未制作作品集




冒頭、まずジュラシックシリーズの解説。
ハモンド達「ジュラシック・パーク」設立メンバーはモナーク出身。怪獣の研究を続けるうちにタイタンズの次にこの地球を支配していた恐竜に対してロマンと魅力を感じて行き、現代に復活させようとするが、他メンバーから反対される。
意見の相違から1984年にモナークを脱退し、偶然「穴」を通って「ジュラシック」シリーズの世界へ辿り着き、モナークが存在しない異世界である事を確認した後、在籍時の技術を使って恐竜の復活に成功した。



2018年6月(「炎の王国」より1ヶ月前)、約一年前からシボ山の火山活動が始まったイスラ・ヌブラル島にデストロイアと監視役のオニババ・ムートー夫妻がやって来て、旧ジュラシックワールド・ビジターセンター内サムスン・イノベーション・センター跡地であらゆる事象を破壊する力を持つ「核」こと「メテオライト」が組み込まれた死者蘇生装置を使う。
メテオライトの力で「死」の概念を破壊する事によって、成体になったインドミナスとムートー夫妻が持って来た骨を元にスカル・デビル及びクローラーズを蘇らせるが、メテオライトのエネルギーが異常増幅して装置に誤作動を起こし、それ以外の死んだ恐竜達やブルー以外のラプトル姉妹も蘇生。
異変を察知し現れたブルーとラプトル姉妹が感動の再会を果たしたのもつかの間、ブルー達を始末しようとデストロイアは幻のラプトル姉妹の次女「V-2」を蘇生し、インドミナスと共に攻撃。
負い目からV-2に攻撃出来ないブルーは逃げる事しか出来ず、逃走中に押し寄せる蘇生恐竜達の波に巻き込まれて姉妹は離れ離れになってしまい、インドミナスが人一倍恨みを持つブルーを、クローラーズとライジンから借りたリッパーズが島中に散らばって他の姉妹達を追跡。
同じ頃、島の各地にはレガシィが「中生代を生きた元恐竜怪獣・ジュラシック思い出し『招待』ツアー」と称して呼んだ怪獣達が「招待」されていた。


・参加メンバー
ラゴス・ゴジラ
ゴロザウルス(怪獣界)
「VS」ゴジラ
機龍
Jr.
「‐」バラン
アンバー
バラゴン
カント
ジン
アンギラス


各世界の怪獣ごとに違う姉妹と遭遇、各々サムスン・イノベーション・センター跡地跡地へと向かう。



・ブルー、「‐」バラン・アンバー・バラゴン
旧フェリー・ランディング(船乗り場)で遭遇。バラノポーダがいない事を「‐」バランが愚痴りつつ、アンバーと共に前世の記憶を回想する。
信じられる人間がいる(オーウェン、瞬、穂野香・隼薙、志真・遥)点で、一同共感。
かつてインドミナスにトドメを刺したモササウルスがいれば対抗出来ると考えたブルーは彼女がいる海に向かうが、モササウルスは水中でも激しく抵抗し続けた上に肉が非常にまずかったインドミナスにまた会いたくないと拒否。
更に以前人間がインドミナスの骨の一部を回収しに来ていた・・・と言おうとする前に、インドミナスが乱入。
成体となり桁違いのパワーを持った彼女に「‐」バラン達ですら苦戦を強いられ、自分にトドメを刺したモササウルスにも復讐せんと襲い掛かるが、アンバーの機転で水の元素をまとった風でモササウルスを地上でも行動出来るようにし、助けて貰った恩としてモササウルスも協力を約束。
ブルーの発案で一同は追って来るインドミナスと共にセンターへ逃走する。


・デルタ、カント・ジン・アンギラス
旧ラプトル収容施設(ラプター・リサーチ・アリーナー)で遭遇。野生のプテラノドンに餌扱いされるジンをカントが追い払いつつ、前世のアンキロサウルスと仲良くなるアンギラス。
鳥の遺伝子を多く継いでいるデルタにカントが積極的にアプローチし、本人も口車に乗せられそうになるが、カントが髪を撫でた瞬間に生前のホスキンスからの嫌なスキンシップを思い出し、カントに噛み付き攻撃。
更にそのホスキンスをうっかり噛み殺しちゃった事を告げられ、一同驚愕。
一方、ブルーを一匹の恐竜・姉妹のリーダーとして強く尊敬している思いにカントを慕うジンと、ゴジラ・レッドを慕うアンギラスが共感。
リッパーズを倒し、センターへ向かいながらこの島には「恐竜の王国」だった頃からの「真の王」がいるらしいと告げる。


