THE BIRTH OF LEGACY KONG
どうも~♪どうもどうもどうも~♪レガシィコングで~す☆
今、ボクちゃんはフィリピンにいま~す!
じゃあ、ボクちゃんが今フィリピンの何処にいるのか、分かるかな~?
それでは恒例、レガシィを探せっ!
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②
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ここで~す!!ここ、ここ~!!
ユニバーサルウェスタン鉱山地下の、とあるゴジラ族の亡骸前で~す!!
ここ・・・と言うか、この亡骸になったヒトに思い入れがあってねぇ?数ヵ月前から「逃走中」の身だけど、来ちゃったんだ~。
あっ、自首しに来たわけじゃないよ?ボクちゃん、まだ賞金よりも大事なものを見付けて無いし。
まぁでも、ここでキミと話す時間はある意味プライスレスだし・・・なんでボクちゃんが逃走中なのかは気になるだろうから、特別にボクちゃんの昔話と一緒に話そうかな?
でも、その前にボクちゃんと指切り!
・・・色々恥ずかしいから、絶対他の人には言わないでね?
むかし、むかし・・・
まだタイタンズが地球の底・・・地下空洞・ホローアースに住んでいた頃、後に髑髏島になるとある山の麓に、一人のコング族がおったそうな・・・
???『よ~し、今日も一日一訓!特訓、頑張るぞ~!』
はい、この何処かで見た事のある細目がチャームポイントな白コング君。
この子こそがボクちゃんの昔の姿・・・「キコ」なんだよね。
ボクちゃんが言わなさそうな、青春丸出しな台詞を言ってる時点で分かると思うけど、この頃はあまりユーモアも遊びもマッスルも無い、面白みの無い頃だったよ。
なのに、目立ちまくりのアルビノに生まれちゃったってだけで、昔から野生のハンター怪獣に狙われる日々でさ~。
まっ、この頃からモテモテだったのかって言われると、確かにそうなんだけどね~?
キコちゃんがいた群れの仲間からはそれはそれは大事にされてね、基本的に何をやっても怒られなかったよ。
おんぶしてって言ったらおんぶしてくれたし、珍しい果実が食べたいって言ったらすぐに採って来てくれたし・・・
えっ?だから今みたいな性格になった?ちょっと、ちょっとちょっと!それは無いんじゃないかなぁ~?
ほら、こうやって今のボクちゃんのパーフェクトボディにリンクするトレーニングは欠かして無いし・・・
んっ?親はどうしたのって?それは、ねぇ・・・
キコ『ボクは、もっと、つよく、ならなきゃ・・・髑髏の亡者共を、倒せる、くらい・・・!』
・・・まぁ、大体お察しだと思うけど、キコちゃんのダディとマミー、目の前でスカル・クローラーに食べられちゃったんだよね。ありえないよね。
こうしていきなり親なき子になったボクちゃんを、同情したからか金をくれる代わりに群れのみんなが、親代わりに育ててくれたんだ。
ちなみにキコちゃん、ここ・・・髑髏島の岩山のふもとの花畑が好きな場所で、よく通ってたんだ~。
これぞまさに、パ~ラダ~イスッ!!
キコ『いち、にぃ、さん、しっ・・・』
???『あら、キコちゃんじゃない。今日も特訓、頑張っててえらいえらい♪』
キコ『あっ、ワヒ姉さん!こんにちはです!』
そんなパ~ラダ~イス!にやって来た、この素敵なお姉さんコングは「ワヒネ」さんって言って、「ワヒ姉さん」って呼んでた。
誰にでも優しくって、気が効いてさ。
キコちゃんも一番お世話になったヒトで、群れのみんなが甘やかしがちになる中で、唯一キコちゃんを叱ってくれるヒトだった。
キコちゃんもワヒ姉さんには逆らわなかったよ。だって・・・キコちゃんの、初恋相手なんだからね。
ワヒネ『こんにちは。今日もここで特訓してると思ったけど、キコちゃんはここが本当に好きなのね。私も大好き。まるでここだけ、天国にいるみたいだもの。』
キコ『え~?天国だと、死んだみたいでボクはイヤだな~。』
ワヒネ『じゃあ、何がいいの?』
キコ『そりゃ、楽園だよ。楽園!ここはボクと・・・ワヒ姉さんだけの、楽園なんだ。』
ワヒネ『楽園・・・そうね。こんな楽園が、どこまでも続けばいいのに。』
キコ『でも髑髏の亡者がいる限り、それは無理かもしれない・・・だからボク、強くなって奴らを全滅させて、この楽園を守ってみせるよ。』
ワヒネ『そう・・・期待、してるわね。』
想いは伝えたのかって?当たり前田のクラッカーだよ?
でも、そのやり方がねぇ・・・あ~っ、恥ずかしっ!!
キコ『ラララ、ラ~ラ~ラ~♪なんてすてーきーなっ!
ラララ、ラ~ラ~ラ~♪ボクのパーラーダーイス♪
ラーラーラー、それは♪ラーラーラー、それは~!!
お、ね、え、さ、んっ!!』
・・・今でもこれは無いなって思うよ。黒歴史ってやつ?自作の歌で告白するのは失敗フラグだって、あいのりが証明してるんだけどな~?それに今のボクちゃんなら、もっと上手く素敵にやれるからねぇ~♪
まっ、ワヒ姉さんはもっとシンプルな理由を言って来たんだけど、さ。
ワヒネ『・・・あのね、キコちゃん。私はあなたの事は好きだけど、夫婦にはなれないわ。だって、私は筋骨逞しい人と夫婦になりたいの。でも、ごめんね・・・あなた、貧弱だから・・・』
キコ『ガーン・・・!!』
・・・天は二物を与えず、ってこう言う事を言うのかな?
キコちゃんだって生まれつき体力もマッスルも無いのは分かってたから、こうやってトレーニングしてたんだけど・・・うんうん、やっぱ自作の歌がダメダメ過ぎたって事にしとこう!
変なヤツらにはモテモテなのに、肝心のヒトとは失恋するって・・・同じアルビノ仲間のアンバーたそは、せめてこうならない事を祈っとこっと。