各異世界概説

◇怪獣界(みかんさん宅怪獣)概説



・怪獣界
50億年前に創造神・呉爾羅(人間界の呉爾羅とは別人)に創られた惑星。
澄んだ空気とどこまでも続く蒼い空、豊かな自然に恵まれており、創造神の力によって異常気象や災害が起こる事は基本的に無く、その為他の種族から永住を望む声も多い。
住人の殆どが怪獣で、鳥や魚なども生息しているが、地球に生息しているのとは少し形が違う。
創造神の意思により人間の滞在は一切認められてないが、南の大陸に住む移住民・ニライカナイの民のみは例外。
怪獣達は普段人間の姿になり、島や大陸ごとに村を作って生活している。
また、異世界と比べて世界そのものの時間の進みにズレがあるのも特徴。
例として怪獣界で対ダガーラ戦からジュニア孵化までに約1年の期間があったのに対し、「‐」世界では約7年経過している。



・怪獣達の基本設定
怪獣達は仮の姿の「人間形態」、人と怪獣の中間の「半獣形態」、本来の姿の「怪獣形態」になることが可能。
ただし、人間形態になるとその力は怪獣形態の10分の1。半獣形態は5分の1となる。
種類によって寿命はまちまちだが、兼ね平均で数百年は生き、中には数万年、数億年も長く生きる怪獣もいる。
人間で言う成人=成獣年齢は140歳。



・S.D.
怪獣界での紀年表記。
怪獣界守護王のキング・ラゴス・ゴジラの第一子、スペースゴジラの誕生と共に彼の名前の頭文字を取って定められた。



・怪獣島
ラゴス・ゴジラ達が普段滞在している島。
人口は約五十人。
怪獣界の中でも特に豊かな自然に溢れ、多くの怪獣はここを住処としている平和な場所。
大まかに分けて四つのエリアに分かれており、東部はアッシリ湖、西部は森林地帯、南部はマイナスイオンに満ちた湿地帯、島の裏側(北部)は岩礁地帯となっている。
中央部に位置する村の広場は憩いを求める怪獣達のリラックス場となっており、季節の変わり目になるとここでのど自慢大会が開かれている。



・ラゴス島
怪獣島からほど近い場所にあった、創造神の一族が住んでいた島。
元は自然が豊富な島であったが、今から約100年前に紅い悪魔=デストロイアの襲撃を受け、一部の土地(生き残りの丘)を残して海底に沈んだ。



・生き残りの丘
約100年前に沈んだラゴス島で、唯一残った場所。
丘の上には大樹がそびえ立ち、幼獣の頃ゴジラ兄弟達はいつもここで遊んでいた。
現在丘にはゴジラ兄弟の両親の墓があり、ラゴス・ゴジラとジュニアはその脇にある小さな洞窟を、スペースは大樹の上を寝床にしている。



・インファント島
守護神の一族が住む、様々な極彩色の花が咲き乱れる神秘的な島。
島の中央にはかつて守護神がいたと言われる祭壇があり、守護神の一族、もしくはモスラ一族以外が入ろうとすると結界によって阻まれてしまう。



・アッシリ湖
怪獣島の東部にある湖で、ビオランテの生息地。
湖の端にはビオランテが育てた薔薇や極彩色の花が咲き乱れ、いつも心地良い風が吹く。
デートスポットとして密かな人気だが、水遊びや乱闘など、平和的に使わない輩は湖から現れる触手に引きずり込まれ、もれなく溺死させられる・・・らしい。


・地球
怪獣界と違う場所に存在しており、時代は日本で言うと江戸時代中期。
かつてキングが怪獣界と地球とを繋ぐ「道」を作ったが、怪獣達は自然を荒らし争いを繰り返す人間を愚かな生物と嫌っており、産業革命によって怪獣界と比べて汚染された空気もあってか、僧バランや守護神の一族などの例外を除いてわざわざ地球に行く者は殆どいない。
ただし、人間達の文化は「道」が出来た時に地球へ向かった怪獣達によって怪獣界に流出しており、娯楽の発展には一役買っている。



・神
絶対的なもの、強力なもの、慈悲深いもの、何かを司るもの。
怪獣界の神話に伝えられる三大神の姿は怪獣だが、人や龍などの姿をしている者も存在する。



・神の一族
神と、その血族で構成された者達の呼称。
同種族の戦闘能力を超える力と、不老不死の能力を例外なく持つ。
名前も特殊で、〈自分の名前〉・〈自分が生まれた島の名前〉・〈その一族の神の名前、または親(父)の名前〉から構成される。



・創造神
創造を司る三大神にして、怪獣界の創造主。
神名は「呉爾羅」。
怪獣界を創造した後、怪獣界の何処かで眠りについたとされている。



・守護神
守護を司る三大神。
神名は「母蘇羅」。
かつては怪獣界にいたらしいが、今は地球に存在するインファント島にて眠りについている。



・破壊神
破壊を司る三大神。
神名は「金紅魏怒羅」。
遥か昔に呉爾羅・母蘇羅と100万年にも渡る長き争い「三大神大戦」を繰り広げた後に行方を眩まし、その所在や一族の存在などは謎に包まれている。



・三大神
呉爾羅、母蘇羅、金紅魏怒羅達の総称。
同時にこの世界の宇宙で生まれた最初の命にして、最初の神と言う意味もある。



・彼女
怪獣界の神話に登場する、無限の箱庭=宇宙と神を創り出したと言われる存在。
怪獣界では「超越神」とも呼ばれており、怪獣界のみならず自らが生み出したモノ達に関わる事、ひいては様々な並行宇宙での出来事すら何処かから静観しているとされる。



・「始まりと終わり」の神話
怪獣界に伝えられる神話。
「彼女」による世界の創造と、三大神大戦についての物語で、最後は三大神が再び無限の箱庭に集った時、終わりの始まりが訪れる・・・と締め括られている。
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好釦