怪獣島のど自慢大会、開催!







しばらくして到着した怪獣島の村の広場には、木で作られた大きめで簡易的な立ち台が置かれていた。
立ち台にはマイクが一つ、その左右にはスピーカーが配置されており、立ち台の近くには数十人程の住人が青色のシートの上で自由な体勢で座っていた。
そう、ここがのど自慢大会の会場だ。



メガギラス「さーっ!春夏秋冬の恒例、のど自慢大会の時間がやって来ました!進行を務めるのは勿論この俺、音速野郎のメガギラスだ!」
村人達「「「おーっ!!」」」
メガギラス「今回は違う世界から来た参加者もいると言う事で、いつもと違う大会になりそうで楽しみだぞ~!」



バトラ「なんかあの実況、テンション間違ってねぇか?」
ジラ『のど自慢大会って言うより、むしろライブ会場のノリだよね。』
「VS」ゴジラ「のど自慢大会はもっと、静粛なものだろ。」


「‐」ゴジラ――あのメガギラスって言うの、たしかおれのところにもいたような・・・


ラゴス・ゴジラ「そうなのか?お前らの所ののど自慢大会って、こんな感じじゃ無いのか?」
Jr.「同じ音楽イベントでも、俺達の知ってるのど自慢大会はもっとこう、淡々とした感じかな。」
スペース「そうなのか。あのメガギラスの実況は、もうオレ達にとっては名物になっているからな。」
「‐」ゴジラ『まぁ、たのしそうだからいいじゃんか。おれはこのかんじ、すきだな。』
バルグザーダン「・・・あっ、ラドンとチャイルド。」



青いシートが敷かれた、簡易の観客席に座る村人達の中にバルグザーダンはラドンとチャイルドを見つけた。
ゴジラ一行が島を回っていた間に、二人は既にもう本当の兄弟のように仲良くなっており、チャイルドは遠慮無くラドンの肩にすり寄っていた。
ラドンもまた、まんざらでもない表情だ。



チャイルド『らどんにいちゃん、いまからなにがはじまるの?』
ラドン「えっとね、今からみんなが楽しく歌うんだ。君のお父さん達がいないから、もしかしたら出て来るかもしれないよ。」
チャイルド『ほんと!じゃあ、みんなでからおけだね~。』
ラドン「からおけ?」
???「おお、ラドンじゃないか。」
???「よっ、ラドン!」
ラドン「マンダさん!それにゴローさん!」
チャイルド『このひと、だれ?』
ラドン「えっとね、こっちのお爺さんがマンダさん。島一番の長寿で、いつもはこの島の近くの洞窟で暮らしてるんだ。それで、こっちのお兄さんがゴロザウルスのゴロー。生まれも育ちもこの島の、怪獣島大好きな人なんだ。」
マンダ「よろしくの。」
ゴロザウルス「よろしく!それでラドン、この子は誰なんだ?俺が見た事無いくらいだから、違う島から来てる子だよな?」
ラドン「この子はチャイルドゴジラ。違う次元から来た子なんだ。」
ゴロザウルス「えっ、ゴジラ・・・ってか、来た世界が違うのかよ!?」
マンダ「ふむふむ、もしかしたら超越神様がおられる世界から来たのかもしれんの。お主、この世界に迷い込んでしまったのか?」
チャイルド『ううん。ぼくはとうちゃんと、もすらねぇちゃんときたんだよ!』
ラドン「なんでも『招待』されたらしくて、帰りは大丈夫みたい。」
マンダ「ほう・・・」
ゴロザウルス「それなら良かったな。この島はほんとに良い所だから、時間の限り楽しんでくれよな!」
チャイルド『うん!』
ラドン「あっ、そろそろ始まるよ!」
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好釦