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1冊目

「結果は村人です」
「コネシマさん村人か~」
「なんで残念がってんねん!」

エミさんはシッマを占ったようで、結果は村人だった。
てかショッピくん毎回シッマを殺したがるっておもろいなw
でも、村人で残念がってるって事は…ショッピくんも村人かもしれへんな。

「でもまだわからへんで」
「シャオロンは?」

遂に俺の番が来た。みんなの話を聞いてみてはいるが、まず占われたシッマは村人確定やから他の人を選ばなあかん…なるべく人狼じゃない人に黒出ししたいな。

「俺、トントン占ったで。結果は黒やった」
「はいシャオロン狂人乙でーす」
「色を見るには霊媒師を確定させなあかんけど…わからんなぁ」

これトントンが人狼やったらどうしよ…
でもトントンめっちゃ仕切ってるから村人っぽいんだよなぁ…まぁ取り敢えず村人殺して行こか。

「ん?今矢の音せんかった?」
「誰か死んだんちゃう?」
「ちょ、点呼点呼」

どうやらどこかで矢の音が聞こえたらしくてみんな少し焦ってる。俺は聞こえてへんから近くに人狼はおらへんな。

「はいコネシマ」
「はいはーいゾム」
「トントン」
「シャオロン」
「はいロボロ」
「はーいグルッペン」
「エーミールいます」
「……」
「あれ、大先生とショッピくんは?」

さっきの矢の音で大先生とショッピくんが死んだらしい。ならこれはゾムが人狼か?でもまだ分からへんな…大先生知らない間に自滅しとる時あるしなぁ。

「これゾムとショッピくんが人狼で霊媒させたくなくて殺したんちゃう?」
「え、いや!ちゃうよ!?俺本物の霊媒師ですよ!」
「え~でもな…」

確かに…ゾムとショッピくんが人狼で、霊媒されたくなくて大先生を殺した感はある。
でもショッピくんは村人やと思うんやけどなぁ…
みんなの推理を聴きながら村人探しをしていると、俺に背を向けたトントンを見つけた。俺はトントンが村人だと信じ、矢を放つ。背を向けていたので、簡単に矢が刺さって死んだ。ちょっろ。
…これは俺を真にするチャンスなんじゃないか?

「やばい!トントンが撃ってきた!」

もう一度矢を放ちながら大きな声で言う。するとみんながざわめき出す。

「え?まじ?」
「ならこれトントン黒って事?」
「じゃあエミさん狂人やん」
「え、待ってください!その現場誰も見てへんよな?」

確かに誰にも見られてへんから信用は無いな…ちょっとしくったか?

「エミさんエミさん」
「ロボロさんどうしました?」
「俺実は現場見たんだよね。トントンがシャオロンを撃ってるとこ」

あの現場を見ていないはずのロボロがそう言ってきた。これで確定した。
ロボロは人狼で、俺が狂人だって思ってる。あとの一人はゾムか?それともショッピくんか?もしかして大先生?でも大先生やったらガバりすぎやろ。何ですぐ死んでんねん…

「じゃあエミさんは狂人で決定か?」
「せやな…ロボロが現場見とるしなぁ」
「そこ二人結託してはるな!私を陥れようとしてますよ!!」

良い感じにエミさんが疑われてる。
この状態のエミさんを最後まで残しておいたら、みんなエミさんを疑ってロボロが動きやすくなる。エミさんまじ弱いなぁ。

「え、何?エミさんとゾムは見つけ次第殺してええの?」
「せやな。人狼と狂人ってわかったからな」

村側からすれば、エミさんは狂人、ゾムは人狼という事になっている。これは人狼サイドからすれば嬉しい。てか結局ゾムと大先生どっちが人狼側なん?
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