ラゴス島の主を求めて・・・







「‐」モスラ『バラン!早く行きますわよ!』
「‐」バラン『五月蝿い!私を止めるな!私は、もう少し同志と語らう!』
護国バラン「そうだ。君達は先に帰ってくれ。私は後から行く。」
最珠羅「後からって、後っていつですか?今を除いて行けるんですか、バランさん!」



夕刻、自分達の世界に帰る時間が迫っていた。
だが、駄々をこねる子供のように二人のバランは洞窟から出る気配は無い。
がっちりと互いを見つめ会う様子は、磁石の+と-にも似ていた。



護国バラン「今日は夜通しだ、相棒!」
「‐」バラン『当然!』



ちなみに二人のバランの見分け方は僅かにだがあり、「‐」バランは赤茶色の、護国バランは濃い茶色の髪色であり、身長も2cm違う。
最も、それ以外に見分ける点は全く無いのだが。



呉爾羅「どっちのバランも地蔵みたいに動く気ねぇな。お供え物でもしてみるか?」
最珠羅「・・・帰ろう。バランさんを待っていたら、私達が帰れなくなる。」
「‐」モスラ『わたくし達を散々心配させておきながら・・・もう!バランなんて知らないですわ!』
婆羅護吽「私、バランさんを見る目が変わっちゃったかも・・・あっ、お姉様。またいつか会いましょう!」
「‐」モスラ『ええ。次会う時はわたくしの世界と、わたくしの親友の遥を紹介したいですわ。それに、婆羅護吽ちゃんがもっと可愛くなっている事を、期待していますわよ。』
婆羅護吽「お、お姉様!最後の最後まで可愛いだなんて・・・もうっ。」



シン「今日もイシュとフェアリに、いいお土産話が出来たわね~。あーっ!早く話したーい!!」
ラゴス・ゴジラ「次こそ、呉爾羅とザウルスを怪獣界に連れて行きてぇ~!」
スペース「それもこれも、招待次第・・・だな。」
ザウルス「そういえば、君達の招待主って誰なんだ?俺は特に聞いてないけど・・・」
初代ゴジラ「俺もだ。」
スペース「・・・確かに、誰なんだろうか?話を聞く限り、初代とザウルス以外は招待されていたようだが・・・」
シン「まっ、次に招待が来た時に問い詰めればいいじゃないの。最珠羅!モスラ姉妹の件、考えといてね♪」
最珠羅「だから、私は男だと言っているのに・・・」
呉爾羅「じゃあなー!ゴジラーズにみんなー!それとバラーン!」
ラゴス・ゴジラ「呉爾羅、ザウルス!初ゴジ!また会おうぜー!」






こうして一部を除き、怪獣達は元の世界・時間に帰って行った。



ザウルス「うーん、また静かになっちゃったなぁ・・・やっぱり寂しいや。」
初代ゴジラ「いや、まだ居候が何名か居座っているがな。」
魏怒羅「・・・zzz」
護国バラン「さぁ、相棒。次は何について話そう?」
「‐」バラン『先程撮影した、集合写真を拝見するのは如何だろうか?既に現像は終了して居る筈だが。』
ザウルス「・・・うん、ちゃんと終わってるね。」
護国バラン「よし、早速見せて貰お・・・!?」
「‐」バラン『・・・?どうした、もう一人の私よ。私にも拝見させて・・・!?』
ザウルス「んっ?どうして二人とも、そんなに固まって・・・!?」
初代ゴジラ「こ、これは・・・!」



現像が終わった集合写真を見て、彼らが固まった理由。
「‐」バランのバッグに入っていたカメラを使った集合写真には、確かに全員が入っていた。
だが、写真に写っていたのはフレーム一杯に広がる禍々しい紫のオーラであり、まともに写っていたのは呉爾羅ただ一人だけであった。



魏怒羅「・・・やっぱり、呉爾羅を入れたらこうなるよなぁ。ひゅ~、どろどろ。」
初代ゴジラ&ザウルス「「・・・」」
護国バラン&「‐」バラン「『・・・な、なんだこれはーっ!!』」










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好釦