TaeNy
明日も韓国で仕事が入っていたから息をつく間も無いまま深夜便で帰路につく
韓国の朝は雨が降っていてまだ少し肌寒い温度だった
それが余計に寂しくさせる
私は人よりも難のある性格をしている
感情の起伏が激しくてもう何年も一緒にいるメンバーでさえ難しく思う
何も無いのに今はものすごく気分が沈んでいて無性に寂しくて悲しい
雨のせいかな…
ファンも記者もいない空港は落ち着いていてスムーズに車に乗り込む
「はあ…」
窓に飛び散る雫を眺めながらイヤホンを耳にさした
「お疲れ様でしたー」
マネージャーに挨拶をして車を降りていつもの暗証番号を入れて我が家に帰る
家に入ってすぐに違和感を感じた
「…扉閉めてなかったっけ…」
…怖いんだけど
明らかに出てきた時と何かが違っている
マネージャーに電話しようか悩んでいたら原因がすぐに分かった
「おかえり」
「な、んで……」
「だってここで集まってたから」
「え、、何が?」
目の前には久しぶりに会うティファニー
意味がわからない
「ここで皆と泊まったの」
「…なんで?」
「なんでって、帰ってきた時に誰かがいたら嬉しいかなあと思って」
「………なにそれ。心臓に悪いサプライズ」
「なによ。素直に嬉しいって言えばいいのに」
「……」
いい歳して頰を膨らませている
久しぶりに見ると可愛らしさも倍増するらしい
「…ティファニー、お帰り」
「…それ私のセリフじゃない?」
「まあ、いいじゃん、細かいことは」
腕を広げた彼女の中に収まる
久しぶりの体温、匂い、感触
彼女が生きてるんだと実感する
「…気分良く無さそうだね。気持ち沈んでるの?」
「…うん」
「そっか」
「でも今は……大丈夫かも」
「なら良かった」
髪の匂いを吸い込む
ティファニーの匂いだ
いつぶりかな?2カ月?
本当にそれぐらい…久しぶり…
ずっと隣にいてくれた人が突然離れてこんな事絶対言わないけど、死ぬほど寂しかった
彼女が側に居たから前向きに生きれたのだと嫌でも実感した
会う予定すら立てるのが難しい中、ティファニーが突然帰国出来ると言い出した
その時私は海外でのスケジュールがあって入れ違いの様な形で私たち2人だけ会う事が出来ない状態になって運命を恨んだ
普段韓国にいるのに、みんなは会えるのに、私だけ会えないのかと
この歳にもなってそんな事に腹が立った
それほど会いたかった彼女が今自分と抱き合っている
少しだけ体を話すとジッと見つめ合う
たぶん……すぐ後ろにメンバーが居るんだよね?
ていうかそんなに広くもないのにみんな泊まったの?
住んでる本人がいない家に泊まるなんてほんとぶっ飛んでるな……合鍵は渡してあるとはいえ……
「考え事?」
「あ、いや、そこまでの事じゃないよ」
「ふーん」
「……」
「…ほんと、相変わらず空気が読めないのね」
「えっ?」
「ここはキスするところでしょ?」
「な、だってすぐ後ろにいるんでしょ?」
「居ないよ。みんな帰った」
「…なんだ。そうなの……」
自分より少し背の高い彼女
化粧っ気の無い姿も可愛い
ティファニーの両手の先を握ってキスをした
離してはくっつけ、合わせるだけのキスを繰り返していると彼女のほうから踏み込んで来た
「……ん…」
久しぶりに会って早々に濃厚だなあ
これは…してもいいのかな
こんな玄関で盛り上がってもな…
ベット行こう
顔を話して直ぐに背中に腕を回して膝に腕を入れて持ち上げた
「わっ」
痩せたかな?
