新・記録日誌
『ゴクジョーだな!』
2025/01/10 21:50小説
さて、昨年末のインフルエンザや年明けのゴタゴタですっかり遅れてしまいましたが、去年のクリスマスプレゼント?短編である「G」クロ余談集作品「最後の遊戯」について、色々と書いて行こうと思います。
当然ネタバレしか書きませんので、先に本編を読んでから下に進んで下さい。
本作を書いたきっかけ、それは去年の1月にAさんから送られて来た「始まりの怪獣」の初期版を読んだ後、リモート飲み会で話をした時に「メカムサシンはニジカガチ戦後も生き残ると思いますか?」と質問され、「ギャグ補正ありなら生き残るんじゃ無いんですか?」と返した直後に「足無いまま日本丸の広告塔とかやってたりして・・・」と思い付きで呟いた事でした。
この時点ではこうだったら面白いかな?くらいだったのですが、後々「始まりの怪獣」が公開された際に改めて形にしたくなり、後述の事情でクリスマスまでに完成させるのを目標にしていたら、いざ書き始めると「未来編の時点で生きているキャラをなるべく出したい!」と思ったり、いつものように色々膨らんでしまった結果、クリスマスイブのサンタが来るであろう時間までに無理矢理完成させる事となりました。
今は加筆訂正しましたが、急ごしらえでかつ思い付いた事をひたすら入れまくった短編なので、粗は探せばいくらでもありますが・・・西暦3000年代の「G」クロ世界や初代日本丸メンバー、未来編(西暦4000年代)までに生存しているキャラ達を僕の手で描けた、それだけでも本作を書いた意義はあると思いますし、「始まりの怪獣」の続編としても本作の肝であるメカムサシンの活躍及び結末も、上手い形で着地させられたと思います。
ちなみに舞台をクリスマスイブにしたのは、「始まりの怪獣」でメカムサシン共々鮮烈なデビュー?を果たした男、ジャック・オ・レンジの元ネタの一つが「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のジャック・スケリントンだと聞いたので、「G」クロ宇多瀬編第六章「ANECDOTES」内短編「War Is Over」もクリスマスイブが舞台だった事を思い出し、あの作品に近いお祭り騒ぎなテイストの作品にする事としました。「War Is Over」の存在自体が少なくとも3000年代にも「クリスマス」の文化はあった、と言う証明にもなっていますし。
西暦3000年代の地球情勢については、アブジェ内に非公開設定で置いてある「管理者用データベース」に、宇多瀬さんが旧「謎と趣味の館」で公開していた「G」クロスピンオフ作品「聖地の民たち」のアーカイブがあり、その中にある西暦3000年代の一部設定と、約1000年後である西暦4000年代の設定を元に独自に考察・描写しました。
本作及び「始まりの怪獣」の時事列は意図的にはっきりとさせていませんが、「聖地の民たち」の設定に「30世紀前後は国際国家体制の崩壊と「G」(異界)の拡大による国家の統合・解体が起こり続けた末、一応の統一国家が世界が維持していた『統一国家時代』と呼ばれていた頃」と言う設定があり、間違いなく時事列としてはこの頃に当たるので、既に「日本」も「アメリカ合衆国」もその他国々も「国」と言う区分では存在していませんが、読者への分かりやすさも意識して「旧日本・横浜地区」や「旧ユーラシア大陸・アジア圏」と言った表記にし、コロニーの有無は曖昧にしています。
この辺りの煩雑さもクリスマスイブ世界一周旅行、と言う内容にした弊害なのですが・・・必要最低限の設定はきちんと描写した、と言う事でf^_^
ここからは、各キャラクターについて。
・メカムサシン
本作誕生のきっかけになった、間違いなく本作の主人公であるウルトラシリーズ界隈のニューカマー。何気にメカが主人公の「G」クロ作品って初めて?
