集合!絶対無敵最強可憐美女姉妹!
暫くして、彼女達の前に巨大な洞窟の入り口が現れた。
祭壇はこの洞窟を抜けた先だ。
シン「この先に祭壇があるから、一気に抜けちゃうわよ~!」
「‐」モスラ『了解ですわ。そういえばフェアリーってなんだか、わたくしの「フェアリー」体と似ておりますわね。』
イシュタル「フェアリー体?前に見せてくれた『ファイヤー体』と『アクア体』とは違うの?」
「‐」モスラ『わたくしが状況に合わせて姿を変えれる事はもうお教えしましたが、その中に「フェアリー体」と言うのがありまして、ちょうどフェアリーくらいに小さくなれる形態なのです。』
フェアリー『エッ、ソウナノ!?見テミタイナー!』
「‐」モスラ『分かりました。ではイシュタル、ちょっと宝琳を持って下さいませ。レオは両手を掬う形にしていて下さい。』
イシュタル「うん。」
レオ「姉さん、一体今から何を・・・」
その時、「‐」モスラの全身が緑色に光ったかと思うと、次の瞬間にはすっかり姿を消して・・・いや、レオの手の中に数十センチメートルも無い程に小さくなった「‐」モスラがいた。
羽衣の色が緑になっている以外は、全く変わり無い姿をしている。
フェアリー『ワァ~!!』
レオ「姉さんが、小さくなっちゃった!?」
イシュタル「モスラ姉さん、凄く可愛い~!」
シン「モスラの形態変化って、そんな事も出来ちゃうの!?」
「‐」モスラ『偵察目的の形態ですから。ですが、今はむしろ小美人のような感じになってしまいましたわね。』
シン「うわぁ、いいなぁ~!!あたしもやりたーーい!!」
「VS」モスラ「私達の世界で例えたら、コスモスやエリアスみたいな感じね。」
フェアリー『テイサツモクテキナノモ、フェアリトイッショダネ!ネェネェ、サイダンニ着クマデソノママデモイイ?』
「‐」モスラ『えっ、わたくしはよろしいですけど・・・レオとイシュタルは大丈夫ですか?』
レオ「もちろん!絶対に落とさないようにするし、大賛成!」
イシュタル「わたしも、もう少し小さいモスラ姉さんが見たいから大丈夫♪」
「‐」モスラ『それでは、お言葉に甘えさせて頂きますわね。』
フェアリー『アリガト!ナンダカフェアリ、ウレシイナァ~。』
それから雑談をしている内に、目線の先に洞窟の出口と、やや厳かで巨大な石器物が見えて来た。
目的の祭壇まで、あともう少しだ。
シン「見えて来た・・・あっ!そういえば結界って大丈夫なのかな?」
「VS」モスラ「結界?」
シン「この先の祭壇ってあたし達一族にとっての聖域だから、侵入者が入れないように結界が張ってあるのよ。」
イシュタル「前にゴジラが入ろうとしたら結界に阻まれて、黒焦げになっちゃったんだけど・・・大丈夫かな?」
「‐」モスラ『く、黒焦げ・・・ですか?』
レオ「私達、一応部外者扱いなのに大丈夫なのかしら・・・?」
フェアリー「エッ、デモタシカケッカイッテ、ドウクツノ入リ口ニハッテナカッタッケ?」
シン「あれ、そうだったっけ?じゃあ、ここまで来れてるなら問題無かったって事?」
イシュタル「そうみたい。そもそも、同じモスラ一族なのに入れない方がわたしにしたらおかしいし・・・ほら、あそこが祭壇!」
イシュタルが指差した先には、古めかしい石で出来た大きな祭壇があった。
話し込んでいる内に、洞窟の出口に着いていたらしい。