・・・もし、私があなたに何か渡せるものがあるとするなら・・・






『今こそ、我らが真の「王」となる・・・んっ？』
『これ以上は・・・させない！』
『・・・やめろ・・・』
『！』
『・・・逃げろ・・・』
『いいえ、逃げない。あなたを護るの・・・たとえ、この身に代えても・・・あなたを護れるなら、それでいいの。』
『・・・お、まえ・・・っ。』






・・・祈りたい。あなたの為に。
迷わないよう、光差すように。






『そんな顔しないで。大丈夫、また逢いに行くから・・・絶対、あなたのそばに行くから・・・だから・・・！』
『！？』





だから、今は・・・またねーー






『・・・ルン、フイ・・・！？』






・・・私の、最愛なる王(キング)ーー






『・・・く、ううう・・・っ！！』






そして、覚醒めて。真の王(キング・オブ・モンスター)。
ヒトの願いを、あなたの怒りを、私の祈りを合わせて・・・






『・・・！！！』



『なっ？』
『えっ・・・！？』
『ッ！！まずいッ！ニト、兄貴をまも・・・！！』
『ドゥッ！？』
『シュー兄ちゃん・・・がんばれ。』
『ニト・・・ッ！！』






王(キング)の覚醒。
目には、目を。歯には、歯を。
「偽りの王達」よ、あなた達にもう王冠を付ける資格は無い。
私の全てを、灼熱に変えて・・・今、真の王の戴冠式を始めましょう。






『・・・I'LL KILL YOU(殺す).』










その日、女王が死に、
偽りの王が消え去り、
真の王が、覚醒めた。