集合!絶対無敵最強可憐美女姉妹!







バルグザーダン「・・・着いた。」



一方、バルグザーダンはスペースの予想通りの方法を使い、別世界に降り立っていた。
今彼がいるのは、うっそうとした何処かの森の中にある、洞穴の前だ。



バルグザーダン「マント付けてるゴジラに着いて行ったら、ここに来たけど・・・何処だろ?」



適当に周囲を見渡し、とりあえずバルグザーダンは洞穴に入ってみる事にした。
洞穴は真っ暗だったが、自身の電気の光をライト代わりにし、先に進む。



バルグザーダン「ここ、さっきから微妙に電流を感じる・・・それに、なんかいびきみたいな音も・・・あっ、誰かいる。」



洞穴の先には分厚い氷が張り巡らされた、地下にあるとおぼしき巨大な空洞があり、岩肌がむき出しになっている氷の中心辺りに、あぐらを掻いてぐっすりと眠る一つの人影があった。
人影に近付こうとバルグザーダンは器用に氷を滑り、特に苦労する事なく人影に辿り着いた。



バルグザーダン「・・・」
???「zzz・・・」
バルグザーダン「・・・」
???「・・・みたらしだんご、うめぇ・・・」
バルグザーダン「・・・全然起きない。」



一向に起きる気配も無いこの三年・・・いや万年寝太郎な怪獣は、彼しかいない。
呉爾羅と同じ護国聖獣であり、前回「招待」された怪獣の一人である魏怒羅だ。
自分の寝床に訪問者がいる事など露知らず、気持ち良さそうに眠り続けている魏怒羅に対し、バルグザーダンはおもむろに手を伸ばし、額の勾玉に触る。
だが、その手には静電気を防止する手袋がはめられていなかった。



魏怒羅「!!」
バルグザーダン「!?」
魏怒羅「・・・貴様、俺の眠りを覚まそうと言うのか・・・!」
バルグザーダン「ハッハァ!ならどうしたぁ?今の俺は何でか最高にハイなんでな!」
魏怒羅「安眠を妨害する事がどんなに愚かな事か、その身に教えてやる!俺と戦え!」
バルグザーダン「望むとこだぁっ!!売られた喧嘩は買うのが礼儀だしな!俺とバトった事、後悔させてやるぜぇー!!」



その後、お互いの電気エネルギーに触れたせいで千年竜王と化した魏怒羅と、好戦的な性格に切り替わったバルグザーダンによる死闘が繰り広げられ、富士の樹海は他の護国聖獣達も交えた、一大修羅場と化したと言う・・・










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好釦