登場怪獣
シリウス・フィクスタ
(特10)
性別:男
外見年齢:33歳
身長:191cm
誕生日:不明、少なくとも生誕は数億年前。
一人称:俺様
「‐」世界のキングギドラ。
黄金色の肌をした沈着冷静な男で、ギドラ一族の「王」である事に絶対の自信と誇りを持った自信家。
言動一つ一つが傲慢に満ちており、「王」とは最強の存在、よって負ける事はあってはならない・・・と言う「絶対勝利」の概念を最も大事にしている。
「絶対勝利」の為ならば、味方を盾にする・味方諸々攻撃する・人質を取る・不意打ちを仕掛ける・・・等の卑劣な戦法もいとも簡単に行い、その戦法も「王」である自分が在り続ける為、「王」に支えるならその身を自身に捧げるのは至極当然、と言う自己中心的な理屈を持って平気で行う、非情なリアリスト。
よって、仲間意識は一族で一番低いが一番強い存在故に誰も逆らえない、独裁者そのもの。ちなみに独裁者思想に染まり切っているので、自分の思い通りにならないとすぐにキレるが、怒りを表に出さずに静かにキレるタイプ。
「ベテル」「ギウス」と言う二本のシミターと、「プロキオン」と言う魔剣を持っており、プロキオンを引力操作でさながら手足のように操る三刀流を駆使。
全ての剣から引力光線を、「ベテル」「ギウス」それぞれからは反重力波を、プロキオンからは電撃を出す事が可能で、プロキオンは敵の攻撃を防ぐ盾にもなる。
三つの剣を合わせて放つ、電撃が三重に重なった合体引力光線「セイリオス」が必殺技。
カノープスの事は自分には劣るが強き者であり、弟としてサテライツよりは大切な存在だと思っているが、いざと言う時は「最強の盾」として扱う気でいる。
スピカの事は何よりもギドラ一族の生命線として一応は大切に扱っているが、同族嫌悪の理屈で彼女の中の偽善思想を見抜いており、性格自体は嫌っている。
自身を倒した「‐」ゴジラの事は、「この宇宙で最も消えなければいけない存在」として激しい憎悪を抱いており、チャイルド共々絶対にこの手で消し去ってやると断言している。
カノープス・フィクスタ
(特10)
性別:男
外見年齢:32歳
身長:204cm
誕生日:不明、シリウスより少し後に生誕。
一人称:我輩
「‐」世界のカイザーギドラ。
黒銀色の肌をした口数の少ない武骨な男で、喜怒哀楽はちゃんとあるものの嬉しい時でも常に不機嫌そうに口を固く閉ざし、笑顔は全く見せない。
宇宙最強の一族の「帝王」としてギドラ一族を率いる事を最も大事にしており、戦意を失ったり逃げようとするサテライツには厳しく当たってしまうが、それ以外は特に問題無く接しているので、サテライツからはシリウスより慕われており、シリウスが比較的単独行動をする事が多いのもあって、一族の真の「長」として扱われてもいる。
サテライツと共に敵に攻め入り、まずサテライツの攻撃で相手を弱らせてから、相手に真正面からぶつかって相手を仕留める、さながら武将のような戦法を取る。
耐久力もギドラ族一で、その皮膚は鉄をも容易く砕き、生半可な攻撃はそのまま押し切られてしまう。
「メラ」と言う大太刀を持っており、大太刀で豪快に相手を切り裂いたり、大太刀を地面に突き刺して重力をコントロールし、相手を浮遊させて投げ飛ばしたり逆に相手を動けなくしたりする。
大太刀から放つ、全てを圧壊させる超重力の雷撃「アガスティヤ」が必殺技。
加えて相手の体を掴む事で、相手の生命エネルギーを吸収しながら自身の体力・傷を回復する事も可能。
職人としての一面もあり、適当な鉱物に自らの重力エネルギーを込めて急激に圧縮する事で、「スペースチタニウム」と言う独自の金属を精製する事が出来る。このスペースチタニウムはシリウスのマント・自身のスカートアーマー・スピカのビキニアーマー・一族の星間移動用の隕石・・・など多種多様に使われており、鋼以上の硬度と数千度の高熱にも耐える耐熱性を持った強力な金属である。
シリウスの事は協調性が無い事やサテライツを道具のように扱う事からあまり好きでは無いが、その実力と傲慢な所も含めて「王」としては相応しい、と認めているので仕方なく従っている。
逆にスピカの事は双子なのもあり、やや強引な所もまた可愛げがあっていい、としてつい甘やかしがちで、彼女から言われる通りに「弟」として接している。
笑顔を見せるのも、基本的にスピカの前でのみ。
自身を倒した「‐」バランについては、やっと出会えた「強敵(てき)」として、その実力を認めた唯一のライバルのような存在だと思っており、再戦を心から待ちわびている。
