LINE限定公開短編集







一方、品川・・・



バラゴン『すみません、まだスカイツリーがオープンしていなくて・・・代わりに、オススメの「とある場所」に案内しますね。』
Jr.「いいよ、気にしないで。俺より東京詳しいし、さっきからずっと楽しく観光出来てるよ。」
ラゴス・ゴジラ「オレは前より色んなとこに行けたし、すごく楽しいぜ!」
「‐」ゴジラ『もちろん、おれもだ!楽しみにしてるぜ!バラゴン!』
チャイルド『ばらごん、いろんなところしってるもんね!』
呉爾羅「そうそう!すかいらーくなら、何処に行ってもあるじゃんか!だから気にすんな!」
魏怒羅「俺はバーミヤンで・・・」
婆羅護吽「呉爾羅と魏怒羅はほっといて・・・私は凄くいいと思うよ、バラ君の水先案内人。お姉さんがそう言ってるんだから、信じなよ!」
バラゴン『はい!皆さん、ありがとうございます!ちなみに、俺っちはファミレスならジョナサンが好きですね~。』
機龍「俺はガスト派。それにしても・・・あの三人、何をコソコソ話し合ってるんだろうな?」



ゴジラ・レッド「よし、やるぞ。Jr.パパにスペースゴジラ。」
「VS」ゴジラ「本当にやるのか?」
スペース「オレは構わない。」



ゴジラ・レッド「なぁ、お前らは同じ種族でグループを作ってるんだよな?だったらオレ達は今から、『人類撲滅同盟』を結成するぞ!」
スペース「オレ達は、愚かな人類への失望と愚痴の元に集った、人間嫌いを共有する者達だ。今はゴジラ族だけだが、人間を嫌う者がいるなら他種族でも歓迎しようと思う。」
「VS」ゴジラ「・・・まぁ、そう言う事だ。」
婆羅護吽「なんか、名前の割に目的がこじんまりな気がするの・・・私だけ?」
Jr.「何やってんだよ、父さん・・・」
バラゴン『レッドさんとスペースさんはともかく、Jr.パパさんは少し乗り気じゃなさそうですね・・・ただ、チャイルド達は本気にしちゃったみたいですけど。』
ラゴス・ゴジラ「アニキ、なんて事言うんだよ!今日、顔には出してないけど楽しそうにしてたじゃんか!!」
スペース「お前は余計な事を言うなっ!」
ラゴス・ゴジラ「あいてっ!!」
「‐」ゴジラ『やめてくれ、レッド!Jr.パパもスペースも!』
チャイルド『にんげんさんがきらいなんて、いわないでよ~!』
ゴジラ・レッド「悪いな、アンタらに何を言われようがオレは人間嫌いを曲げる気は無いぜ?観光しながら、行き交う人間共の冷たい素振りを見ていて思った・・・人間なんて、やっぱりオレ達から見下されて当然のセコいヤツラなんだよ。」
呉爾羅「そうだ!ズルいぞ、抜け駆けしやがって!俺もゴジラが9人集まったら『ゴジラーズ』でサッカーやるつもりだったのに!」
「VS」ゴジラ「いや、サッカーは11人でやるもんだぞ。」
Jr.「それに、『ゴジラーズ』じゃなくて『ゴジレンジャー』だって!間違ってる!」
「VS」ゴジラ「それは単にお前のリクエストだろ、Jr.・・・」
機龍「・・・仕方無いな、それなら俺は・・・」
ラゴス・ゴジラ「こうなったら、オレは『反人類撲滅同盟』を結成するぜ!!みんなはどうだ?」
「‐」ゴジラ『おれは入るに決まってる!チャイルドも入るよな?』
チャイルド『うんっ!ぼくもはいる!』
呉爾羅「一番、ゴジラ・ラゴス・キング指名・・・呉爾羅!反人類撲滅同盟に入団です!」
Jr.「ドラフト会議?まぁ、俺がこっちにいれば父さんもやめるか・・・」
