怪獣島ツーリズム・延長戦!




本作を読んで頂き、ありがとうございました。
今回は2012年・7月25日に当時東京で開催されていた「特撮博物館」にみかんさん・柳さんが他の女性サイト友達を連れて観に行ったと言う事で、僕の方でも記念に何か出来ないかと、勝手に書いた短編です。
なので今回は第一弾以来の「他の方の意見を聞かずに突発的に書いた作品」だったりします。
書かないといけない小説は書かないくせに、本当にいけませんね…(汗)
当初は「第三弾の補完的短編」として執筆し、このシリーズ上では各本編に組み込まれている「ゴレンジャイ」ネタの辺りと、のど自慢大会の一部パートは本当はこの短編に入っていたものです。
更に当日は皇さんの誕生日だったと言う事で、誕生日祝い兼サプライズとして皇さん宅のゴジラ・レッドとキングシーサーを出演させ、ラストは第三弾終了後の各地の少し先を描きました。
送った当初はご本人も驚愕されていたようですが、後に該当部の添削をして頂いたり、喜んで頂けたようです。


ちなみにレッドは当初、「怪獣界に迷い込んだ所をなし崩し的にのど自慢大会に出場する事になり、愛するシーサーが来るように『ミヤラビの祈り』を歌う・・・と」言うシチュエーションを考えていました。
のど自慢大会の延長を入れたのもその名残ですが、ちょっと展開として無理があるかな…と思い、結果アッシリ湖組の補完を描きたい都合もあって、現在の形に収まりました。
今考えると、この判断は非常に正しかったですね(汗)
サプライズで突然登場させたので、今後皇さん宅からの怪獣達が出るかは未定ですが、折角繋がりが出来た以上はここだけの出演はもったいないと思いますし、今回他世界のゴジラ達と会う事の無かったレッドに、ちゃんと彼らと会わせる機会は作りたいと考えています。


アッシリ湖組についても、イシュタルとのデートを経て少々積極的になったダガーラに、何があっても変わらずマイペースなビオランテを描けたのも良かったと思っていますし、全体の補完として「招待された怪獣がどうやって帰っているのか」、「無断で他世界に行った、残った怪獣はどうなったのか」と言う点をなんとなく解決してみました。
怪獣達の帰還に使われる光の柱については、どちらかと言えば様々な世界を繋ぐエレベーター的な存在でイメージしています。
ちなみに、最初からいきなりビオランテが「登場怪獣解説」ではぼかしている「ある秘密」についてさらっとぶっちゃけていますが、みかんさんのサイトの方でこの点についてまだ触れていない以上、ここでは詳しいお話は致しません。
ただ、みかんさんからの添削時にこの文章で返って来たのは事実ですので、その辺りについては今はご自分の胸の中に留めておいて下さい。


ここでついでに、今回登場するオリジナル怪獣達にも軽く触れておきます。
ただ、メガギラスについては番外編1あとがきで大々触れていますので、ここでは特に無しでf^_^;

・カメーバ
昔は荒れていたが、ラゴス・ゴジラに首傷を負わされて以来丸くなった…と言う「決戦!南海の大怪獣」と「東京SOS」の両方のエッセンスを入れたカメーバですが、キャラは実はまんま「Next「G」」の翼だったりします(笑)
余談ながら、皇さんが直々に追加された「彼を見たレッドが『堅物亀女』を思い出す」と言う一面がありますが、これは皇さん宅の平成ガメラの事を指しています。

・レッドムーン&エラブス
アッシリ湖がデートスポットとして人気な事を示す為だけに考えたこの二人、元ネタは台詞中に登場する息子のハーフンと合わせ、知る人ぞ知るゴジラ幻の企画「怪獣番外地」からです。
資料の少なさから僕も詳細は知らないのですが、一応レッドムーンの出身地が月なのは事実で、怪獣番外地自体はエラブスの出身地として取り入れています。

・レオゴン
もはや擬人化怪獣?と言いたくなるこの出オチキャラ、元ネタは言うまでもなく「帰ってきたウルトラマン」に登場する同名の怪獣で、この話の脚本を書いた小林晋一郎さんは「VSビオランテ」の原作を書いた事、両作の舞台が芦ノ湖、レオゴンとビオランテには共通点が多い点はあまりに有名ですね。
と言うわけで、ビオランテが管理する湖にそのまんま加えてみました(汗)
ちなみに一応、皇さんに向けたネタだったりします。


最後に、今回は勝手な形にはなりましたが、第三弾だけでなくシリーズ全体の幅を更に広げた短編になり、ラストでの「‐」バランと僧バランの出会いは、そのまま第四弾への伏線になりました。
いつか改めて、皇さん宅の怪獣達を交えた「四つの世界の怪獣の物語」に発展する事を望みます。
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好釦