パレッタの子(メカ)である以上は平和利用をさせてあげたい、と言う思いから自意識を芽生えさせてのサンタクロース役を経て、テーマパークにある娯楽用の巨大人形的な存在になる・・・と言うオチにしましたが、実は当初この結末は考えておらず、とにかくメカムサシンに日本丸の宣伝興行旅行をやらせる事だけを考えて書いていました。
それから結の部分までたどり着いた際、ジェットジャガーよろしく「自らの意志で誰かを楽しませるただのカラクリ人形になる」と言う案が即座に浮かび、歌舞伎の本場である浅草に人々へのクリスマスプレゼントとして安置する、と言う結末としました。
この結末もネタ成分が強いのに強さはガチなカラクリ人形的メカ、と言うメカムサシンだからこそ出来たと思いますし、Aさんからも驚愕と称賛のコメントを頂きました(^^ゞ
ちなみにメカムサシンは未来編までは現存していると言う設定で、当初のラストは西暦4010年まで時間を進めてソウ・ネウと対面させて〆とする予定でしたが、同じ「余談集」の「クイズ$ラズリネア」と展開が被ると思い、ボツにしました。
また、本作のタイトル「最後の遊戯」は、メカムサシンの出典元である「ウルトラマントリガー」第22話のタイトル「ラストゲーム」を日本語訳したもので、前作に当たる「始まりの怪獣」に多少対応させていたりします。
・ジャック・オ・レンジ
彼をちゃんと出して見たかったのも、本作を書いたきっかけの一つなので、必然的に日本丸メンバーの中では出番が増えました。
自称「屍操」の爾落人、と書いていますがこれは「始まりの怪獣」あとがきに書いてある「唐突に明かされたジャックの裏設定メモ」から拾ったものでして、こちらとしてもその裏設定を全て拾いに行くと本筋が変わってしまうので、「G」の名前と「自分を含めた死体を操る」能力を死者蘇生を経験した、と言う点で示唆する程度に留めました。この辺りは・・・未来編でいなくなっていた理由を含め、いつか描かれる日が来る事を祈っておいて下さいf^_^
口調・性格は「始まりの怪獣」同様、元ネタの一つの「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジャック・スパロウのイメージで描きましたが、Aさんと違って僕はシリーズを何度も見ていないので再現度が低かったらすみません・・・
・パレッタ
一応裏主人公としていますが、出番としてはそれなりなメカムサシンの母。
「GUARDIAN」の時のような感じで、自分が造ったメカに対しての愛情を主に描きました。
あと「War Is Over」でムツキと『じんくるべぇー☆』と言っていた印象が強い・・・と言うか同作ではこれ以外特に何もしていないので(汗)、同じクリスマスイブが舞台の本作でも言わせてみました。
・ハイダ
こちらはそれなりな出番の中で、最大限に目立たせられたと思っているパターン。
「思念」の「G」から思い付いたサイコメトリー能力によるメカムサシンとの意志疎通役、八重樫やパレッタとの絡み、『・・・へいっ!』・・・Aさん作品での彼女の優遇は、無関係ではありませんねf^_^
・その他日本丸メンバー
「その他」と十把一絡げにしてしまっていますが、短い出番の中で彼ららしい台詞と役回りを与えられたと思っています。特に一樹が(笑)
ちなみに、日本丸における3000年代の各メンバーの担当係も「管理者データベース」にあったもので、理由付けは全て僕のイメージで考えました。
瀬上は菜奈美が船長なら副船長に立候補しそうですし、そうなると凌は高確率で反対しそうですし、航海士はクーガー以外あり得ないですし、世莉が操舵士をやっていた理由に「空間」は関係ありそうですし、一樹は少しでも楽なポジションを狙うでしょうし・・・
