集合!絶対無敵最強可憐美女姉妹!
それから暫しの間を置き、「‐」モスラの母との対面は終わった。
母への思いを振り切り、いつもの毅然な振る舞いに戻った彼女には、もう「VS」モスラに対する気持ちの迷いは無い。
「‐」モスラ『皆さん、わたくしのわがままにお付き合い頂いて、ご迷惑をお掛けしました。それと、改めてありがとうございます、レオママお姉様。』
「VS」モスラ「いいのよ。心からの笑顔が見れて、私も幸せだから。」
フェアリー『ウンウン!楽シイ事モ辛イ事モ分カチ合エテ、ホントノ姉妹ニナレタヨネ!』
シン「何言ってるのよ。あたし達は出会ったその時から、絶対無敵最強可憐美女姉妹なんだから!」
フェアリー『ヤ、ヤッパリ長イ・・・』
「VS」モスラ「・・・そう言えば、辛い事を掘り返すみたいで気が引けるんだけど、貴女のお母様が封印した怪獣は、本当にバガンと言う名だったの?」
「‐」モスラ『はい。間違いないですわ。』
イシュタル「何か心辺りがあるの?」
「VS」モスラ「今思い出したんだけど、私の世界にも同じ名の魔獣の伝説が伝わっているの。」
レオ「えっと・・・確か、『遥か昔、この星とは違う所から来た者が、中国と言う地に眠る陸・海・空の力を持つ怪獣に特殊な改造を施して生まれたとされる魔獣。作り出した者のしもべとなって世界中を焼き尽くそうとするも、先代モスラ一族によって何処かに封印された。』とされるんだけど・・・」
シン「じゃあ、バガンってまさかレオ達の世界の怪獣って事?」
「‐」モスラ『出生までは聞かされていませんが、その可能性は無きにしもあらずですわね。』
イシュタル「そこはリンクしてなくてもいいのに・・・リンクって言えば、インファント島がどこもそっくりなら、いっそインファント島同士で繋がればいいのにね。」
レオ「そうね。わざわざ『招待』されなくても、いつでも姉妹で会えるのに。」
フェアリー『ソウソウ!何モ気ニシナクテ、良クナルヨネ!』
「‐」モスラ『ですが、その点は許されないと言う事は、やはり時空間を繋げるのは簡単では無いのですね・・・』
「VS」モスラ「もしかしたら、各界のバランスを保つ為に『招待』と言う形で限定的に繋げているのかもしれないわ。」
イシュタル「だけど、それを決めてるのは誰なんだろう・・・?」
シン「まぁまぁ、離れていてもあたし達はずっと姉妹なんだから、距離なんて問題じゃ無いわ!でもお喋りするのは時間があるから、今はとにかくトークトーク!」
シンの一声を機に姉妹達は再び談笑に時間を費やし、青い空が夕焼け色に染まるまで続いたのだった。