとしても、同時に俺も一緒に死んでしまうから特に怖くはない。
神界でまた一緒に過ごせるからな。」
そういうとおでこにキスをされた。
「シュウ…。」思わずギュッと抱きしめる。
「部屋行くぞ。」抱きしめ返されたと思ったらそのまま抱っこの状態で運ばれた。
「ま、ちょっ…待って、重いから!」
「重くはない。むしろちょうど良い重さだ。
そうだ、ついでにトレーニングに付き合ってくれないか?」
「え、いいけど…?」
シュウが紅茶を入れてくれた後、シュウは部屋着のまま筋トレを始めた。
紅茶を飲みつつ一息ついていると、"手伝ってくれ"と言われた。
「何すればいいの?」
「俺の背中に乗っていてくれ。」
そう言うと右手だけを床につけて左手を後ろにして腰に置き、片手で腕立ての状態でキープした。
「え、乗る…の?」
「そうだ。」
「じゃあ遠慮なく…。」
背中な乗ってみたものの、腕立ての状態なので少し傾いている。
「乗りにくいか、もう少し下げるぞ。」
身体をグッと下げて床に近くなった。
かなり辛い体勢だろう。腕立ての1番キツイ状態でキープしているのだから。
それでもケロッとした顔をしているから凄い。
そのまま左右合計10分乗らされた。
要は私を"おもり"にしているんだろう。
その後私をおんぶをしたままスクワットをしたりとハードな筋トレをした。
それが終わると天気も良いからとジョギングに誘われた。
シュウは白いTシャツに黒のジャージのパンツと黒のキャップ、
私もピンクのTシャツと黒のジャージのパンツに着替えた。
せっかくなのであむ兄と以前ジョギングしていた土手まで行く事にした。
走ること30分、ようやく着いた。
土手には色々な人がいた。
犬の散歩をしている人、同じくジョギングをしている人、サッカーをしている子供達、小さい子を連れた夫婦…。
「平和だね。」
「そうだな。事件に巻き込まれることも無く、こうしてのんびりしていられる。」
「あっ見てー!2歳前後かな?ヨチヨチ歩いてて可愛いー。」
「ナマエは子供が欲しいか?」
「えっ、あ…うん、いつかは欲しい。女の子が欲しいな。」
「そうか。俺も最低でも一人は欲しい。
…アメリカに帰って、落ち着いたら検討しよう。」
「うん。」素直に嬉しい。
「あれだけ組織うんぬん言ってたのに、子供の事を話せるなんて。そういえば…シュウって意外と子供好きだよね。」
「年の離れた兄弟がいるからかもしれん。あの子供達は純粋に可愛いと思うが、妹の事は昔は可愛いというより心配だったな…。怪我しないかとか危険な事をしていないか気になって仕方がなかった。」
「身内だから心配になるよね。」
「そうだな。だからきっと自分の子供にも可愛いというか心配が先走りそうだ。」
「抱っこしながらオロオロしてそう。」
「そうかもしれないな。色々と勉強が必要だ。」
「時間は沢山あるよ。これから一緒にゆっくり勉強しよ。」
「あぁ。」
その後また走って帰宅した。トータル1時間半位走ったと思う。
流石に汗だくだ。
「暑い〜。シャワー浴びたい。」
「俺もだ…。一緒に入ろう。」
「嫌。絶対変なことする。」
「この後予定は無いんだ。ゆっくり可愛がらせてくれ。」
「…しょうがないな〜。」
照れながら服を脱いで風呂場をあけた時、またしても見てしまった。
「ギャアアア!G!もう私しばらく部屋に帰る!自分の部屋のお風呂場使う!」
着替えを引っ掴んで自室に逃げた。
「……。よくも良い雰囲気をぶち壊してくれたな。」
過去一凶悪な顔で瞬殺、退治した。
昼間と同じように袋を何重かに入れてベランダに置き急いで部屋に行ったが既にシャワーを浴びた後だった。
「ナマエ、俺もシャワー浴びてくるから、その後にー」
「気分じゃない。やめとく。」
「…全世界のGを絶滅させに行きたくなった。
俺の怖いものは、君にsexを断られる事かもしれん…。」