・ゲストキャラ達
世界中を巡る、と言う事で折角なら・・・と未来編までに存命しているキャラを極力出してみました。
年明け頃までにご覧になった方は分かったかと思いますが、一部キャラは後々加筆訂正した際に追加しています。
ガラテア
後々日本丸メンバーとなる彼女を最初に登場させられたのは、中々粋なキャスティングだったと思います。
時事列上不可能とは言え、同じく追加メンバーのムツキを出せなかったのは少し悔やまれますね。
東斗(白夜)
追加組。だからとは言え、華墨編のラスボス(予定)が先に出る形になりましたf^_^
場所を淡路島・沼島にしたのは、「G」クロ世界の過去・未来の出来事を全て「識って」いると言う設定があるので、日本創世(始まり)の地である沼島が何処と無く合いそうだったからです。「Gift」で出したから、は全く関係ありません(汗)
ハワード&ネクスト
ネクストがボケ、ハワードがツッコミ担当になった感がありますね(笑)まぁ、その逆は無いでしょうが・・・
中国にいるのは、中国でのウルトラマン人気を意識してのものです。日本に無いおもちゃやフィギュア、公式独自設定ヒーローショーや怪獣・星人スーツがある・・・それが仏教徒国・中国です。
弦義
口調は気持ち未来編弦義寄り。旧ロシア地区にいたのは、未来編で弦義が「連合」のコロニーで暮らしている描写を踏まえてのキャスティングで、この頃から後の「連合」となるユーラシア大陸部に留まっていた想定です。
アーサー
一応「War Is Over」で「聖地」共々触れられているのと、「聖地の民たち」の設定で「聖地」は統一国家時代から存在しユーラシア内陸部の何処かにある、と書かれていたので場所はぼかしつつ、「王」としてのアーサーを出してみました。
ちなみに巨大類人猿の「王」、と言えば・・・?
黄天・三島芙蓉・桐生千早
なんとなくいそうなイメージのあるアフリカ大陸にて、白夜以外の華墨編主要人物をまとめて出してみました。モロッコにいるのもなんとなくです(汗)
千早は現在、宇多瀬編第五章「求ム者」で存在を示唆されるに留まる・・・つまりほぼ未登場キャラに等しいので、「桐生江司と関口が共同製作した、「G」クロ世界の歴史の記録者であるアンドロイド」と言う事から、とりあえずアンドロイドっぽさを出してみました。
隼薙・アーク
今回、真っ先に会話が浮かんだゲストキャラです。理由は言わずもがな。
オーストラリアにいるのは、隼薙の風操術の師匠役のデガンジャに会いに行っていたから、と言う想定です。
ウォード
寂れたオープンカフェの片隅でスナイパーライフルの手入れをするイメージが頭から離れず、3000年代のオープンカフェの有無や銃器のメンテナンスも自動化されているんじゃないのか・・・等々はあえて考えず、シチュエーションありきで出しましたf^_^
仲間のワーカーが第五章「GRACE」、旧友の八重樫が第六章「GENESIS」での登用が確定しているので、彼も何処かで拾いたいですね・・・
メロゥノ
追加組。まだ一般爾落人の頃。AWACS編第六章内作品「Hurt Locker」で「帝国」の宇宙監察所に働いている描写があるので、アメリカ・ニュージャージーにいる事とし、同作で日本丸メンバーと対立する予定なので、あえて日本丸に対して否定的なコメントをさせています。
蛾雷夜
きれいな蛾雷夜。浮島は自在に移動出来るようなので、「異能達の居場所」と言う「旅団」のコンセプトもあり、人々が立ち寄らないカナダの氷河に配置しました。
月夜野
とりあえずハワイを出したかったので、何処にいても問題の無い彼をセレクト。次に登場するのが追跡対象のヘッドなのは、なんたる皮肉か・・・?
