集合!絶対無敵最強可憐美女姉妹!
本作を読んで頂き、ありがとうございました。
今回は2010年11月3日に開催された「ゴジラ誕生祭2010」に向けて企画されたもの・・・ですが、完成したのは2012年の7月15日と、完成まで約1年8ヶ月掛かった超問題作です(汗)
本作は「モスラ姉妹の集合・第二弾にて出会ったゴジラ達の時を超えた再会」を主題にし、過去二作のストーリー構成との差別化も兼ねて、モスラ姉妹(女性怪獣)サイドとゴジラ一族・男性怪獣サイドに分け、みかんさんより情報提供を頂いた様々な怪獣島の怪獣達を出す為に、分かれた面々が怪獣島の各地を回る進行にしました。
更に登場怪獣達が増えるにつれ、同時に僕の中で「現時点での集大成」としての作品にしようと言う思いが生まれ、本来出演予定の無かった過去作に出演済の怪獣達をなるべく出演させようとしたり、節々の盛り上げ役としてオリジナル怪獣を追加した結果、番外編や特別編に発展する程の大作になりました。
舞台が怪獣達だけの世界である怪獣界に決まったのも、これらに拍車を掛けたかと思います。
ただ、そのせいで完成が遅れに遅れた原因になってしまった点は否めませんが・・・
作品としては、今回の貧乏くじ役となったバトラと「‐」ゴジラをあまりにも不幸にし過ぎたな…と思ったり、節々でやり過ぎた所があったな、と言う反省はあります。
ただ、お2人最大のリクエストであったモスラ姉妹の本格的な絡みと、「VS」ゴジラ・機龍、ラゴス・ゴジラ・呉爾羅の和解は出来る限り描けたと思いますし、現時点最多となった参加怪獣達も、とりあえず空気キャラはいないようには出来たかと。
個人的には、クロスオーバー設定で初出しとなった「‐」モスラの昔話及び、「VS」モスラとの一幕はかなり気に入っています。
ここで話題に上った、柳さん宅のまだ見ぬモスラ一族・GMMGモスラ親子と「‐」モスラの親の仇・バガンが登場するかどうかは・・・現在未定です(汗)
ちなみに、「‐」モスラの親とバガン絡みの話の元ネタは幻の企画作品「モスラVSバガン」からで、もしバガンが登場する事になれば、間違いなくその話は「‐」版「モスラVSバガン」になると思いますが・・・確実に超シリアス&バトル描写多めの話になり、それは「擬人怪獣シリーズ」としてはちょっと違うかな…とも思いますね。
また今回、超大作になった事によってボツになった構想がいくつかありまして、大きいものでは「「‐」モスラのわだかまりの解決後、別世界からの招待者が多すぎた影響で怪獣島に火災が発生し、怪獣達が事態解決に立ち向かう」と言うものがあり、バトラと「‐」ゴジラの汚名返上はここで描く予定でしたが、あまりに話がだらだらと長くなり過ぎる点と、これ以上完成を遅延させてはいけないと言う理由からボツになりました。
この影響でバルグザーダンの人格変貌の見せ方が変わったり、みかんさん宅の火龍の出演が無くなったりしています。
出演の変更では、呉爾羅以外の護国聖獣組は本来インファント島でのモスラ姉妹の会話に最珠羅が出て来る形で、人間界で過ごす彼らの様子を描く予定でしたが、魏怒羅と出番の無い護国バランを除いて番外編でのカメオ出演に。
余談ながらこの時魏怒羅が言っていた「みたらしだんごうめぇ」は、魏怒羅のキャラ造形の元ネタとなったキャラが登場する「伝説の勇者の伝説」を意識しての台詞です。
単なる出番のカットは「‐」バランの「‐」世界での近況がありますが、結果としては番外編にて迷った僧バランが出会う形で出演。
他にはデート終了後、柳さん宅のダガーラがアッシリ湖に現れ、怪獣界のダガーラと海について熱く語る・・・と言うものもあり、これはシチュエーション的に番外編でのゴジラ・レッドに受け継がれたと言えます。
あとは「まだ名前の無い怪獣島の村の名前をのど自慢大会の優勝者が決める」と言うものもありましたが、これは単に僕が忘れていたので自然消滅しましたf^_^;
カットされたと言えば、「特別編」と言う形で別に公開した「怪獣島のど自慢大会」があります。