スピカ・フィクスタ
(特10)
性別:女
外見年齢:32歳
身長:185cm
誕生日:不明、生誕はカノープスと同時。
一人称:妾(わらわ)
クィーンギドラ人間体。
赤銅色の肌をした、動作一つ一つに色気のある踊り子のような陽気でかつ妖艶な女で、舌を回したかのような口調が特徴的。
「女王」として全てのギドラ族を愛でる事を最も大事にしており、これまで生み出した全てのサテライツの名前を覚え、愛している博愛主義者。
サテライツから付いた通称は、「ギドラの母」。
当然仲間意識は一族で一番で、サテライツの誰からも非常に慕われているが、一方でそう振る舞う事で一族の中での自身の存在価値を高め、愉悦に浸っている偽善的な面もある。
自分の思ったように事が進んだり悪知恵を働かせている時、先が二又に分かれた長い舌(スプリット舌)で舌なめずりをする癖がある。
シリウス、カノープスに次ぐ戦闘力を持っており、演舞のように舞いながら相手の攻撃をかわしつつ、自分の動きを予想させない攻守一体の戦闘スタイルを取る。
だが自身の死=ギドラ族の絶滅を意味するのもあり、あまり戦場には行かず確実に勝てると判断した相手としか戦わない。
しかし、負けず嫌いな一面もあるので挑んだ相手に負けそうになっても、意地でも勝とうとする。
「アルクトス」と「デネボラ」と言う二本のビームセイバーを持っており、剣先から追尾機能のある斬撃を放ったり、鞭状に変えてより柔軟な戦法を取る事も可能(どちらかと言えば鞭状を好む)。
剣先を鞭状にし、高速で舞いながら周囲の相手を殴打してズタズタにする「アジメク」が必殺技。
また、サテライツを生み出す際には服を脱ぎ捨て、一旦全裸になってから胸部及び腰部の鱗を放つ。この際、新たな鱗を生成するまで全裸のままであり、本人曰く「硬化前に着ると服に引っ掛かる」、との事。
宇宙生物なので全裸に対する羞恥心は特に無く、サテライツも基本的には気にしていないが、時々そのグラマラスな身体に惹かれてしまうサテライツがおり、大抵は彼女に「お持ち帰り」される(人間とは倫理観が違うので、近親同士でも平気で性行為に及ぶ)。
シリウス・カノープスの事は、唯一の兄弟であり博愛主義者である事から分け隔てなく仲良くしているが、独裁者として振る舞うシリウスの事は同族嫌悪とサテライツを雑に扱う面から、内心強く嫌っている。
逆にカノープスは彼の言動にあまり問題が無かったり、サテライツを基本的に大事に扱ったり、自分にだけ笑顔を見せたり・・・と、自分の事を純粋に愛している事が伝わって来るので、「弟」として溺愛している。
自身を倒したハルナについては、「自分を差し置いて『女王』を気取る気に食わない女」として強い嫉妬の感情を向けており、今度会ったらあえて殺しはせず、心身共に徹底的に痛め付けて跪かせて足の裏を舐めさせたい、と思っている。
ちなみに、シリウス→スピカ→カノープスでしりとりになっており、スピカ・カノープスは双子だが、「しりとり順」の理由でスピカが無理矢理カノープスの姉と言い張っており、カノープスもスピカの言う事なので素直に従っている。
サテライツギドラ
(特10)
性別:男
外見年齢:23歳
身長:181cm(ソルジャー)、182cm(デス)、183cm(アクア)、184cm(ナイト)
誕生日:個体によってバラバラ。
一人称:(全個体共通で)自分
スピカの鱗から生み出される、シリウス達の仲間であり部下でもある、四種類の兵隊ギドラ達の総称。
ソルジャー・アクア・デス・ナイトの四種に分かれており、右頬にバーコードのような模様が付いた、人形のような基本デザインは一緒だが、種族によって色々違いがある。
・髪色
ソルジャーは灰、アクアは緑、デスは赤黒、ナイトは青色。
・肌色
ソルジャーは灰、アクアは黄緑、デスは赤黒、ナイトは黒色。
・アイシールドの色
ソルジャーは灰、アクアは緑、デスは赤、ナイトは青色。
・武器
ソルジャーは短剣・アクアは銛・デスは斧・ナイトは槍を使用。
性格は基本的に全員が王であるフィクスタ兄弟に忠実でかつ、どんな相手にも立ち向かう勇猛果敢な気質は共通しているが、種族によって微妙に性格に違いがあり、ソルジャーは超が付く真面目、アクアはやや楽観的、デスは少し自分勝手、ナイトはかなり傲慢。
強さはナイト<デス<アクア<ソルジャー、個体数はデス<ナイト<アクア<ソルジャー。ちなみにソルジャーの個体数はデスの約10倍。