婆羅護吽「私はあくまで『くに』を護っている存在だけど、不毛な喧嘩にならずに済むなら入るよ。」
バラゴン『じゃあ、俺っちもこっちで!これで3対7ですけど、それでもまだ続けますか?』
スペース「くっ。ゴジラの奴、数の暴力に出たか・・・!」
「VS」ゴジラ「やっぱり、こうなるよな・・・おい、どうする?」
ゴジラ・レッド「数が何だ?だからってオレは人間共を認めねぇ。オレ達怪獣の方がよっぽど存在価値のある・・・」
「‐」ゴジラ『・・・なんでだよ。なんでだよ!レッド!せっかくバラゴンが色んなとこに連れてってくれて、みんなでなかよくしようってやって来たのに・・・それなのになんで、にんげんにひどい事しか言わねぇんだよ!なんで、にんげんがすきなおれたちの前でそんな事を言うんだよ!いっぽうてきに言われるにんげんやおれ達のきもちも、考えろよ!じぶんが同じ事を言われたら、いやに決まってんだろ!?
お前は、じぶんが言いたい事だけ言ってまんぞくしてる、ただのジコチュウだ!お前は、おれ達のきもちをうらぎったんだ!
おれはゴジラどうしで、たたかいたくなんかねぇけど・・・これいじょう、お前がにんげんにひどい事を言うなら・・・お前と、たたかう!!』
チャイルド『ぼくたち、れっどさんとなかよくしたかっただけなのに!ぼくも、れっどさんなんかだいきらい!!はやくかえってよぉ!!』
バラゴン『ゴジラさん!?チャイルド!?』
ラゴス・ゴジラ「心の声を聞かなくても、チャイルド親子が物凄く怒ってんのが伝わって来る・・・」
呉爾羅「俺も、なんだかとってもやな感じ・・・」
Jr.「お、落ち着いて下さい!せっかくの『招待』なんだから、乱闘なんて・・・」
ゴジラ・レッド「・・・アンタらは、これからオレに何を言われて何をされようが、人間共を庇い続けるんだな?」
チャイルド『うんっ!!』
「‐」ゴジラ『当たり前だ!!おれは、にんげんがだいすきなんだ!おれだって、昔は・・・』
ゴジラ・レッド「そうか・・・その意思、絶対曲げねぇみたいだな・・・分かった。オレはもう、アンタ達の前で人間の悪口は言わない。勝手な事を言って、すまなかったな。」
Jr.、婆羅護吽、バラゴン「「『えっ・・・?』」」
「‐」ゴジラ『・・・』
スペース「レッド、お前・・・」
「VS」ゴジラ「お前、喧嘩する相手を間違えたんだよ。この親子は、意思の強さと人間好きなら俺達の中でも折り紙付きだ。」
ゴジラ・レッド「そうみたいだな。少しなよっとしたヤツらかと思ったら、オレに負けないくらい怪獣の王に相応しい目も出来んじゃねぇか・・・!気に入ったぜ。」
「‐」ゴジラ『・・・へっ。分かればいいんだよ。もうにんげんにひどい事を言うなよ!レッド!』
チャイルド『ぼくも、ゆるしてあげるっ!れっどさん、ひどいこといってごめんなさい!』
ゴジラ・レッド「いや、お前は悪くねぇよ。チャイルド。むしろ、お前も立派なゴジラだ。オレが保証するぜ。」
チャイルド『やった~!!ありがとう、れっどさん!』
ラゴス・ゴジラ「みんな、ささくれた感じが無くなったな!やっぱ、仲良しが一番だぜ!」
呉爾羅「おう!りぼんでもちゃおでもマーガレットでも、楽しいのが一番だからな!」
婆羅護吽「それ、なかよし含めて全部少女漫画本じゃない・・・あっ、私は花とゆめ派。」
Jr.「全く、お騒がせしちゃって・・・」
バラゴン『まぁある意味、これでチャイルド親子がレッドさんに認められたって事ですよね。』


