いい○○の日2021まとめ
クンツァイト
「ポッキーゲームするわよ!」
「だから決まり事か?」
パッケージを見て公斗は絶句する。
美奈子が今回買ってきたのは牛カツ味辛子仕立てのプリッツだった
「渋いのを選んだな?」
「おっさんのあんたにはこれが丁度いいと思って」
「誰がおっさんだ」
「白髪とか、言動が」
「これは銀髪だ」
言い争いながら食べ始める
「ピリ辛で酒のあてに合いそうだな」
「一人で食べないでよ」
ルール無視して一人で食べる公斗に文句を言う美奈子
「こんな細い物シェア出来ると思うか?」
「想定外の細さだったのよ」
想定外の細さに絶望する美奈子を他所に公斗はお酒を片手にプリッツを食べ進めた。
「私とのキスよりお酒?」
「美味いぞ。呑むか?」
「私、未成年なんですけど」
「酒が飲める年齢じゃないとは。こんなに美味いのに」
その姿を見て、やっぱりおっさんだと思う美奈子だった。
アルテミス
「俺もポッキー食いたい」
目の前で美味そうに食べる美奈子に猫のアルテミスは羨ましくなり、懇願する
「良いわよ」
ポッキーを顔まで近づけるが口には入れてくれない
猫じゃらしの様にポッキーを扱う美奈子。それを追うアルテミス。
いつものやり取りにアルテミスはイライラする。
「にゃっ」
「猫にポッキーは贅沢よ」
結局食べさせて貰えず、目の前で美奈子が全て食べると言ういつものパターンに。
A
「ポッキーゲームやりたい」
「ベタな事やりたいなんて美奈子は可愛いな」
「ダメ?」
「いいよ」
美奈子の望むことは何でもしたいと思うA
ベタな恋愛をしたい美奈子
お互い端っこを口に含み、食べ進める
美奈子は顔が近づき照れるが、Aはお構い無しに食べ進め、見事美奈子の唇を奪う
「ご馳走様」
仮面を付けてやるべきだったと後悔した美奈子だった
アラン
「恋人とはポッキーゲームをするってのが日本では主流なの」
「どうするゲームなんだ?」
美奈子は自分の口に端っこを噛じる。
そのままアランの口にももう一つの端っこを突っ込む。
アランがどうする事も出来ず固まっていると、美奈子は食べ進める。
「アランの唇ゲット」
得意げにウインクしてみせる。
「日本人のカップルは中々にハードな事をしているんだね」
カルチャーショックを受けるアラン。しかし……
「いいゲームだね」
そう言って2本目を積極的にやり、すっかりハマってしまうアランだった。
レイ
「ポッキーゲームしよ」
「どうして美奈としなきゃいけないのよ」
「レイちゃんが大好きだからやりたいの」
お願いと言いながら口に咥えたポッキーを突き出す美奈子
「仕方ないわねぇ」
邪魔な髪の毛を耳に掛けながらもう片方を口に入れる。根負けしたレイ。
何だかんだ合わせてやってくれる優しいレイに喜びながら食べ進める美奈子。
唇が触れそうな距離になったその時、レイは折ってしまった。
「ええ?ここまで来てお預け?酷い」
「ここまでやってあげたんだから有難く思いなさいよ」
「レイちゃん冷たい」
落ち込む美奈子の頬にレイからキスが降ってきた。
END
2021.11.11
ポッキー&プリッツの日