ラゴス島の主を求めて・・・







ザウルス「そっか、じゃあ仕方がないね。さっきここにやって来たラゴス達にも『あんた、誰?』って開口一番に言われたし・・・まっ、いっか。俺はゴジラザウルス。この島を愛する居候だよ。」
「‐」モスラ『ゴジラザウルス・・・ですか。先程はついつい申し訳ありません。今後とも宜しくお願い致しますわ。』



その頃、洞窟内。
「ラゴス島の主」の正体であり、後に「VS」ゴジラとなる青年・ゴジラザウルスの返事を聞き、「‐」モスラはようやく冷静さを取り戻していた。



「‐」モスラ『シンが言っていたのは、こういう事でしたのね・・・』
シン「そうそう。でも、これは言わなかった方が良くない?」
「‐」モスラ『サプライズと言う面では、確かにそうですけれど・・・場所を間違えたのかと思いましたわ。』
シン「まっ、ドッキリは終わったんだから気にしないっ♪ところで・・・あたし達にはもっと大事な話があるじゃない。」
「‐」モスラ『大事な話、ですか?』
シン「そう・・・『絶対無敵最強可憐美女姉妹』の五人目よ!ねっ、最珠羅!」
最珠羅「・・・えっ?わ、私が!?」
シン「当たり前じゃない!最珠羅もきっと由緒正しいモスラ一族!ならあたし達と姉妹になって貰わないとね~。」
最珠羅「ちょ、ちょっと待ってくれ!私は・・・」
魏怒羅「・・・付いてるもん、付いてるけど?」
シン・「‐」モスラ「『!?』」



最珠羅の言葉を待たずして魏怒羅から間接的に告げられた、最珠羅の性別。
ずっと最珠羅が女性だと信じて疑わなかったシンと「‐」モスラは衝撃的過ぎるこの事実に固まり、最珠羅は真っ直ぐ魏怒羅の前に向かう。



「‐」モスラ――・・・た、確かにちょっと身長が高めで、凛々しい顔とは思っていましたけれど・・・モスラ一族に男性なんていらっしゃったのですか!?



シン――いやいや!あの細い腰とか声とか・・・女の人にしか見えなかったって!!
まだまだ、モスラ一族も奥が深いのね・・・


最珠羅「魏怒羅・・・どうやら貴様は一生眠りたいようだな・・・」
魏怒羅「婆羅護吽みたいな身長だったら、もっとごまかせたのにな。」
最珠羅「そう言う問題かぁ!千年でも、万年でも寝ていろぉ!」



最珠羅渾身の飛び蹴りが魏怒羅の後頭部を直撃し、投げ捨てられた人形の如く宙を舞った魏怒羅は壁に穴を空けた後に墜落、倒れた彼は寝息を立てる事もなかった。



ザウルス「また随分と飛んだなぁ・・・」
婆羅護吽「ま~た魏怒羅が余計な事を言ったのね・・・」
初代ゴジラ「言ってる場合か。下手すればここが崩れていたかもしれないんだぞ。」
ザウルス「確かに!ここはラゴス島守備隊の置き土産みたいな場所・・・ここがなくなるのは嫌だな・・・だからあまり、ここで暴れないでくれよ~!」
呉爾羅「くれよ~っ!」



こちらの組はと言うと、僅か数分の出会いとは思えない程の呼吸の合い加減を披露していた。
どうも、呉爾羅はゴジラザウルスとも合うようだ。



ザウルス「それにしても君、さっきからノリがいいねぇ。俺、そう言うの大好きだよ。」
呉爾羅「俺も大好きだ!ラゴスともだけど、お前とも他人の気がしないって感じがする!」
ラゴス・ゴジラ「オレもオレも!ザウルスをオレの世界に連れて行きてぇな~!」
ザウルス「俺はラゴスとスペースにずっとこの島にいて欲しいよ。だって、名前に『ラゴス』が入ってるなんて、最高じゃないか!」
スペース「その言葉、もう五回は聞いたぞ。」
婆羅護吽「そうなの?」
ラゴス・ゴジラ「オレの一族って、名前の中に島名を入れるんだよ。で、オレが生まれた島の名前が『ラゴス島』って言うんだ。今はほぼなくなったも同然だけど・・・だから、余計にこの名前に誇りを持ってる。なっ、アニキ。」
スペース「そうだな。オレ達に両親はもういないが・・・弟と、この名前を残してくれた。それだけで十分だ。」
ザウルス「そっか・・・ならやっぱり、素晴らしい名前だよ。俺もこの島をいつまでも残したい。昔、この島で色々世話になった恩師みたいな人間がいて、ここが残っていればいつか会いに来てくれる・・・そう思うんだ。」
初代ゴジラ「・・・」
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好釦