スペースーー・・・とりあえず、次バランに会ったら「人類撲滅同盟」の話だけでもしておこう・・・



機龍「喧嘩騒ぎは終わったけど、俺が言いかけた事は言わせて貰おうっと・・・そう言うわけで、俺と『満足同盟』を組まないか?」
Jr.「全然そう言うわけで、じゃないよ。組まないか、じゃないよ!組まないから!」
機龍「どうやったって、俺達はこの怪獣としての宿命から逃げる事はできない・・・だったら、ここで満足するしかねぇ!このコンクリートジャングルでドデカい事やって、満足しようぜ!」
Jr.「いや、しないって!」
「VS」ゴジラ「今日の機龍さん、妙に大人しいと思ったら・・・手遅れだったか。」
ラゴス・ゴジラ「おっ、ドデカい事をやるのか?オレもやらせてくれよ!」
「‐」ゴジラ『じゃあ、おれも入る!』
チャイルド『ぼくもぼくも!』
呉爾羅「ドデカミンなら、俺もイッキ飲みするって!」
機龍「嬉しい事言ってくれるじゃないの・・・じゃあ、仲間の証にこの満足ジャケットを着てくれないか?」
「‐」ゴジラ『なんだ、この服?かたのとこが、へんにやぶれてんな?』
チャイルド『う~ん・・・ぼくはいやだな・・・』
ラゴス・ゴジラ「と言うか、さっきから機龍から変な感じがビンビンするし・・・ゴメン、やっぱ無しって事で!」
呉爾羅「ドデカミンじゃ無いじゃん!なら、電撃移籍は無かったって事でファイナルアンサー!」
機龍「えっ?そんな・・・折角、一応全員分用意してたのになぁ・・・まぁ、魏怒羅はもう入ってくれたから、今日はこれで満足するしかねぇ・・・」
魏怒羅「デュエッ!」
婆羅護吽「ちょっと、魏怒羅!?さっきなら喋って無いと思ったら、なんでいつの間にその変な服に着替えてんの!?」
魏怒羅「うっ・・・俺の中の決闘者が、呻いてる・・・!
・・・どうした、機龍。この程度のフィールでは、オレを満足させられない!!」
機龍「・・・お前なら、俺を満足させてくれるのか?」
魏怒羅「知りたければ、オレを満足させてみるんだな!!小鳥のさえずり程度では、キングは満足などできない!!」
機龍「この期に及んで、まだ元キングに一喜一憂するか・・・どうやら漫画版のコピペ改編程度では、俺も満足できないな・・・なら!!
これが俺の、絶対零度砲(アブソリュート・ゼロ)だぁ~!俺を満足させてくれよジャック~!!」
魏怒羅「このやり取りで、満足したとは言わせんぞ!!アブソリュート・パワー・フォ・・・」
Jr.「や~め~ろ~っ!!」
「‐」ゴジラ『ってか、ジャックってだれなんだ?』
ラゴス・ゴジラ「えっ?今、魏怒羅に乗り移ってる幽霊の名前だろ?」
婆羅護吽「・・・もう、好きにやってて・・・」
呉爾羅「俺、今『満足』って言葉がゲジゲジになって崩壊した。どうしよう?」
Jr.「『ゲシュタルト崩壊』、ね・・・」
呉爾羅「そうとも言う。」
「VS」ゴジラ「はぁ・・・お前ら、茶番ならその辺にしとけよ?」
スペース「『人類撲滅同盟』の件が、完全に持って行かれた・・・」
ゴジラ・レッド「ほんと、他所の世界のゴジラは愉快なヤツラばっかりだな。」
バラゴン『え、えっと・・・これは多分例外中の例外なんで、基準にはしない方が・・・』







夕方、インファント島の隣島・・・



レオーーそう言えば、東京の方に新しい世界のゴジラが来てるって聞いたけど・・・その世界には、私達みたいなモスラ一族もいるのかな?
もしいるのなら・・・会いたいな。


アイレナーー・・・今日は全く話さなかったけれど、いつか機龍とJr.ともこうして話せる日が来るのかしら?
ささやかながら、その日が来る事を願って・・・


「‐」モスラ『名残惜しいですが・・・そろそろ、お時間ですわね。それでは皆様、また・・・』
小美人『『待って、モスラ。それと異世界のモスラの皆さんも、ほんの少しだけ時間を下さい。今、来客を呼んで来ましたので・・・』』