第一弾にて触れられ、満を持しての登場でありながら結局別の作品として公開した理由は、ゴジラサイド側がモスラ姉妹サイド側よりも長くなるのを危惧した点、基本的にやり過ぎな感じで進む点、正直みかんさんからの反応がいまいちだった点を考慮して本流からは外し、だからと言って折角書いたこの文章やここだけの会話や絡みを消すのは勿体無いと思い、別作品として構成・掲載しました。
しかしそれにより、この場面でのみ登場していた僧バラン・メガギラス・マンダ・ゴロザウルスの出番が本流としては無くなってしまう事態に陥り、解決策として掲載時に彼らの登場場面(7~8ページ)をストーリー展開との破綻が無いようにほぼ書き下ろし、ついでに当初は番外編のみの登場だったカメーバとの遭遇場面も書きました。
なので実は「のど自慢大会、開催!」の流れの方がその後の展開やチャイルド・ラドンとの合流、僧バランの登場は自然だったりします。
この辺りの詳細は、番外編のあとがきにて。
他に加筆修正時に付け足したネタとして呉爾羅のダーツの旅ネタ、野球からのゴルフネタ、それから「俺、魂魄百万回生まれ変わっても・・・」がありますが、この台詞は「∀(ターンエー)ガンダム」のグラサン大尉ことハリー・オードの有名な絶叫からです(汗)
ユニバァァァァァス!!
ちなみに、劇中登場するプリキュアネタとゴレンジャイネタは、柳さんからのリクエストです。
ゴレンジャイネタは前に第一回のネタを見る機会があったので、それを元にゴジラ達にゴレンジャイ役、Jr.にドクロ仮面役を当てはめて、僕の作品と言う事でスーパー戦隊やらパワーレンジャーも解説しつつ、ゴレンジャイ第一回のネタの再現をやりました(笑)
Jr.に言い出し役とドクロ仮面(突っ込み)役をやらせたのは、今回Jr.が全体的にあまり目立っていないな・・・と思っていたからで、第一弾時とはまた違ったJr.が見せれたかとf^_^;
プリキュアネタについては、正直どん引きされるくらいにやたら詳しいネタが飛び出していますが、これはリアル友人の一人に正真正銘のプリキュア好きがおり、その友人がこちらが聞いてもいないのに、逐次プリキュアシリーズの最新情報を僕に刷り込んで来た事による影響もありました。
勿論、今回もその友人からの協力を仰ぎ、友人はノリノリで不必要なまでに情報提供をしてくれていましたね・・・
蛇足ながら、執筆当初は「ハートキャッチ」が最新作であり、冒頭のモスラ姉妹の会話ではそこまでに留まっていましたが、完成するまでの間に「スイート」と「スマイル」が増えてしまい、最後に急遽再びプリキュアネタを入れる事でこの二作をフォローしました。
何だか、時の移ろいを感じますね・・・数年経った今や、友人の協力は不必要になるくらい、この時は否定していたプリキュアにハマっている身としては(汗)
本作のイメージソングとして、「機動戦艦ナデシコ」のOP「YOU GET TO BURNING」がありまして、疾走感と熱めな感じが合わさった曲調に、「すぐ手に入る夢なんて夢じゃないよ、でも必ず叶うと信じてるよ」「挫けない君が好き・・・」「泣きたい時あるなら、側にずっとずっといるから」などの歌詞が、本作のモスラ姉妹それぞれ に当てはまっていると思います。
「決して解けない方程式を並べて、落第させる事にいきがる社会」は怪獣界では当てはまりませんが、地球でなら何処だろうと当てはまっている・・・と思いますね。
最後に、本作は実は完成出来るかどうかも分からない時期もあっただけに、無事サイトでの公開にまで至った事に、とにかく安堵しています。
ですが、第四弾でも遅延をやらかしてしまった一方で、勝手に番外編を書いていたりもするので、もうこんな事態にならないようにしなければ…と猛省しています。
ともあれ、本作は「招待」に対して多少深く追求した事もあり、シリーズのターニングポイントとなった作品でもありますので、一作品でも長くシリーズを続けられたら、と思います。
33/33ページ