ノシノシとリビングに入ると綺麗に整頓されていた
直ぐに寝室のドアを開けて優しくベットにティファニーを下ろす
「嫌じゃ無い?」
柔らかい髪を解きながら聞くと
「誘ったつもりなんだけど」
とまあ、彼女も相変わらずの誘い受け
「…そーやってあっちに行っておんなじ事してない?」
「馬鹿じゃないの」
そんなことするわけ無い、としかめっ面で言われてしまった
私も勿論分かっている
でも言いたくなる
どうしても言葉で表情で確認したくなる
「テヨンこそ、、知ってるんだから。最近可愛い後輩といっぱい仲良くしてるの」
「してないよ」
「してる」
「誰のこと」
「ソリョン」
「ソリョンは…確かに仲良いけどそんなんじゃないよ」
「…」
「ソリョンだって他の人だって、こんな気持ちになりません」
「……ならいいけど」
少しの痴話喧嘩挟みながら
テロテロのパジャマのボタンを外していく
途中で分かったけど、ノーブラだった
上を脱がして久しぶりに見るそれはとても綺麗でずっと眺めていたくなる
が、
2ヶ月のブランクは大きくそんな思考とは裏腹に私は獣のように彼女に襲いかかった
私も余裕が無かった
でもティファニーもそうだった
久しぶりの触れ合いで2人とも長く持たず終わった今もヘロヘロの状態で服も着ずに甘ったるい余韻に浸っている
「……ティファニーの選択は間違って無いよ」
記憶が正しければ彼女は私に愛してると同じくらいごめんね、と何回も何回も伝えてきた
確かに離れるきっかけを作ったのはティファニーだ
でもそれを責めたりティファニーが後ろめたく感じるなんて事はあってはいけない
「…確かに…ちょっとだけ寂しいよ。ほんのちょっと。。なんて事ないし私は何歳になってもどんな時代になってもティファニーの夢を応援したいし支えたいと思ってる」
裸で向かい合うように横になっているティファニーの顔を真っ直ぐ見る
乱れた髪をそのままにしているティファニーが笑ってくれた
「ちょっとだけって何よ」
「ちょっとだけだから気にしなくていいってこと」
「……嘘つき」
「………」
「………」
そんな風に茶化されると泣きそうになるからやめて欲しい
さっきのセンチメンタルな私がまた戻りかけている
「寂しいなら寂しいって言って。会いたいなら会いたいって言って。全部なるべく言葉にして。テヨンは嘘をつくのが上手いから離れてると分からなくてなるの」
「……寂しかった」
「うん、ごめんね」
「会いたかった。すごく会いたかった」
「うん」
「……不安だった」
「どうして?」
「これが当たり前になってティファニーが私から離れてしまうんじゃないかって。消えてしまうんじゃないかって…」
「……てよん。私はちゃんと生きてる。それに、、私が言っちゃいけないけど言うね。私も寂しかった。会いたかった。…てよん好きだよ。テヨンこそいなくならないで」
切実な声でティファニーは言った
そんな彼女を抱きしめたら肩が濡れた
離れるのは本当に辛い
けどもっと辛いのは夢を諦める事だ
いつまでも大きな夢を追い続ける彼女に惚れ直した
いつも自立していて怖い事から目を逸らさず真っ直ぐ進んでいく彼女をまた好きになった
私もそうありたい
自分を奮い立たせてくれる彼女が大好きでそんなティファニーを支え続けていたい
時に弱音を吐いて困らせる事もあるけど私は彼女の進む道を一緒に歩きたい
「ティファニー?…いつかの話は嫌いだろうけど聞いて。いつか遠い未来、今より少し落ち着いたらずっと一緒にいよう。長く一緒にいよう。同じ家にまた帰ろう」
「…ありがとうテヨン。私も同じ気持ちだよ」
久しぶりに見る笑顔は今の私には眩し過ぎてそっと胸の中に彼女を納め残り僅かな時間をゆっくり過ごした
韓国の朝は雨が降っていてまだ少し肌寒い温度だった
それが余計に寂しくさせる
私は人よりも難のある性格をしている
感情の起伏が激しくてもう何年も一緒にいるメンバーでさえ難しく思う
何も無いのに今はものすごく気分が沈んでいて無性に寂しくて悲しい
雨のせいかな…
ファンも記者もいない空港は落ち着いていてスムーズに車に乗り込む
「はあ…」
窓に飛び散る雫を眺めながらイヤホンを耳にさした
「お疲れ様でしたー」
マネージャーに挨拶をして車を降りていつもの暗証番号を入れて我が家に帰る
家に入ってすぐに違和感を感じた
「…扉閉めてなかったっけ…」
…怖いんだけど
明らかに出てきた時と何かが違っている
マネージャーに電話しようか悩んでいたら原因がすぐに分かった
「おかえり」
「な、んで……」
「だってここで集まってたから」
「え、、何が?」
目の前には久しぶりに会うティファニー
意味がわからない
「ここで皆と泊まったの」
「…なんで?」
「なんでって、帰ってきた時に誰かがいたら嬉しいかなあと思って」
「………なにそれ。心臓に悪いサプライズ」
「なによ。素直に嬉しいって言えばいいのに」
「……」
いい歳して頰を膨らませている
久しぶりに見ると可愛らしさも倍増するらしい
「…ティファニー、お帰り」
「…それ私のセリフじゃない?」
「まあ、いいじゃん、細かいことは」
腕を広げた彼女の中に収まる
久しぶりの体温、匂い、感触
彼女が生きてるんだと実感する
「…気分良く無さそうだね。気持ち沈んでるの?」
「…うん」
「そっか」
「でも今は……大丈夫かも」
「なら良かった」
髪の匂いを吸い込む
ティファニーの匂いだ
いつぶりかな?2カ月?
本当にそれぐらい…久しぶり…
ずっと隣にいてくれた人が突然離れてこんな事絶対言わないけど、死ぬほど寂しかった
彼女が側に居たから前向きに生きれたのだと嫌でも実感した
会う予定すら立てるのが難しい中、ティファニーが突然帰国出来ると言い出した
その時私は海外でのスケジュールがあって入れ違いの様な形で私たち2人だけ会う事が出来ない状態になって運命を恨んだ
普段韓国にいるのに、みんなは会えるのに、私だけ会えないのかと
この歳にもなってそんな事に腹が立った
それほど会いたかった彼女が今自分と抱き合っている
少しだけ体を話すとジッと見つめ合う
たぶん……すぐ後ろにメンバーが居るんだよね?