・エコー、ラゴス、ゴロー
旧コントロールルーム(監視施設)で遭遇。
ブルーを超えたいと言う思いにラゴスが共感。
爬虫類女子が好みなラゴスから可愛いと言われ、言われた事の無いその台詞にエコーは照れ隠しにラゴスをはたき飛ばし、帰った後の事を心配するゴロー。
更にエコーに恐竜扱いにされ、野生のアロサウルスにまで仲間扱いにされたゴローは、そもそも最初から「怪獣」として生まれて来たのに今回「招待」されたのは、何故か自分が恐竜扱いされているからでは?と疑問を抱く。
その後クローラーズを倒してセンターを目指し、そういえば何故自分も「招待」されたのかとラゴスが疑問に思ったその時、インドミナスに追われるブルー達を目撃する。


・チャーリー、「VS」ゴジラ・機龍・Jr.
旧高級リゾート施設(ヒルトン・イスラ・ヌブラル・リゾート&スパ)で遭遇、ゴジラザウルスがいない事に「VS」ゴジラが不満を抱きつつ、末っ子属性からチャーリーとJr.が意気投合。
しかし生前唯一人間の手で殺され、オーウェンへすら不信を感じる程に人間を嫌っている彼女の本音を知り、今も嫌いだが信じられる人間は信じている「VS」ゴジラ、昔は嫌いだったが今は許している機龍、今も昔も人間が好きなJr.との交流で人間不信を克服。
クローラーズを撃退し、今回こそブルー達と共に戦いたい、役に立ちたいとの決意を新たにセンターを目指す。



その頃、旧9番パドック(ティラノサウルス・レックス・キングダム)からレクシィが島の異変を察知し、発煙灯を持って密かにパドックを出て行く。
サムスン・イノベーション・センター跡地ではV-2が安楽死した瞬間を回顧、薄れ行く意識の中で自分へと謝るオーウェンの声をひたすら脳内で反復する。



それから一行はサムスン・イノベーション・センター跡地に集結。
覚悟を決めたブルーはV-2と一騎打ち。
他の姉妹はモササウルスを何処かに行かせつつ、インドミナスを足止め。
「VS」ゴジラ・機龍は全ての元凶たるデストロイアへ怒りを露わにし、Jr.にチャーリー達に加勢するよう言ってデストロイアとの「血戦」に突入。
デストロイアはこの戦いが終わればUW怪獣の異世界における特性の調査と称してインドミナスやスカル・デビル達を文明レベルの低い怪獣界の地球か、神気取りの招待主がいるだけの「‐」世界に送り込んで更に混乱と破壊をもたらす、この装置を使って「新堂さん」に会わせてあげようか、と言って「VS」ゴジラ・機龍の精神を逆撫でする。

「VS」ゴジラ「一応聞いておくが・・・何故、ラゴスやチャイルドパパの世界まで巻き込む?」
デストロイア「・・・貴方達が苦しむ程、楽しいから・・・とでもしておきましょうか?」
「VS」ゴジラ「そうか・・・安心した。それなら俺も、お前が地獄に戻るまで遠慮なく殴れるからな!!」

カント・ジンはリッパーズとの殲滅戦。
「‐」バラン・アンバーはムートー夫妻と交戦。
バラゴンはかつて僕(しもべ)を倒した事への恨みからスカル・デビル及びクローラーズに狙われるが、ラゴスとアンギラスが加勢。
対インドミナスにJr.とゴローも加勢し、最初は劣勢だったブルーがV-2を押して行く。
死にたくなかった、もっとオーウェンに愛されたかった、最もオーウェンに愛されていたお前が憎かったとブルーに恨み節をぶつけるV-2に対し、ブルーはそれはあんたが自分勝手な凶暴さしか無かったからだ、オーウェンを傷付けるような事をするからだ、あんたが死んだ日に一番悲しんでいたのはオーウェンだった・・・と告げ、V-2が怯んだ隙に一気に形勢逆転。
そのままトドメを誘うとするが、V-2が生まれてからずっとかけがえの無い妹として愛し、口癖の「ブラボー」はオーウェンがV-2がそのまま生きていたら名付ける予定だった名前であり、それを忘れないように口癖として使っていたブルーにはそれは出来ず、涙を流すブルーを見たV-2も自然と涙が流れ、二人は和解。
ブルーはV-2改めブラボーと共にインドミナスへ攻撃を仕掛け、結束したラプトル五姉妹の連携がインドミナスを追い詰めて行く。
が、ここでインドミナスはブラボーを人質に形勢逆転を狙おうとする・・・も、突如発煙灯を投げつけながら乱入したレクシィがインドミナスに攻撃し、ブラボーを開放。
レクシィ「ほんと、いつ見ても憎たらしい光だねぇ・・・でも、あんたみたいな奴の目眩ましにもちょうどいいさね?」

