集合!絶対無敵最強可憐美女姉妹!




機龍に煽られ、どうにか「VS」ゴジラが絞り出した本心。
ややバツの悪そうな表情をする彼を見ながら、ラゴス・ゴジラと呉爾羅はほんの少し頭を下げて考え、同時に頭を上げるとこう言った。



呉爾羅、ラゴス・ゴジラ「「それが、今のお前なんだろ?」」
「VS」ゴジラ「!」
呉爾羅「この俺が初ゴジの時の事で機龍を責めたり、ザウルス時代に戻ってくれってJr.パパに言うとでも思ってたのか?」
ラゴス・ゴジラ「オレ、そう言うまどろっこしいの嫌なんだって!どっちもいいやつなのは、オレも呉爾羅もとっくに分かってるからさ。」
「VS」ゴジラ「・・・」
呉爾羅「だから、ほら!」
ラゴス・ゴジラ「オレ達ともっと話そうぜ!」



差し伸べられた、2つの手。
「VS」ゴジラにとって、それはとても眩しくて温かい物に見え、かつては持っていながら人間への復讐を誓ったあの日から、掌からこぼれ落ちてしまっていた「何か」が、そこに在る気がした。
機龍も自身の体に刻まれた初代ゴジラの記憶から二人の事を確かに探り当て、胸に手を当てながら一切の憂いも悲しさも無い、満面の笑みを浮かべる。



機龍「・・・もしかして『その手を取っていいのか?』って思ってる?でもそれは、二人に失礼じゃないか?」
「VS」ゴジラ「・・・そう、だな。」



ゆっくりと、だが確実に「VS」ゴジラと機龍は、二人の手を取る。
それと同時に呉爾羅の顔は笑顔一色になり、ラゴス・ゴジラの目から哀しみの感情は消え失せ、彼らを遠目から見るスペースが薄く微笑む。
時間も空間も越えて、ここに四つの絆が繋がったのだ。



スペース――・・・まさかオレが、フォローする立場になるとはな。



機龍「もう機械の体になっちゃったけど、改めて宜しく。」
「VS」ゴジラ「『呉爾羅』に、『ラゴス』・・・いい名前だと、俺は思う・・・」
呉爾羅「へへっ、分かったんならいいんだって。ゴリラとクジラもそう言ってる・・・だろ?」
ラゴス・ゴジラ「ははっ、なんだよそれ!まっ、それじゃあ早速これまでの事を話そうぜ!!」






「‐」ゴジラ『だから、140ってのは・・・んっ?』
ジラ『あらまぁ、いつの間にかなんだかいい感じじゃないか。』
バルグザーダン「ゴジラが他人をここに連れて来て、一番楽しそうにしてる。」
チャイルド『ごじらさんたち、しあわせそうだね~。』
ラドン「そうだね~。」


バトラ――・・・ゴジラの野郎、顔に合わねぇ態度しやがって。
何だよ、さっきあんな事で喧嘩した俺が馬鹿馬鹿しくなるじゃねぇか。
俺もこのままじゃ・・・駄目だよなぁ。
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好釦