ラゴス島の主を求めて・・・







「‐」モスラ&呉爾羅「『ええっ!?貴方(お前)もゴジラ!?』」
スペース「そうだ。この世界で一番最初に現れたゴジラ、『初代ゴジラ』とでも呼べばいいだろう。」



しばらくして、すっかり大所帯になった一団は道の続きを歩いていた。
スペースから男・・・「初代ゴジラ」の正体を聞き、島中に聞こえそうな叫びを上げたのは「‐」モスラと呉爾羅だ。
ちなみに封筒には書かれていないが、初代ゴジラは後に「機龍」としてこの世に再び生を受ける事になる。



「‐」モスラ『えっと、じゃあわたくしが会う予定だった「ラゴス島の主」って・・・』
ラゴス・ゴジラ「初ゴジじゃないぜ?確かに初ゴジって性格とか感じとかはJr.パパとそっくりだけど、初代はもうゴジラになってるし。今回会いに行くのは、また別のやつなんだ。」
「‐」モスラ『ですわよね・・・ついつい、間違えてしまう所でしたわ。』
呉爾羅「・・・このムッツリさ、お前本当に俺の知ってるムッツリゴジラじゃないんだよな?」
初代ゴジラ「知らん。」
呉爾羅「なっ!こんのムッツリスケベ!やっぱゴリラとクジラが許しても、お母さんこいつをゴジラ仲間とは認めませんよ!」
最珠羅「待て、色々おかしいぞ。ムッツリはともかく彼はスケベではないだろう。それに何故ゴリラとクジラが出てくるんだ?」
シン「もーっ!ゴジラ同士でまたケンカしないっ!!あっ、ちなみにあたし達はもう会ってるけど、とにかく会ってみてよ。絶対びっくりするから。」
「‐」モスラ『そうなのですか?』
シン「まっ、それは会ってからのお楽しみって事で☆」
「‐」モスラ『もう、お姉様は意地悪ですわ。』
シン「えっ、モスラ四姉妹の事も覚えててくれたの!」
「‐」モスラ『世界は違えど、同じ守護神(モスラ)に出会えたのですから・・・当然ですわ。そういえば、イシュタルちゃんは?』
シン「イシュはデート。ほら、前にイシュがチョコレートを渡したあの・・・」
「‐」モスラ『そうですの!なら、仕方ないですわね。それにしても、わたくし達より早く『主』に会えるなんて、羨ましいですわ。』
シン「あたし達はちょうど、その『主』が住んでる洞窟の近くに到着したのよ。」
ラゴス・ゴジラ「んで、洞窟に入ったらいきなり初ゴジが襲いかかって来てさ!初代とウマが合うアニキとザウ・・・『ラゴス島の主』がいなかったら、オレ達もやばかったなぁ。」
スペース「しかもお前達の気配を感じてか、オレ達と会ってしばらくして洞窟を出て行った・・・オレ達もすぐに追い掛けたから良かったものの、余程『主』と他人とを合わせたくないようだ・・・」



と、その時黙って先頭を歩いていた初代ゴジラが歩みを止めた。
当然、後続のラゴス・ゴジラから呉爾羅、スペース、最珠羅、シン・「‐」モスラと連鎖式に止まって行く。



スペース「んっ、どうした?」
初代ゴジラ「・・・何者かが罠に掛かった。この方向からだ!」



言うや否や、初代ゴジラは木々の中に走り去って行った。
突発的な初代ゴジラの行動に慌てながらも、続いて走る一行。



初代ゴジラ「・・・そこか!」



疾走の後に初代ゴジラは立ち止まり、少し遅れて後続も到着する。



ラゴス・ゴジラ「ったく、合図も無しにいきなり走んなよな・・・」
呉爾羅「そうそう、それそれ・・・!?」
最珠羅「なっ・・・!?」
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好釦