遥『・・・モスラ、遅れてごめんね。それから、他のモスラの皆さんも。』
「‐」モスラ『は、遥!?』
シン「ほんとに遥じゃな~い!!久し振り~!!」
イシュタル「遥、久し振りだね!!」
遥『シン、イシュタル、フェアリー。久し振りね。会えて良かった。』
フェアリー『ハルカ~!ヒサシブリ・・・アレ?スリ抜ケチャッタヨ?』
イシュタル「よく見たら・・・何だか、遥が透けてる?」
シン「えっ、でも確かに遥よ?これってどう言う事?」
「‐」モスラ『・・・なるほど、その手がありましたわね!小美人に感謝ですわ!』
遥『そう。小美人さんには、人の意識だけを別の場所に送る能力があって、今ここにいる私は意識だけの存在で、体は京都の家にあるの。昼過ぎくらいに小美人さんが「招待」の事を教えてくれて、少しだけでも私をモスラ姉妹に会わせたい、って言ってくれたんだ。それから、ついさっき大学が終わって家に帰ってから小美人さんに連絡して、意識だけをここに送って貰ったの。』
フェアリー『ナニコレ、スッゴ~イ!!』
シン「そうなんだ~☆やるわね!小美人も!」
イシュタル「昼過ぎだから、モスラお姉ちゃんが怒られた後かな?でもありがとう、二人共♪」
小美人『『いえいえ。私達が出来る事を、しただけですから。』』
レオ「3Dみたいな感じ?あっ、私はレオ。始めまして、遥。モスラ姉さんのパートナーの貴女には会ってみたかったから、わざわざ来てくれてありがとう!」
「VS」モスラ「私は、レオの母です。レオママって呼んでね。私もずっと会いたかったから、会えて良かったわ。遥ちゃん。」
バトラ「そして俺がその夫であってレオの父、バトルモスラのバトラだ。宜しく。」
遥『始めまして、レオ。両親のお二人の事も、モスラから話を聞いています。本当にお父さんのバトラさん・・・男の人のモスラがいるんですね。それと、レオママさんは・・・確かに私が昔、一度だけ会った事のあるモスラのお母さんに雰囲気が似ています。』
「VS」モスラ「そうなの?それならやっぱり、あの時のお母さん代わりは私だから出来た事なのね・・・」
アイレナ「私はアイレナ。この子は私の子供の、アジゴとアジマよ。『愛』の結晶を持つ、守護神が認めた人間・・・妃羽菜遥。貴女に会えた事を、私は心から感謝するわ。」
アジゴ「私はアジゴ!宜しくね、遥!」
アジマ「お、俺はアジマ・・・です。宜しくお願いします・・・」
遥『私も、お会い出来て嬉しいです!アジゴとアジマも、宜しくね。アイレナお母様、これからもモスラ姉妹を宜しくお願いします。』
アイレナ「勿論よ。貴女もこれからのモスラ姉妹を見守ってくれるなら、私も嬉しいわ。」
最珠羅「私も一応、挨拶はしておこう。護国五聖獣・海の神の最珠羅だ。厳密にはモスラ族に似ているだけの別の存在なのだが、姉妹達にどうしてもと言われて一団に居る。宜しく頼む。」
遥『貴方の事も、モスラから聞いています。宜しくお願いします、最珠羅さん。本当はモスラじゃないかもしれないけど、護り神である事は一緒なので私は良いと思いますよ。』
最珠羅「そうか・・・ありがとう。」
「‐」モスラ『これで遥も、モスラ姉妹の立派な一員ですわね♪』
遥『えっと、流石にそれはでしゃばり過ぎかな、って私は思うんだけど・・・』
シン「え~っ!あたしも遥は姉妹に入れたいって、ずっと思ってたんだけど!」
アイレナ「私達と変わらない『愛』と、モスラとの絆があるのなら、貴女を姉妹に数えてもいいのよ?」
バトラ「でも・・・う~ん、やっぱ言わせて貰う!人間だからこその不都合が、何処かで出るんじゃないか?例えば怪獣界に行っても一緒にあの果物は食べれないし、そもそもインファント島に入れんのか?」
フェアリー『アッ・・・!』
「VS」モスラ「あなたの言う通りね・・・せっかく遥ちゃんを連れて来ても、結局置き去りにしたら悲しいわ・・・」
最珠羅「私も差別と偏見は駄目だと言ったが・・・やはり、人間と怪獣では体の作りが違い過ぎる。その差を抱えたまま、姉妹として活動するのは・・・」
イシュタル「わたし達と一緒に空を飛ぶ、とかも出来ないし・・・」
アジゴ「太平洋の真ん中で素潜り対決!もできないよねぇ・・・」
アジマ「それは元からむずかしいよ、お姉ちゃん。」
「‐」モスラ『それは、わたくしが全て何とかしますわ!だから・・・』
遥『いいよ、モスラ。私は大丈夫。こんなにも沢山の、違う世界のモスラと知り合えただけで、私は嬉しいの。』
「‐」モスラ『ですが・・・!』
レオ「・・・じゃあ、『特別顧問』にしたらどうかな?この世界で「招待」があった時だけ参加する、姉妹じゃないけど姉妹と繋がりのある、特別なメンバー・・・みたいな。」
バトラ「つまりはオブザーバー、って事だな?流石は俺のレオ、いい案出すなぁ・・・!」
「VS」モスラ「私も賛成するわ、レオ。これなら遥ちゃんも、無理せずに私達と同じ立ち位置でいられるわね・・・」
アジマ「スーパー戦隊で言う、番外戦士だ!みんな強くて、カッコいいよ!」
アジゴ「プリキュアで言ったら、キュアエコーね!女の子はみんな、プリキュアになれるっ!」
アジゴ、アジマ「「さんせーい!」」
フェアリー『フェアリモ、サンセ~イ♪』
イシュタル「『特別顧問』・・・なんか、いい感じの響き!わたしはいいよ!」
最珠羅「我ら護国聖獣で言えば、呉爾羅とバランさんか・・・人々は忘れてしまったが、二人は紛う事無き護国聖獣だ・・・その立ち位置なら、私もいいと思う。」
シン「うーん・・・まっ、いいか!遥もあたし達の絆の輪にいるって事で、あたしもオッケー!!」
「‐」モスラ『み、皆様・・・!』
アイレナ「私も当然、賛成よ。反対なんて、出来るわけが無いわ・・・さぁ、後は貴女次第よ。遥。」
遥『・・・皆さん、ただの人間の私の為に、本当にありがとうございます。この思いやりの心こそが、私と貴女達を繋ぐ共通のモノ、「愛」の形なのかな・・・では、これからは「特別顧問」として、宜しくお願いします。』
シン、イシュタル、アジゴ「「「やった~!!!」」」
「VS」モスラ「良かったわね・・・!モスラちゃん。遥ちゃん。」
レオ「私もちょっとは、手助け出来たかな?とにかくおめでとう、遥!」
アジマ「あ、改めて宜しくおねがいします!」
バトラ「どんと来い、守護神少女!」
最珠羅「心から神を敬える人間が、こんな所にもいて良かったよ。」
「‐」モスラ『やはり、モスラ姉妹は最高ですわ~!良かったですわね、遥!貴女の「愛」が、他の姉妹から認められたと言う事ですのよ!』
小美人『『思い切って、貴女を連れて来て良かったです・・・おめでとうございます、遥さん。』』
遥『お礼を言うのは、私の方ですよ。小美人さん。私も本当に嬉しい・・・でも、私は貴女がここまで異世界の同族から愛されている。それが分かったのが何よりも嬉しいんだよ、モスラ。皆さん、これからも彼女を宜しくお願いしますね。』
アイレナ「分かったわ。でも、これからは貴女も私達と共に・・・さぁ、それでは始めましょう。『姉妹の誓い』を。」