ヘッド
よろしい、では隠居だ。南極に潜ませたのは、「キングコングの逆襲」のドクターフーのイメージと、モンスター編第六章「相克交錯」にて最終決戦の舞台になった・・・レリックが再び現れる可能性が高い場所だから、と言うイメージです。
関口
追加組。「求ム者」では渚ユウジとして「帝国」のお尋ね者になっていますが、生死不明にしているのもあってこの時点では「帝国」に留まるとは思いにくいイメージもあり、場所はわざと描写しない事にしました。
ショーグン(徳川吉宗)
ちょうど「暴れん坊将軍」の新作の放送が近かったのもあり、元上様に出迎え要因としてご足労願いました。いつかサンバをさせたいと内心目論んでおります(笑)
獄焔
現状「求ム者」で千早と共に一応いるだけの出演となっている、華墨編の忘れ形見の地の神。「管理者データベース」の設定によれば「平々凡々の『なんくるないさー』精神キャラ」らしいので、設定に違わない一言を言わせましたf^_^
それから、本作の小ネタ解説を。
・冒頭のジャックと一樹の会話『・・・ところで彼、脚が無いようだが?』「あんなの飾りです、偉い人にはそれが分からんので・・・」は、もしかしたら説明不要かと思いますが「機動戦士ガンダム」における、「足が無いモビルスーツ」であるジオングを見たシャアと整備士との有名なやり取りが元です。「足なんて飾りです」、の方がピンと来るかも?
この下りの詳細は長くなるので割愛しますが、足の無いロボットネタと言う事で引用してみました(笑)
ちなみに、この後の一樹の台詞にある「パーフェクトメカムサシン」は足が付いたジオングの名称「パーフェクトジオング」からです。
・パレッタの台詞『シンギュラポイントを突破しそう~』は、もしかしなくとも「ゴジラSP(シンギュラポイント)」を意識しています。本来「特異点」の英訳は「シンギュラリティポイント」が正しいので。
ですが、本作のメカムサシンはジェットジャガーがイメージ元なので、あながち使い方としては間違ってないかな?とも思っていたりします。
・一樹、と言うかジャックのメッセージの触りの台詞「メリークリスマス、メリークリスマス。」は映画「戦場のメリークリスマス」の名シーン、〆の台詞「ベリーメリークリスマス、アンドハッピーニューイヤー。」はクリスマスと言えばの曲の一つ「Happy Xmas」の歌詞が元です。
余談ながら、「Happy Xmas」のサブタイトルは「War Is Over」だったりします・・・あれ?さっき聞いたような?
当然ネタバレしか書きませんので、先に本編を読んでから下に進んで下さい。
本作を書いたきっかけ、それは去年の1月にAさんから送られて来た「始まりの怪獣」の初期版を読んだ後、リモート飲み会で話をした時に「メカムサシンはニジカガチ戦後も生き残ると思いますか?」と質問され、「ギャグ補正ありなら生き残るんじゃ無いんですか?」と返した直後に「足無いまま日本丸の広告塔とかやってたりして・・・」と思い付きで呟いた事でした。
この時点ではこうだったら面白いかな?くらいだったのですが、後々「始まりの怪獣」が公開された際に改めて形にしたくなり、後述の事情でクリスマスまでに完成させるのを目標にしていたら、いざ書き始めると「未来編の時点で生きているキャラをなるべく出したい!」と思ったり、いつものように色々膨らんでしまった結果、クリスマスイブのサンタが来るであろう時間までに無理矢理完成させる事となりました。
今は加筆訂正しましたが、急ごしらえでかつ思い付いた事をひたすら入れまくった短編なので、粗は探せばいくらでもありますが・・・西暦3000年代の「G」クロ世界や初代日本丸メンバー、未来編(西暦4000年代)までに生存しているキャラ達を僕の手で描けた、それだけでも本作を書いた意義はあると思いますし、「始まりの怪獣」の続編としても本作の肝であるメカムサシンの活躍及び結末も、上手い形で着地させられたと思います。
