集合!絶対無敵最強可憐美女姉妹!




イシュタル「良かったね~、母さん!」
「VS」モスラ「それに年月の差なら私、1万2千年の間卵の中で眠っていたのよ。」
レオ「私もこの姿になるまで、6500万年もの間タイムカプセルの中にいたし。」
シン「へっ!?なんだ、年数ならあたしより凄いじゃな~い!」
「‐」モスラ『そ、そうですわね。』



シンが今までになく晴れやかな表情をする一方で、何故か浮かない顔をする「‐」モスラ。
彼女は再び何かを思い出したのか、「VS」モスラを見た後に一瞬だけ下を向き、儚い表情を姉妹達に見られないように隠す。
そしてすぐに普段通りの顔付きに戻し、姉妹達に話を持ち掛けた。



「‐」モスラ『共有出来る、秘密・・・ですか。あの、わたくし・・・皆さんに聞いて欲しいお話があります。』
レオ「そんなにかしこまって、どうしたの?」
「‐」モスラ『わたくしの、母の話なんですけれど・・・』
イシュタル「お母さんの話?」
「‐」モスラ『これまで誰にも話していない事なのですが・・・姉妹の契りを交わした、貴女達にならお話出来ると思いまして。』
シン「そんなに重要な事なの?モスラのお母さんってどんな人だったのか、あたしは凄く気になるわ!」
レオ「ちょっと辛そうな感じに見えるけど・・・だからこそ、私はちゃんと聞きたい。」
イシュタル「わたしもその話、気になる!」
「VS」モスラ「私もそう。だから、是非話して頂戴。」
「‐」モスラ『ありがとうございます、みなさん・・・それでは、お話し致しますわ。今は亡き、母の事を。』
イシュタル「今は・・・亡き?」
「‐」モスラ『わたくしの所のモスラ一族は、ほとんどが短命ですの。大抵が寿命を迎える前に卵を残して、子が産まれたのを見届けながら、天に昇って行く・・・親と子がまともに交流する事は、珍しいとまでとされていますの。』
レオ「そんな・・・」
「‐」モスラ『ですが、わたくしの場合はその「珍しい」に入る例で、うろ覚えながら色々と話した記憶がありますし、大空を飛ぶ母の背中にいつも憧れていました。けれど、別れは突然に訪れたのです。』
シン「それって、やっぱり寿命で?」
「‐」モスラ『いえ、全ては「バガン」と言う怪獣が現れたからです。』


「VS」モスラ――・・・バガン?
どこかで聞いた事があるような・・・


「‐」モスラ『ナスカと言う地から現れたバガンは、力を蓄え破壊活動を行おうとしていました。それを阻止する為に母はバガンの元に向かい、持てる力の限りを尽くしてヒマラヤと言う地の氷の中にバガンを封じ・・・そのまま帰って来る事はありませんでした。本能で母の危機を悟り、助けに行こうとしたわたくしを制止した小美人はこう言いました。
「本来ならばもう尽きつつある命を、母はこの星の、貴方の為に使い切ろうとしている。貴方は今は自身の命を守って欲しい。このまま生き別れても、母は後悔はしていない。」と・・・』
「VS」モスラ「・・・」
「‐」モスラ『それから、母の命が尽きた事を知ったわたくしに、小美人は更にこう言いました。
「先代は親の『愛』を知らずにいた。けれど貴方は親の『愛』を知ってしまったからこそ、悲しみが大きくなってしまった。だから、いつか現れる貴方の親が『愛』を託した少女が現れるまで、愛に病まないで・・・」と。』
シン「その少女が、遥って言う人間の子なのね?」
「‐」モスラ『ええ。だからこそ小美人はまるでわたくしに対して親のように愛情を持って接し、わたくし自身が遥に強く惹かれている理由なのかもしれません。
そして・・・レオママさん。最初会った時から感じていましたが、貴女はわたくしの母にとても似ていますの。』
「VS」モスラ「私が?」
「本来ならばもう尽きつつある命を、母はこの星の、貴方の為に使い切ろうとしている。貴方は今は自身の命を守って欲しい。このまま生き別れても、母は後悔はしていない。」と・・・』
「VS」モスラ「・・・」
「‐」モスラ『それから、母の命が尽きた事を知ったわたくしに、小美人は更にこう言いました。
「先代は親の『愛』を知らずにいた。けれど貴方は親の『愛』を知ってしまったからこそ、悲しみが大きくなってしまった。だから、いつか現れる貴方の親が『愛』を託した少女が現れるまで、愛に病まないで・・・」と。』
シン「その少女が、遥って言う人間の子なのね?」
「‐」モスラ『ええ。だからこそ小美人はまるでわたくしに対して親のように愛情を持って接し、わたくし自身が遥に強く惹かれている理由なのかもしれません。
そして・・・レオママさん。最初会った時から感じていましたが、貴女はわたくしの母にとても似ていますの。』
「VS」モスラ「私が?」
「‐」モスラ『レオと話をしている所も、ゴジラとチャイルドをなでなでしている所も、悪さをしたバトラに対する態度も、シンの年齢差を受け入れた時も、わたくしに話しかけて下さった時も。いえ・・・初めて貴女を見た時から、母の生き写しに見えました。まるで、母が天国から帰って来たかのように。』
レオ「時折お母さんの事を見てるなって思ってたら、そんな理由があったなんて・・・満場一致で一番母性があるって私達は言ってたけど、姉さんにはそれこそ実の母のように見えていた。」
イシュタル「わたしも、もし母さんがいなくなって、そっくりな人が現れたら・・・」
フェアリー『ウゥッ・・・』
シン「あたしはずっとイシュやみんなといたいから、相打ちなんて嫌。けどそれが一族としての使命だし、イシュ達を守れるのなら、あたしも受け入れちゃうのかも・・・」
「‐」モスラ『だからこそ、この心の中のモヤモヤを払いたいのです。このままではずっとわたくしはレオママをモスラ姉妹のお姉様としてでは無く、母の生き写しとして見てしまいそうで・・・どうすれば良いのでしょうか?』
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好釦