二本足のナイト・ソルジャーはシリウスに、四本足のデス・アクアはカノープスに率いられ、スピカは常にサテライツ全種をある程度護衛として従えており、全員がスピカのその日の気分か、気に入っているかの理由でチョイスされている。
※「‐」ギドラ一族設定
天の川銀河から一番近い「モンスター銀河」出身で、所謂「居住可能地球型惑星」に属する星々を渡り、力ずくで文明や在来種を滅ぼし、星が朽ちるまで資源を貪った後はまた別の星を目指す・・・と言う宇宙規模の侵略を、何億年にも渡って続けている「星を喰う者達」。
どの星に行くかは大抵はシリウスが下見し、彼のお眼鏡に叶った星に向かい、必ず最初にシリウスが降下する。
別の星に渡る際は、カノープスが精製したスペースチタニウムで覆った巨大隕石状の移動物に入って移動する。これは光速に限りなく近い速度で宇宙を航行する際や、大気圏突入の際の熱・衝撃を大幅に軽減するクッションにもなるが、どのギドラ族も一応隕石無しで単独の突入が可能。
ギドラ族人間体には共通して、背中の肩甲骨部にコウモリ・右手の下腕部に蛇に似た形の黒い痣があり、更にシリウス・カノープス・スピカには「龍(ギドラ)の王」と言う証として、左手の上腕部に龍に似た形の痣がある。
怪獣体は例外無く全員が三つ首だが、左右の首は生きているものの意識は無く、中央の首が放つ独自の電波「Aサイクル電波」に従って動く。この電波は全身の筋肉・臓器を動かす際にも微量に使われており、個体ごとに微妙に周波数が異なり、僅かでも周波数が違うと左右の首は動かない。
「N波」にはAサイクル電波を撹乱する作用があり、ギドラ一族がN波に弱い最大の理由。
シリウス・カノープス・スピカはサテライツに比べると「N波」に耐性があるので活動にあまり支障は無いが、不快な気分にはなるらしい。
生殖機能は、繁殖が一応スピカの鱗によって行えるので退化しており、これは突然変異的に単体で完成された存在として生まれ、その後何憶年に渡って身体の進化・変化・変態を意図的に一切起こさなかった事により、本来なら不要な器官が残り続けている事による。
ただし行為による性的快感も残っており、スピカが「お持ち帰り」する理由の半分はこれ(残りは「ギドラの母」としての博愛主義による、子供達(サテライツ)の不満足の解消)。
雌のギドラがスピカだけである都合、サテライツが他の個体に好意を抱く場合は性別に関係なく、個体そのものに好意を抱く。よって、好意を抱く相手は約7割がスピカ・2割がカノープス・1割がサテライツ同士で、シリウスへ好意を抱いた者はこの数億年の間でたった数名のみしかおらず、天文学的確率となっている。
地球に来る前は、地球から約11.9光年離れた「くじら座τ(タウ)星e」を侵略。その星に生息していたセルヴァムの必死の抵抗が約100年に渡って続いていたが、1940年頃に地球から帰って来たシリウスが加わった事で瞬く間にセルヴァムは根絶やしにされ、1991年頃に星の資源が全て喰い尽くされた事で、シリウスの一存により地球に向かう事にする。
ちなみに、「ゴジラ7」で地球に来た際のギドラ三王の各自の思考は以下。
シリウス・・・約100年前(1908年)に下見に来た時も不愉快な気分になったN波のある日本上陸はなるべく避け、軽く消してやろうとしたら反撃して来た「‐」ゴジラの抹殺を優先。
地球自体は今まで侵略した星で一、二を争う程に美しいと思っていたが、人間・怪獣等の下等生物が多すぎるとして、美しい星で無くなる事は残念に思いつつ、まとめて(特に「‐」ゴジラを)消し去る為に月を落とそうとした。
チャイルドを月へ拐ったのは、月まで来れないと思っていた「‐」ゴジラを絶望の中で抹殺したかったからで、当然チャイルドは月と共に消すつもりだった。
カノープス・・・N波のある日本こそが、地球の下等生物(人間)共の総本山だと判断。南極から攻め入ろうとする。
北海道で対峙した「‐」バランと繰り広げた、最初で最後の生死のせめぎあいにはとても満足していた。
また、「‐」バランと共に戦った瞬も怖れを乗り越え向かって来た事から、人間で唯一下等ではない存在としている。
スピカ・・・地球での自分の住み処を探して太平洋を徘徊し、偶然発見したインファント島を住み処にすると決め、侵攻開始。
久々にいたぶり甲斐のある玩具のような存在、と認識していたハルナに負けるが、本人は一瞬で消滅したので冥土に送られるまで死んだ自覚はなかったらしい。