ちなみに舞台をクリスマスイブにしたのは、「始まりの怪獣」でメカムサシン共々鮮烈なデビュー?を果たした男、ジャック・オ・レンジの元ネタの一つが「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」のジャック・スケリントンだと聞いたので、「G」クロ宇多瀬編第六章「ANECDOTES」内短編「War Is Over」もクリスマスイブが舞台だった事を思い出し、あの作品に近いお祭り騒ぎなテイストの作品にする事としました。「War Is Over」の存在自体が少なくとも3000年代にも「クリスマス」の文化はあった、と言う証明にもなっていますし。
西暦3000年代の地球情勢については、アブジェ内に非公開設定で置いてある「管理者用データベース」に、宇多瀬さんが旧「謎と趣味の館」で公開していた「G」クロスピンオフ作品「聖地の民たち」のアーカイブがあり、その中にある西暦3000年代の一部設定と、約1000年後である西暦4000年代の設定を元に独自に考察・描写しました。
本作及び「始まりの怪獣」の時事列は意図的にはっきりとさせていませんが、「聖地の民たち」の設定に「30世紀前後は国際国家体制の崩壊と「G」(異界)の拡大による国家の統合・解体が起こり続けた末、一応の統一国家が世界が維持していた『統一国家時代』と呼ばれていた頃」と言う設定があり、間違いなく時事列としてはこの頃に当たるので、既に「日本」も「アメリカ合衆国」もその他国々も「国」と言う区分では存在していませんが、読者への分かりやすさも意識して「旧日本・横浜地区」や「旧ユーラシア大陸・アジア圏」と言った表記にし、コロニーの有無は曖昧にしています。
この辺りの煩雑さもクリスマスイブ世界一周旅行、と言う内容にした弊害なのですが・・・必要最低限の設定はきちんと描写した、と言う事でf^_^
ここからは、各キャラクターについて。
・メカムサシン
本作誕生のきっかけになった、間違いなく本作の主人公であるウルトラシリーズ界隈のニューカマー。何気にメカが主人公の「G」クロ作品って初めて?
パレッタの子(メカ)である以上は平和利用をさせてあげたい、と言う思いから自意識を芽生えさせてのサンタクロース役を経て、テーマパークにある娯楽用の巨大人形的な存在になる・・・と言うオチにしましたが、実は当初この結末は考えておらず、とにかくメカムサシンに日本丸の宣伝興行旅行をやらせる事だけを考えて書いていました。
それから結の部分までたどり着いた際、ジェットジャガーよろしく「自らの意志で誰かを楽しませるただのカラクリ人形になる」と言う案が即座に浮かび、歌舞伎の本場である浅草に人々へのクリスマスプレゼントとして安置する、と言う結末としました。
この結末もネタ成分が強いのに強さはガチなカラクリ人形的メカ、と言うメカムサシンだからこそ出来たと思いますし、Aさんからも驚愕と称賛のコメントを頂きました(^^ゞ
ちなみにメカムサシンは未来編までは現存していると言う設定で、当初のラストは西暦4010年まで時間を進めてソウ・ネウと対面させて〆とする予定でしたが、同じ「余談集」の「クイズ$ラズリネア」と展開が被ると思い、ボツにしました。
また、本作のタイトル「最後の遊戯」は、メカムサシンの出典元である「ウルトラマントリガー」第22話のタイトル「ラストゲーム」を日本語訳したもので、前作に当たる「始まりの怪獣」に多少対応させていたりします。
・ジャック・オ・レンジ
彼をちゃんと出して見たかったのも、本作を書いたきっかけの一つなので、必然的に日本丸メンバーの中では出番が増えました。