ていうかそんなに広くもないのにみんな泊まったの?
住んでる本人がいない家に泊まるなんてほんとぶっ飛んでるな……合鍵は渡してあるとはいえ……
「考え事?」
「あ、いや、そこまでの事じゃないよ」
「ふーん」
「……」
「…ほんと、相変わらず空気が読めないのね」
「えっ?」
「ここはキスするところでしょ?」
「な、だってすぐ後ろにいるんでしょ?」
「居ないよ。みんな帰った」
「…なんだ。そうなの……」
自分より少し背の高い彼女
化粧っ気の無い姿も可愛い
ティファニーの両手の先を握ってキスをした
離してはくっつけ、合わせるだけのキスを繰り返していると彼女のほうから踏み込んで来た
「……ん…」
久しぶりに会って早々に濃厚だなあ
これは…してもいいのかな
こんな玄関で盛り上がってもな…
ベット行こう
顔を話して直ぐに背中に腕を回して膝に腕を入れて持ち上げた
「わっ」
痩せたかな?
ノシノシとリビングに入ると綺麗に整頓されていた
直ぐに寝室のドアを開けて優しくベットにティファニーを下ろす
「嫌じゃ無い?」
柔らかい髪を解きながら聞くと
「誘ったつもりなんだけど」
とまあ、彼女も相変わらずの誘い受け
「…そーやってあっちに行っておんなじ事してない?」
「馬鹿じゃないの」
そんなことするわけ無い、としかめっ面で言われてしまった
私も勿論分かっている
でも言いたくなる
どうしても言葉で表情で確認したくなる
「テヨンこそ、、知ってるんだから。最近可愛い後輩といっぱい仲良くしてるの」
「してないよ」
「してる」
「誰のこと」
「ソリョン」
「ソリョンは…確かに仲良いけどそんなんじゃないよ」
「…」
「ソリョンだって他の人だって、こんな気持ちになりません」
「……ならいいけど」
少しの痴話喧嘩挟みながら
テロテロのパジャマのボタンを外していく
途中で分かったけど、ノーブラだった
上を脱がして久しぶりに見るそれはとても綺麗でずっと眺めていたくなる
が、
2ヶ月のブランクは大きくそんな思考とは裏腹に私は獣のように彼女に襲いかかった
私も余裕が無かった
でもティファニーもそうだった
久しぶりの触れ合いで2人とも長く持たず終わった今もヘロヘロの状態で服も着ずに甘ったるい余韻に浸っている
「……ティファニーの選択は間違って無いよ」
記憶が正しければ彼女は私に愛してると同じくらいごめんね、と何回も何回も伝えてきた
確かに離れるきっかけを作ったのはティファニーだ
でもそれを責めたりティファニーが後ろめたく感じるなんて事はあってはいけない
「…確かに…ちょっとだけ寂しいよ。ほんのちょっと。。なんて事ないし私は何歳になってもどんな時代になってもティファニーの夢を応援したいし支えたいと思ってる」
裸で向かい合うように横になっているティファニーの顔を真っ直ぐ見る
乱れた髪をそのままにしているティファニーが笑ってくれた
「ちょっとだけって何よ」
「ちょっとだけだから気にしなくていいってこと」
「……嘘つき」
「………」
「………」
そんな風に茶化されると泣きそうになるからやめて欲しい
さっきのセンチメンタルな私がまた戻りかけている
「寂しいなら寂しいって言って。会いたいなら会いたいって言って。全部なるべく言葉にして。テヨンは嘘をつくのが上手いから離れてると分からなくてなるの」
「……寂しかった」
「うん、ごめんね」
「会いたかった。すごく会いたかった」
「うん」
「……不安だった」
「どうして?」
「これが当たり前になってティファニーが私から離れてしまうんじゃないかって。消えてしまうんじゃないかって…」
「……てよん。私はちゃんと生きてる。それに、、私が言っちゃいけないけど言うね。私も寂しかった。会いたかった。…てよん好きだよ。テヨンこそいなくならないで」
切実な声でティファニーは言った
そんな彼女を抱きしめたら肩が濡れた
離れるのは本当に辛い
けどもっと辛いのは夢を諦める事だ
いつまでも大きな夢を追い続ける彼女に惚れ直した
いつも自立していて怖い事から目を逸らさず真っ直ぐ進んでいく彼女をまた好きになった
私もそうありたい
自分を奮い立たせてくれる彼女が大好きでそんなティファニーを支え続けていたい
時に弱音を吐いて困らせる事もあるけど私は彼女の進む道を一緒に歩きたい
「ティファニー?…いつかの話は嫌いだろうけど聞いて。いつか遠い未来、今より少し落ち着いたらずっと一緒にいよう。長く一緒にいよう。同じ家にまた帰ろう」
「…ありがとうテヨン。私も同じ気持ちだよ」
久しぶりに見る笑顔は今の私には眩し過ぎてそっと胸の中に彼女を納め残り僅かな時間をゆっくり過ごした
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