フェアリー『ソレジャア「姉妹の誓い」、始メッ!』
シン「ってわけで、姉妹順に点呼!いくわよ!!」
アイレナ「一番、私が長女のアイレナ。」
「VS」モスラ「二番、次女のレオママよ。」
シン「さんっ!!あたしは三女のシン!!」
「‐」モスラ『四番、美しき星の守り神の四女、モスラですわ!』
レオ「五番、五女のレオよ。よろしくね。」
イシュタル「六番、六女のイシュタル♪」
アジゴ「七番!私、七女のアジゴ!」
モスラ姉妹「「「『絶対無敵最強可憐美女姉妹、ここに集合!!!』」」」
バトラ「メンズ組もいくぞ~!俺は地球と愛しの妻と娘を守るバトルモスラ、バトラ!」
アジマ「俺はアジマ・・・いつか、立派な守護神に俺はなるっ!」
最珠羅「・・・護国五聖獣・海の神の最珠羅。」
遥『人間だけど、「愛」の力は同じ。特別顧問の、妃羽菜遥です。』
アイレナ「それじゃあみんな。今は一時のお別れだけど、守護神の使命と愛の元にまた必ず集えるわ。その時まで・・・世界が、愛と平和であらん事を。」
モスラ姉妹「「「『はいっ! !』」」」