自称「屍操」の爾落人、と書いていますがこれは「始まりの怪獣」あとがきに書いてある「唐突に明かされたジャックの裏設定メモ」から拾ったものでして、こちらとしてもその裏設定を全て拾いに行くと本筋が変わってしまうので、「G」の名前と「自分を含めた死体を操る」能力を死者蘇生を経験した、と言う点で示唆する程度に留めました。この辺りは・・・未来編でいなくなっていた理由を含め、いつか描かれる日が来る事を祈っておいて下さいf^_^
口調・性格は「始まりの怪獣」同様、元ネタの一つの「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのジャック・スパロウのイメージで描きましたが、Aさんと違って僕はシリーズを何度も見ていないので再現度が低かったらすみません・・・
・パレッタ
一応裏主人公としていますが、出番としてはそれなりなメカムサシンの母。
「GUARDIAN」の時のような感じで、自分が造ったメカに対しての愛情を主に描きました。
あと「War Is Over」でムツキと『じんくるべぇー☆』と言っていた印象が強い・・・と言うか同作ではこれ以外特に何もしていないので(汗)、同じクリスマスイブが舞台の本作でも言わせてみました。
・ハイダ
こちらはそれなりな出番の中で、最大限に目立たせられたと思っているパターン。
「思念」の「G」から思い付いたサイコメトリー能力によるメカムサシンとの意志疎通役、八重樫やパレッタとの絡み、『・・・へいっ!』・・・Aさん作品での彼女の優遇は、無関係ではありませんねf^_^
・その他日本丸メンバー
「その他」と十把一絡げにしてしまっていますが、短い出番の中で彼ららしい台詞と役回りを与えられたと思っています。特に一樹が(笑)
ちなみに、日本丸における3000年代の各メンバーの担当係も「管理者データベース」にあったもので、理由付けは全て僕のイメージで考えました。
瀬上は菜奈美が船長なら副船長に立候補しそうですし、そうなると凌は高確率で反対しそうですし、航海士はクーガー以外あり得ないですし、世莉が操舵士をやっていた理由に「空間」は関係ありそうですし、一樹は少しでも楽なポジションを狙うでしょうし・・・
・ゲストキャラ達
世界中を巡る、と言う事で折角なら・・・と未来編までに存命しているキャラを極力出してみました。
年明け頃までにご覧になった方は分かったかと思いますが、一部キャラは後々加筆訂正した際に追加しています。
ガラテア
後々日本丸メンバーとなる彼女を最初に登場させられたのは、中々粋なキャスティングだったと思います。
時事列上不可能とは言え、同じく追加メンバーのムツキを出せなかったのは少し悔やまれますね。
東斗(白夜)
追加組。だからとは言え、華墨編のラスボス(予定)が先に出る形になりましたf^_^
場所を淡路島・沼島にしたのは、「G」クロ世界の過去・未来の出来事を全て「識って」いると言う設定があるので、日本創世(始まり)の地である沼島が何処と無く合いそうだったからです。「Gift」で出したから、は全く関係ありません(汗)
ハワード&ネクスト
ネクストがボケ、ハワードがツッコミ担当になった感がありますね(笑)まぁ、その逆は無いでしょうが・・・
中国にいるのは、中国でのウルトラマン人気を意識してのものです。日本に無いおもちゃやフィギュア、公式独自設定ヒーローショーや怪獣・星人スーツがある・・・それが仏教徒国・中国です。
弦義
口調は気持ち未来編弦義寄り。旧ロシア地区にいたのは、未来編で弦義が「連合」のコロニーで暮らしている描写を踏まえてのキャスティングで、この頃から後の「連合」となるユーラシア大陸部に留まっていた想定です。
アーサー
一応「War Is Over」で「聖地」共々触れられているのと、「聖地の民たち」の設定で「聖地」は統一国家時代から存在しユーラシア内陸部の何処かにある、と書かれていたので場所はぼかしつつ、「王」としてのアーサーを出してみました。
ちなみに巨大類人猿の「王」、と言えば・・・?
