1冊目
今日は私もゾムさんもオフの日ということで、彼が私の家に遊びに来ている。私は本を読み、ゾムさんはゲームをしていた。
「ちょ、さむ…ストーブつけてくれ…」
「そんなに寒いですか…?22℃ですよ?」
読んでいた本を置き彼を見ると、彼はゲーム機を置き、毛布に包まり震えていた。
「震える程ですか…」
「22℃って寒いやん…はよつけて…」
「分かりました」
私はソファから立ち上がり、そっとゾムさんの目の前へしゃがみ込む。
「…? 何してるん、早くストーブ…」
彼が言い終わらないうちに、私は彼を毛布ごと抱きしめる。彼の熱が、毛布越しに伝わってくる。
「ストーブより、こうした方が早く暖まりませんか?」
「っな…エミさん、ずるいわ…」
ゾムさんはふいと顔を背ける。不思議に思いそちらを見ると、耳が微かに赤くなっていた。
ふふ、どうやらストーブはつけんでもええみたいやな。
「ちょ、さむ…ストーブつけてくれ…」
「そんなに寒いですか…?22℃ですよ?」
読んでいた本を置き彼を見ると、彼はゲーム機を置き、毛布に包まり震えていた。
「震える程ですか…」
「22℃って寒いやん…はよつけて…」
「分かりました」
私はソファから立ち上がり、そっとゾムさんの目の前へしゃがみ込む。
「…? 何してるん、早くストーブ…」
彼が言い終わらないうちに、私は彼を毛布ごと抱きしめる。彼の熱が、毛布越しに伝わってくる。
「ストーブより、こうした方が早く暖まりませんか?」
「っな…エミさん、ずるいわ…」
ゾムさんはふいと顔を背ける。不思議に思いそちらを見ると、耳が微かに赤くなっていた。
ふふ、どうやらストーブはつけんでもええみたいやな。