イースターパーティ
第1巻『歩み寄るうさぎ』
「今年のイースターはみんなでパーティーしない?」
うさぎはこの日、久々に5人集まった事によりとてもウキウキと浮かれていた。
高校の卒業が危ぶまれていた美奈子もまことも、そしてうさぎ自身も無事卒業出来ることが決まり、各々進学も無事決まったからである。
仲良し5人組でいつでも会えるのは残り僅かなのもあり、うさぎは最後に5人でゆっくり何かしたいと思い、提案をした。
『イースターパーティー?』
うさぎの急な提案にその場にいた4人は予想もしていなかったイベントに驚きを隠せないでいた。
「随分と急ね?」
「なんたってイースター?」
「急に言われても、もう卒業間近だし中々集まれないんじゃ…?」
「そーよ!いつどこで集まるの?」
各々先行き不安なのか疑問を呈して来る。
「卒業式の日、まもちゃん家でどうかな?まもちゃんに色々相談したら大丈夫だって言ってくれたの!……ねぇ、良いでしょ?高校最後の思い出作りに」
うるうるした目でお願い攻撃をしてくるうさぎに4人は弱い。
それを知ってか知らずか自然とやってのけるうさぎ。
それに“高校最後の思い出”と言われると心が揺らいだ。
うさぎの言う通り卒業までもう後少しで後どれだけ5人で会って思い出を作れるかも分からない。
みんな、想いはうさぎと同じだった。
「そうよねぇ…。みんな別々の道行っちゃうもんねぇ…。せっかくうさぎ達と同じ学校通えたのに、あの入学式からもう3年近く経ったのね…」
「美奈、うさぎに一緒に追試受けようとか言ってたわね?私は結局、ずっと1人でTA女学院通ったわ」
「色々あって大変だったけど、今こうやってみんなでここまで来られて、本当に感無量だよ」
「本当よね。こうしてみんなでこの日を迎えられる事に感謝してもしきれないわ」
ここまでの道は決して平坦ではなかった。
前世の記憶を持ち、戦士として地球の平和を賭け、自分たちの過去や未来の因縁を断ち切る為に戦い、その度に苦戦を強いられてきた。何度か死んだ事も事実。
これからも何かある度戦う覚悟は出来ている。
それ故に一つ一つの想い出が大切な事は全員が分かっていた。
「じゃあ…」
期待を込めてもう一押しするうさぎ。
「私はOKよ♪まもちゃんの許可もちゃんと取れてるみたいだし、遠慮なくおじゃましちゃうわ」
「美奈達が行くなら私も大丈夫よ」
「私も色々作って持ってくよ」
「私も大丈夫よ。高校最後の想い出に楽しみましょう」
「やったぁ♪じゃあ卒業式の日にまもちゃん家でイースターパーティー決定ね!みんなも彼氏呼んでね!」
「公斗はそーゆーの嫌そう」
「…うちのは私より喜んで参加しそう」
「勇人は最優先で来そうだな」
「彩都さんも喜びそうね」
こうして高校最後の卒業式の日に卒業祝いのイースターパーティーを開催する事が決まった。
「今年のイースターはみんなでパーティーしない?」
うさぎはこの日、久々に5人集まった事によりとてもウキウキと浮かれていた。
高校の卒業が危ぶまれていた美奈子もまことも、そしてうさぎ自身も無事卒業出来ることが決まり、各々進学も無事決まったからである。
仲良し5人組でいつでも会えるのは残り僅かなのもあり、うさぎは最後に5人でゆっくり何かしたいと思い、提案をした。
『イースターパーティー?』
うさぎの急な提案にその場にいた4人は予想もしていなかったイベントに驚きを隠せないでいた。
「随分と急ね?」
「なんたってイースター?」
「急に言われても、もう卒業間近だし中々集まれないんじゃ…?」
「そーよ!いつどこで集まるの?」
各々先行き不安なのか疑問を呈して来る。
「卒業式の日、まもちゃん家でどうかな?まもちゃんに色々相談したら大丈夫だって言ってくれたの!……ねぇ、良いでしょ?高校最後の思い出作りに」
うるうるした目でお願い攻撃をしてくるうさぎに4人は弱い。
それを知ってか知らずか自然とやってのけるうさぎ。
それに“高校最後の思い出”と言われると心が揺らいだ。
うさぎの言う通り卒業までもう後少しで後どれだけ5人で会って思い出を作れるかも分からない。
みんな、想いはうさぎと同じだった。
「そうよねぇ…。みんな別々の道行っちゃうもんねぇ…。せっかくうさぎ達と同じ学校通えたのに、あの入学式からもう3年近く経ったのね…」
「美奈、うさぎに一緒に追試受けようとか言ってたわね?私は結局、ずっと1人でTA女学院通ったわ」
「色々あって大変だったけど、今こうやってみんなでここまで来られて、本当に感無量だよ」
「本当よね。こうしてみんなでこの日を迎えられる事に感謝してもしきれないわ」
ここまでの道は決して平坦ではなかった。
前世の記憶を持ち、戦士として地球の平和を賭け、自分たちの過去や未来の因縁を断ち切る為に戦い、その度に苦戦を強いられてきた。何度か死んだ事も事実。
これからも何かある度戦う覚悟は出来ている。
それ故に一つ一つの想い出が大切な事は全員が分かっていた。
「じゃあ…」
期待を込めてもう一押しするうさぎ。
「私はOKよ♪まもちゃんの許可もちゃんと取れてるみたいだし、遠慮なくおじゃましちゃうわ」
「美奈達が行くなら私も大丈夫よ」
「私も色々作って持ってくよ」
「私も大丈夫よ。高校最後の想い出に楽しみましょう」
「やったぁ♪じゃあ卒業式の日にまもちゃん家でイースターパーティー決定ね!みんなも彼氏呼んでね!」
「公斗はそーゆーの嫌そう」
「…うちのは私より喜んで参加しそう」
「勇人は最優先で来そうだな」
「彩都さんも喜びそうね」
こうして高校最後の卒業式の日に卒業祝いのイースターパーティーを開催する事が決まった。