ラゴス島の主を求めて・・・




本作を読んで下さり、ありがとうございました。
今回は2010年6月20日のオフ会に向けて書いたもので、今回からあらかじめお2人の意見や要望を伺い、それを元にストーリーやシチュエーションを構成、執筆しています。
しかしながら今回は執筆を開始した時間が遅く、オフ会中の合間にも執筆を続け、最後の最後にようやく完成した作品です(汗)
そんな経緯もあり、全体的は唐突な描写かつ、やや駆け足になっている感は否めませんが、お2人には満足して頂けました…
当日の僕の慌ただしさについては、当日の日記をご覧下さいf^_^;



今回は「昔の「VS」ゴジラ・機龍の登場」を中心にし、そこに護国聖獣と怪獣界・「‐」界の面々を組み合わせました。
ストーリー構成としては、最初から全員集合だった前回と違う感じにする為、まず怪獣達をバラバラに登場させ、各々が行く先で合流して行く形で集合させました。
それによって今回は呉爾羅と最珠羅の二人組から始まる珍しいスタートになり、ストーリーの構成上他の怪獣達が初代ゴジラとゴジラザウルスに会いに行く形式にしたかったので、人間界・1954年へタイムスリップ・・・以降も続く「招待」システムが導入されました。
更にどうしても人間界の面々が多くなった都合、人数調整の為に「‐」界・怪獣界の怪獣達のレギュラーキャラから不参加メンバー(「‐」ゴジラ親子、イシュタル)も出ています。
以上から今回は、異色のストーリーになったかと。



今回の話を書く際、柳さんから「ゴジラザウルスを見て『誰?』と言われる」、「撮った写真が呉爾羅の影響でオーラまみれになる」と言う場面を入れて欲しいとのリクエストを伺った他、オフ会中に苦悩する呉爾羅に対してラゴス・ゴジラがどう反応するか…とアイデアを伺った所、「エレメントハンター」と言うアニメから「抱きしめる事でなだめる」と言う案を頂き、その場で採用しました。
柳さん作品の特色が強く出ている最珠羅・魏怒羅の活躍も含め、今回は柳さんカラーの強い作品になったかと思います。
各キャラクターとしては、初代ゴジラを貧乏くじ役にしてしまったり、婆羅護吽を少々いじり過ぎたかな・・・と言う反省はありますが、ザウルス、呉爾羅、ラゴス・ゴジラの仲良しトリオ、バラン関係のミスリード、Wバラン辺りは上手くいったかなと。
ただ、Wバランについてはオチ担当の影響で護国バラン本人としての出番は少ないので、今後機会があれば改めてしっかり活躍させたいです。



その場の思い付き描写としては、呉爾羅・最珠羅のオーラを纏った戦闘時描写があり、初代ゴジラの帯刀設定も本当は「VS」ゴジラから持って来たものです。
ここでさり気なく「‐」モスラの戦闘時描写を出し、第三弾で「‐」ゴジラ、第四弾で「‐」バランの戦闘時描写を出したので、現時点ではチャイルドとバラゴンを残すのみとなりました。
余談ながら、本作と前作「4×4×4」は完成当時はタイトルは無く、お2人のサイトに掲載する際に急遽タイトルを付けていたりします。
あと冒頭、「‐」モスラが「西より東~」と言っていますが、これは短編「黒(ブラック)の予感」からの細か過ぎるネタで、意味としては「ウェイス(西)よりイース(東)」と言う意味です・・・(汗)
また、本作のイメージソングとして「ビーストウォーズⅡ(セカンド)」の前期OP「GET MY FUTURE」をイメージしています。
歌詞の「何時でも時代の波動に飲み込まれて彷徨ってた切ない心」、「青い夜明けの海へと打ち明けた弱さ」はザウルスや初代、「誰より強くなりたい~」以降は「VS」ゴジラや機龍に合うかと思いますし、「そっと消したつもりの過去から聞こえてるMusic」の歌詞は、第七弾にも繋がる感じですね。



それから加筆修正時に追加した、呉爾羅の台詞関係の小ネタですが・・・

・「この道を行けば~」はアントニオ猪木さんのあまりに有名な詩「道」からです。
実は書いた所くらいしかちゃんと知らないのですが(汗)

・「ゆ~で、ゆでタコラ~」は「クレクレタコラ」のOPのフレーズからです。
最近変に知名度が上がっているようなので、若い方も分かったかもしれません。

・「ゴリラとクジラが許しても・・・」は、どちらもゴジラの語源になった動物です。
もしかしたら、このシリーズを読んでいる方には不要の補足かもしれませんが。

・「バラン、死す。」は「VSデストロイア」のキャッチコピーと、遊戯王のあの有名過ぎるネタバレタイトルからです(笑)
城之内ファイヤー!!






最後に、今回は様々な試みを取り入れた野心作だけでなく、シリーズ化を考えて今後の展開を見越した描写や台詞を、始めて入れた作品です。
その内実現したものもありますが、まだ実現していないものもありますので、全てが実現するまでは続けたいと考えています。
ただ、本シリーズは僕だけのものではないので、お2人次第ではありますが・・・僕としては、このシリーズが続く限りはお2人との親交も終わらない、と思っています。
以上、ちょっとした所信証明でした。
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好釦