その頃、東京・銀座シネパトス跡地・・・



「‐」ゴジラ『バラゴン、ここがお前のオススメの「とある場所」か?』
バラゴン『はい。ここは銀座シネパトス跡地、惜しまれながらつい先日閉館した・・・かつての「キネマの天地」です。』
チャイルド『きねま?』
Jr.「今で言う『シネマ』、つまり映画館の事だよ。チャイルド。」
婆羅護吽「しかも、かなり古い映画館だよね・・・見ているだけで、時代の流れを感じる。」
ラゴス・ゴジラ「人間はちょっとだけいるみたいだけど、寂しい所だな・・・昔はもっと人間がいっぱいいて、みんな楽しんでたんだろうなぁ。」
呉爾羅「・・・俺の中の人にも、こう言う所に見覚えがある人がいるみたいだ。」
機龍「名画座か・・・まさに、ノルスタジーの象徴だな。」
魏怒羅「虹の都・・・光の港・・・」
「VS」ゴジラ「・・・キネマの天地、か。まぁ、悪くは無い。」
スペース「・・・人間は破壊衝動に駆られる建物を作る、と言ったが・・・何故か、この建物からは感じない。むしろ、壊れないで欲しいとすら思うオレがいる・・・」
ゴジラ・レッド「オレも、人間の全てが嫌いってわけじゃ無いからな・・・この建物からは、故郷に帰って来たみたいな不思議な感じがするよ。」
バラゴン『その感覚が分かってくれただけで、ここに連れて来た甲斐がありましたよ~。そう言うわけで、最後は役目を終えたこの銀座シネパトスに・・・お祈りを捧げましょう。』
一同「「「「・・・」」」」
ラゴス・ゴジラ「よく頑張ったな・・・」
婆羅護吽「お疲れ様・・・」
チャイルド『おやすみなさい・・・』
呉爾羅「いい夢見ろよ・・・」
「‐」ゴジラ『じゃあな・・・』










「招待」終了直後、高次元領域・・・



コンドウ「いや~!今回も俺の世界で『招待』して貰って、ありがとうございます!今回も大成功やったな~!」
ビオランテ「待たんか。折角あっちの分身が追い払ったあの馬鹿者が、訳の分からんギドラ族に助けられとるでは無いか。」
創造神『あの元人間のゴジラ、やはり気に入らん・・・人間共の場所をただ見るだけと言う無駄な事をさせた挙げ句、自称は大いに歓迎した「人類撲滅同盟」に歯向かいよって・・・彼奴の世界など、自称としてはもう二度と「招待」の舞台にしてやる価値は無い。』
母蘇羅『貴方、それは人間と絆を繋いだモスラ姉妹にも同じ事を言うのかしら?それを、私が許すと思うの?』
ブルトン「僕としては、大成功だったと思うよ?僕の世界のゴジラがあんなに充実した姿を見るのは、久し振りなんだ。」
ガジャ・ナーガ『そう言う事だ・・・どうか、寛大な評価をしてやってくれないか?』
創造神『くっ、母蘇羅に加えて新参の主までも・・・だが、「友」がそう言うのならば致し方無き事・・・!』
コンドウ「あ~、良かったぁ・・・母蘇羅さんとガジャ・ナーガさんがおって、ほんま助かりますわ~。」
創造神『主は口を開くな、元人間の分際めが。次に余計な事を言えば、主を抹消してやるぞ・・・?』
コンドウ「は、はいっ!!」
母蘇羅『やめなさい、人間相手に見苦しいわ。一応、コンドウちゃんも立派な招待主なんだから。』

コンドウーー・・・えっ?一応?

ガジャ・ナーガ『・・・ゴジラと機龍は更に異世界の同族と親交を深め、呉爾羅は順調にまつろわぬ魂と順応しているな。あの鳥居を彼らと潜る日も、遠くないのかもしれない・・・』
ビオランテ「私はそろそろ消えるが・・・ブルトン、あのギドラ族はお前の世界の奴じゃろう?だったらお前が何とかせい。勝手に私の湖にレオゴンを置き去りにしよった事、まだ許しておらんのだからな?」
ブルトン「置き去りにした訳じゃないよ、ビオランテ。僕は、彼を最も幸せになれる場所に導いただけさ。それにあのギドラ族・・・デスギドラは例えるなら『触角』くらいの役割でしか無い。もしも本気でデスギドラと、その本体・・・『悪しき怪獣達』を何とかしたいなら、もっと怪獣達を結束させるか・・・もう一つくらい、異世界の仲間が必要かもしれないね?」
ビオランテ「それなら私達の誰も知らんかった、お前の世界のモスラのセラフィを助けた、チハヤとか言うモスラがおる世界が有力かのう。」
創造神「自称はまともなゴジラ族がいるならば、構わん。」
コンドウ「そう言えば、バラゴンが違う世界でキングコングに会った事があるらしいんですけど、ブルトンさんの所のキングコングじゃないですよね?」
ブルトン「そうだね。それにバラゴンが僕の世界に来ていたなら、とっくにキミに教えているし・・・」
母蘇羅「それじゃあやはり、鍵を握るのはチハヤがいる世界・・・」
ガジャ・ナーガ『「未知なる友人の世界」、と言う事か・・・』









ヒジュラス『な、何だ貴様は!』
ブラウニー「そこの哀れな烏(カラス)よ、オレが助けてやろうか?その代わり、オレ達の所にちょっと来て貰うぜ・・・ケー!」



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好釦