同じ老兵として勝負を挑みに来たオニババもレクシィは一蹴し、最後の怨敵に激情を燃やすインドミナスに、人間の手によって欠けた肋骨の部分が弱点であるとラプトル五姉妹に教えると共にインドミナスに総攻撃を仕掛け、ブルーはモササウルスが待機していた旧ジュラシック・ワールド・ラグーンへインドミナスを叩き落とす。
更にレガシィの頼みで来たレジェンドがムートー夫妻を、レガシィが「先代の加護」で作ったダミーのキングコングが介入し、スカル・デビルをあっさりと撃破。
部が悪くなったデストロイアは装置を持ってオニババ、ムートー夫妻と共にアンティヴァースへ逃亡。
モササウルスは湖に落とされた時点で既に死亡していたインドミナスの骨を、湖の底に沈めた。



それから五姉妹でつかの間の交流をし、死者蘇生装置の効果が無くなった事によってブラボー・デルタ・エコー・チャーリー、他の恐竜達が消滅。
この島はいつ火山が大噴火してもおかしくない危険な場所だから早く去れ、とブルーはやや強引に「招待」怪獣を追い出し、レクシィとモササウルスが去ったビジターセンターで一人涙に暮れる。
レクシィはそんなブルーの心境を慮りつつ、最初は哀れな同類が増えただけだと思っていた彼女の中の潜在能力と王としての器を買い、いずれは恐竜達の新しい王となるのだからもっと色々な事を経験しろ、と言いながら9番パドックへ戻って行く。
一方「招待」怪獣達は今回の「招待」はデストロイアの計画の阻止の為だけに行ったのではないかとレガシィに詰め寄るが、半ば強引にレガシィは怪獣達を元の世界に帰してしまい、レジェンドには自然の生態系から異質な恐竜達を排除するか悩んでいるなら、迫るシボ山の大噴火で勝手に滅びるだろうから待ってやってくれと言って、レジェンドを帰らせる。
レジェンドが去った後、レガシィはやはり計画の阻止の為に「招待」を決行した事、恐竜達の生存はDPG(恐竜保護団体)がどう動くかが楽しみな事、「クローン人間」は見逃したにも関わらず回収されたインドミナスの骨から生まれた、新たなるキメラ(インドラプトル)が誕生したこの世界の行き先への憂いを呟きながら「天上」へ行き、土御門と対面。
「この世界」の蘇った魂は全て時の揺り籠に戻ったと土御門が言い、レガシィは今回の本来の目的は死者蘇生装置で無理矢理蘇ってしまった恐竜達を時の揺り籠に戻す事と、インドミナス・ブラボーの人間化とラプトル3姉妹の復活は土御門による抑制と支援だった事、今回のMVPのブルーへのご褒美にラプトル4姉妹の「転生」は考えておいてと土御門に言い、多種多様な特撮作品ごとに違う地球が一つの大きな地球・・・「UW」と繋がった、真の「UW」の世界を俯瞰する。



怪獣界では今回の「招待」についての話になるが、ラゴスが美人な爬虫類系女子がたくさんいた、と口を滑らして他の怪獣達から責められ、ややこしくなる。
アンティヴァースでは勝手に「メテオライト」を盗んで使った事をデスギーがデストロイアに糾弾するが、全く異に返さないデストロイアはもう少し「メテオライト」を預かると言って去って行く。



そしてUW・イスラ・ヌブラル島で噴火による地震が起こる中、髪を切ってショートカットにしたブルーはオーウェンに会いたい愛しい気持ちと、だがもし会いに来た時は貴方を追い出さないといけない、自分達はこの「恐竜の世界」で最後まで生きて行く決意である事を語りながら、海を見つめる・・・
(終)
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好釦