怪獣島ツーリズム・延長戦!







レッドムーン「いや、そんな人は見た事が無いな・・・」
エラブス「すみません、力になれなくて。」
ビオランテ「よいよい。私も水を差してすまんかった。ハーフンの事さえ忘れんかったら、後は好きなだけ戯れておれ。」
レッドムーン・エラブス「「はいっ!」」
ゴジラ・レッド「愛し合う事はいい事だ。いつまでも幸せにな。」


ダガーラ――・・・俺もいつか、イシュタルとあんな感じになれるだろうか・・・?



カメーバ「キングシーサー?島外れの洞窟にいるんじゃないっすか?」
ビオランテ「いやいや、こっちのシーサーじゃなくて、もう一つの世界のキングシーサーじゃ。」
カメーバ「もう一つの?」
ビオランテ「いや、知らぬならもうよい。」
ゴジラ・レッド「なんかお前、あの堅物亀女に似てるな。ひっくり返していい?」
カメーバ「ひ、ひぃっ!昔ゴジラに負わされた首の傷がズキズキ言うから、それは勘弁っす!」



レオゴン『・・・シラナイ。』
ビオランテ「そうか。と言うか・・・私もお主を知らないんじゃが、異界の者か?」
レオゴン『・・・アシノコ・・・カエッテキタ・・・』
ビオランテ「駄目じゃ、まるで会話にならん。」
ダガーラ「トカゲと・・・ウツボカズラか?」
ゴジラ・レッド「合性怪獣、ってとこか。それこそオレの知るビオランテみたいだな。」
レオゴン『・・・ユルサレザル、イノチ。』






ビオランテ「はぁ・・・湖の探せる場所は探したんじゃが、全然おらんの・・・」
ダガーラ「既に、湖とは違う所にいるのか・・・?」
ゴジラ・レッド「いや、アイツなら多分おとなしくその場で待ってるはずだ。他に場所は無いのか?」
ビオランテ「この湖の花と平和を管理しているのは、誰でもない私じゃぞ?そんな私が知らん場所なんて、あるわけがなかろう。」
ゴジラ・レッド「そうか・・・」
ダガーラ「とりあえず、一旦休憩しよう。アッシリ湖の水面(みなも)を見て落ち着けば、見つかるかもしれない・・・」



ダガーラの提案で三人は湖畔で一息付き、オレンジ色に染まりながら夕日を写す湖を見ながら、次の行動を思案していた。
ビオランテは南国に咲いていそうな鮮やかな赤い花を見ており、ダガーラは無言で水面を見つめている。



ダガーラ――・・・まさか、溺れてこの湖の中に?
・・・いや、この手にそんな感覚は無い。
なら、何処へ・・・?
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好釦