集合!絶対無敵最強可憐美女姉妹!
イシュタル「もう、今度からはのぞきなんてやめてよね!」
「‐」モスラ『申し訳ありませんわ・・・』
「VS」モスラ・レオ「「ごめんなさい・・・」」
シン「わ、分かってるわよ~?不安だったけど、とりあえずイシュもダガーラも上手くいきそうだし、あたしが割り込む必要は無さそうね。」
「VS」モスラ『あの後、ビオランテさんはどしどし割り込めって言ってたけれど。』
シン「両方煮え切らなかったらそうし・・・かけたけど、もう大丈夫よねっ!それに今回のデート、実はイシュから誘ってたりするし♪」
レオ「えっ、そうなの?」
「‐」モスラ『イシュタルも案外、積極的ですわね。』
イシュタル「もう!だから母さんってば~!」
一方、モスラ姉妹はシンの案内の元、インファント島を歩いていた。
極彩色の様々な花が至る所に咲き乱れる、この神秘的な島を行く彼女達が目指しているのは、島の中央にある祭壇だ。
「VS」モスラ「それにしても、ここも含めて私達のいるインファント島と似ているわ。」
レオ「何だか、別の世界にいる気がしない。」
「‐」モスラ『わたくしもそう思いますわ。中央に祭壇がある所も共通していますわね。』
イシュタル「そうなんだ・・・こういう所も、同じなんて嬉しいね。」
シン「もしかして、みんなの世界にも怪獣界の守護神『母蘇羅』が来てたり・・・なんてね。あっ、フェアリー!」
と、その時モスラ姉妹の元に慌ただしく、まるで妖精のように小さな生物・・・いや、小さなモスラが飛んで来た。
彼女はシンが自身の力を使って創り出した分身であり、名をフェアリー。
ピンクの体は正しくモスラを小さくした姿で、足に持った自分よりも大きなバスケットには桃色の果実が一杯に入っていた。
この果実は「宝琳」と言い、この世界全般に生えている怪獣達の主食の一つである。
フェアリー『シーン!オ待タセ!ピンクノホウリン、タクサン持ッテ来タヨー!』
シン「ありがと!」
「VS」モスラ「シン、この子は?」
シン「この子はフェアリー。あたしの力で創った分身なの。」
イシュタル「母さんが成人してからいるんだけど、わたしと母さんにとって、家族みたいな感じなんだよ。」
フェアリー『アッ!アナタ達ガシントイシュタルガ言ッテタ、モスラ姉妹?』
レオ「そうよ、始めまして。」
「‐」モスラ『お初にお目見え掛かりますわ。』
「VS」モスラ「よろしくね、フェアリー。」
フェアリー『ヨロシクネ!ソウソウ、オ近ズキの印ニコレドウゾ~。』
そう言うとフェアリーは各姉妹の元へ飛び、バスケットの中の宝琳を差し出した。
一つ取って口にすると、少し強めながらキツくも感じない甘味が、口の中に広がる。
レオ「わぁ・・・これ、凄く甘くて美味しい!」
シン「でしょ?誕生日とか、何か祝い事があったら絶対用意してるの。」
「VS」モスラ「こんなに美味しいのだから、他の人にも味わって欲しいわ。幾つかお持ち帰りしていい?」
イシュタル「宝琳ならこの世界にありふれた物だから、大丈夫!いいよね?フェアリー?」
フェアリー『モチロン!ソノタメニ、イッパイトッテ来タンダカラ!』
イシュタル「ありがとね!」
「‐」モスラ『わたくしもこれを、遥に食べさせたいですわ。』
シン「あっ、それは駄目!宝琳は本来は巨体な怪獣用の木の実だから、人間に食べさせたらカロリーが高すぎて劇薬を飲んだみたいになっちゃうわ。」
「‐」モスラ『えっ!?そうですか・・・それは残念ですわね・・・』