黄天・三島芙蓉・桐生千早
なんとなくいそうなイメージのあるアフリカ大陸にて、白夜以外の華墨編主要人物をまとめて出してみました。モロッコにいるのもなんとなくです(汗)
千早は現在、宇多瀬編第五章「求ム者」で存在を示唆されるに留まる・・・つまりほぼ未登場キャラに等しいので、「桐生江司と関口が共同製作した、「G」クロ世界の歴史の記録者であるアンドロイド」と言う事から、とりあえずアンドロイドっぽさを出してみました。
隼薙・アーク
今回、真っ先に会話が浮かんだゲストキャラです。理由は言わずもがな。
オーストラリアにいるのは、隼薙の風操術の師匠役のデガンジャに会いに行っていたから、と言う想定です。
ウォード
寂れたオープンカフェの片隅でスナイパーライフルの手入れをするイメージが頭から離れず、3000年代のオープンカフェの有無や銃器のメンテナンスも自動化されているんじゃないのか・・・等々はあえて考えず、シチュエーションありきで出しましたf^_^
仲間のワーカーが第五章「GRACE」、旧友の八重樫が第六章「GENESIS」での登用が確定しているので、彼も何処かで拾いたいですね・・・
メロゥノ
追加組。まだ一般爾落人の頃。AWACS編第六章内作品「Hurt Locker」で「帝国」の宇宙監察所に働いている描写があるので、アメリカ・ニュージャージーにいる事とし、同作で日本丸メンバーと対立する予定なので、あえて日本丸に対して否定的なコメントをさせています。
蛾雷夜
きれいな蛾雷夜。浮島は自在に移動出来るようなので、「異能達の居場所」と言う「旅団」のコンセプトもあり、人々が立ち寄らないカナダの氷河に配置しました。
月夜野
とりあえずハワイを出したかったので、何処にいても問題の無い彼をセレクト。次に登場するのが追跡対象のヘッドなのは、なんたる皮肉か・・・?
ヘッド
よろしい、では隠居だ。南極に潜ませたのは、「キングコングの逆襲」のドクターフーのイメージと、モンスター編第六章「相克交錯」にて最終決戦の舞台になった・・・レリックが再び現れる可能性が高い場所だから、と言うイメージです。
関口
追加組。「求ム者」では渚ユウジとして「帝国」のお尋ね者になっていますが、生死不明にしているのもあってこの時点では「帝国」に留まるとは思いにくいイメージもあり、場所はわざと描写しない事にしました。
ショーグン(徳川吉宗)
ちょうど「暴れん坊将軍」の新作の放送が近かったのもあり、元上様に出迎え要因としてご足労願いました。いつかサンバをさせたいと内心目論んでおります(笑)
獄焔
現状「求ム者」で千早と共に一応いるだけの出演となっている、華墨編の忘れ形見の地の神。「管理者データベース」の設定によれば「平々凡々の『なんくるないさー』精神キャラ」らしいので、設定に違わない一言を言わせましたf^_^
それから、本作の小ネタ解説を。
・冒頭のジャックと一樹の会話『・・・ところで彼、脚が無いようだが?』「あんなの飾りです、偉い人にはそれが分からんので・・・」は、もしかしたら説明不要かと思いますが「機動戦士ガンダム」における、「足が無いモビルスーツ」であるジオングを見たシャアと整備士との有名なやり取りが元です。「足なんて飾りです」、の方がピンと来るかも?
この下りの詳細は長くなるので割愛しますが、足の無いロボットネタと言う事で引用してみました(笑)
ちなみに、この後の一樹の台詞にある「パーフェクトメカムサシン」は足が付いたジオングの名称「パーフェクトジオング」からです。
・パレッタの台詞『シンギュラポイントを突破しそう~』は、もしかしなくとも「ゴジラSP(シンギュラポイント)」を意識しています。本来「特異点」の英訳は「シンギュラリティポイント」が正しいので。
ですが、本作のメカムサシンはジェットジャガーがイメージ元なので、あながち使い方としては間違ってないかな?とも思っていたりします。
・一樹、と言うかジャックのメッセージの触りの台詞「メリークリスマス、メリークリスマス。」は映画「戦場のメリークリスマス」の名シーン、〆の台詞「ベリーメリークリスマス、アンドハッピーニューイヤー。」はクリスマスと言えばの曲の一つ「Happy Xmas」の歌詞が元です。
余談ながら、「Happy Xmas」のサブタイトルは「War Is Over」だったりします・・・あれ?さっき聞いたような?