集合!絶対無敵最強可憐美女姉妹!







ゴジラ一行と別行動になったラドンとチャイルドは、ラドンの案内で村の広場に来ていた。



チャイルド「らどんにいちゃん、ここは?」
ラドン「村の広場だよ。ここでいつも、色んなイベントをやっているんだ。それ以外にも、色んな人達が休息の為に来るし・・・」
???「おお、ラドンじゃないか。」
???「よっ、ラドン!」



と、二人の元にエネルギッシュな雰囲気の青年と、貫禄のある老人が現れた。



ラドン「マンダさんに、ゴロー!」
チャイルド『このひと、だれ?』
ラドン「えっとね、こっちのお爺さんがマンダさん。島一番の長寿で、いつもはこの島の近くの洞窟で暮らしてるんだ。それで、こっちのお兄さんがゴロザウルスのゴロー。生まれも育ちもこの島の、怪獣島大好きな人なんだ。」
マンダ「よろしくのぉ。」
ゴロザウルス「よろしく!それでラドン、この子は誰なんだ?俺が見た事無いくらいだから、違う島から来てる子だよな?」
ラドン「この子はチャイルドゴジラ。違う次元から来た子なんだ。」
ゴロザウルス「えっ、ゴジラ・・・ってか、来た世界が違うのかよ!?」
マンダ「ふむふむ、もしかしたら超越神様がおられる世界から来たのかもしれんのぉ。お主、この世界に迷い込んでしまったのかね?」
チャイルド『ううん。ぼくはとうちゃんと、もすらねぇちゃんときたんだよ!』
ラドン「なんでも『招待』されたらしくて、帰りは大丈夫みたいです。」
マンダ「ほう・・・」
ゴロザウルス「それなら良かったな。この島はほんとに良い所だから、時間の限り楽しんでくれよな!」
チャイルド『うん!』



ゴロザウルスとマンダを加え、ラドンとチャイルドは移動を開始する。
すると早速、一人の怪獣が目に入った。



???「ちくしょう、ちくしょう・・・」
ラドン「あっ、メガギラスだ。」



草に膝と両手を付けて涙を流す、派手な格好をしたこの青年はメガギラス。
彼は季節の変わり目に行われる「怪獣島のど自慢大会」の司会を勤めているのだが、今回は諸事情によってのど自慢大会が中止になり、生き甲斐を失った事で嘆いていたのだった。



ゴロザウルス「どうしたんだよ、メガギラス?」
メガギラス「お前なら分かるだろう、ゴロー・・・!俺の存在意義(レゾン・デートル)は、もう失われたんだ・・・」
ゴロザウルス「あぁ、のど自慢大会が中止になった事か・・・」
ラドン「メガギラスって、毎回大会を楽しみにしてたからね・・・」
マンダ「男なら、めそめそ泣くで無い。のど自慢大会が無いのは残念じゃが、お主には他にもやる事があるではないか。」
メガギラス「作曲なら、最近スランプなんだよ。爺さん・・・だからのど自慢大会でスカっとすれば、スランプも収まるって思ってたのに・・・」
チャイルド『げんきだして、おにいちゃん。ぼくといっしょにうたおうよ!きっと、げんきになるよ!』
メガギラス「あ、ありがとな、坊や・・・」 
7/33ページ
好釦