レガ母蘇・愛の物語「暇を持て余した神々の遊び」







高次元空間・・・



レガシィ「たっだいま~♪愛しいボクちゃんの母蘇羅たんにナハくんにルーたん、元気だったか~い?」
ナハト、テルマー「「ダディ!おかえり~!!」」
母蘇羅「おかえりなさい、レガシィちゃん。ご飯にします?お風呂にします?それとも・・・」
レガシィ「あれれれれ~?母蘇羅たんったら、どこでそんなイケナイ選択肢を覚えたのかな~?そんな事言うなら、ナハくんとルーたんがいるけど・・・母蘇羅たんにランペイジ、しちゃおっかなぁ~☆」
ナハト「じゃあ、ボクちんも~!!」
テルマー「テルマーも!」
レガシィ「お、おわっと!?も~、二人共いつでも元気だねぇ~?」
母蘇羅「ナハト、テルマー、レガシィちゃんが困っているわ。ちょっと離れましょうね?」
ナハト、テルマー「「はい!マミー!」」






創造神「・・・主達よ、何時までそうしているつもりだ?」
母蘇羅、レガシィ「「?」」
テルマー「び、びっくりした・・・」
ナハト「あっ、ゴジさんだ!ゴジさーん!!」
母蘇羅「何のこと?」
創造神「そこの虚像と、レガシィコングとの夫婦の真似事だ。この地はあくまで「招待」の為の場、主達の夫婦の真似事を実演する為の場では無いのだぞ。」
ナハト「きょぞー?」
テルマー「おおきなぞうさん、かな?」
母蘇羅「いいじゃない。ナハトとテルマーはここのイメージの具現化で生まれたから、ここ以外の場所にはあまり置いておきたくないの。」
レガシィ「そうそう!別にここも四次元ポケットの中みたいなもんなんだし、おっきな体でちっちゃい事を言わないのっ♪それに他のみんなはナハくんとルーたんの事、受け入れてくれてるのになぁ~?」






ビオランテ――・・・流石に私も、守護神の願いに意見する気は無い。好きにすれば良い。
じゃが、もしお前が調子に乗りすぎた時は遠慮無く制裁を加えるがのう?



ブルトン――まぁ、僕が蒲田くんを匿っているようなものかな?
折角ここまでのイメージを作ったんだから、消すのは勿体無いと思うよ。



呉爾羅――ふ~ん・・・お前らがそんなに那覇(なは)と青山テルマが好きだったのは意外だな。
じゃあ今度沖縄に行って、「琉神マブヤー」ショー見に行こうぜ?
君たち!後楽園ゆうえんちで、僕と握手!



コンドウ――あぁ、俺は別にええっすよ。全然。
それにいざとなったら文春砲みたいに使え・・・ひでぶっ!!






創造神「・・・あの者共め・・・」
レガシィ「それにオリ様が特に何も言ってないんだよ?ダメって言わないって事は、いいって言ってるようなもんでしょー?」
創造神「・・・あの母は何も言わぬ。だが、空しくは無いのか?所詮その子供は虚像・・・実在しないのだぞ?神の道楽として不健全では無いか?」
レガシィ「不健全?ぜ~んぜん?人間で言う所のVRみたいなもんでしょ?確かにいないかもしれないけど、ボクちゃん達にとっては確かにそこにいるんだからさ。そうだよね~?」
ナハト、テルマー「「ねー!」」
母蘇羅「・・・そういえば、ガジャ・ナーガちゃんを仲間にした時、貴方は私も数十億年は見た事の無い『人間』の姿であの子をここに誘い出して、かなり強引に仲間にしていたけれど・・・ガジャ・ナーガちゃんはここにいて大丈夫で、どうしてナハトとテルマーは駄目なのかしら・・・?」
創造神「・・・!」






――・・・所詮、ゴジラ達は『人間』と言う生き物と関わる宿命にあるのか・・・彼等も、主も、そして自称らも・・・
自称はこの現状を嘆かわしいと思っている。しかし、主は違うと思っているのならば・・・自称達の元に来い。
この世界のゴジラを、怪獣達を・・・自称達と共に、正しき方へ導いてみせよ。ガジャ・ナーガよ・・・





創造神「・・・益々口が達者になったな、母蘇羅よ。レガシィコングと行動を共にするのが増えた影響か?」
母蘇羅「それはどうかしら?」
レガシィ「って言うかボクちゃん、そういう贔屓は良くないと思うな~?自分はガナきゅんを仲間に引き入れといて、ボクちゃんと母蘇羅たんとの愛の結晶のナハくんとルーたんはいたら駄目なんてさぁ~?
あっ、もしかしてジェラシーってやつ?彼女いない歴数十億年のゴジさんも、母蘇羅たんがボクちゃんとイイ感じになってるから、流石に婚活に焦り始めて・・・」
創造神「黙れ、痴れ者。主と一緒にするでないわ。
・・・では、一つ問おう。もし本当に主達が子を成した時、その虚像はどうする?」
母蘇羅「もちろん、消さずに今まで通り一緒にいるわ。例えイメージでも、この二人は『私とレガシィちゃんとの子供』。傲慢や偽善と言われようと・・・絶対に揺るがない。」
レガシィ「こう言うの、本人達がどう思ってるかが一番大事だと思うけど?虚像だとか、実在するかとかなんて、ど~でもいいよ。誰が何と言おうと、ナハくんとルーたんはボクちゃんと母蘇羅たんとの子供としてここにいるんだし、ノリと弾みで生まれたのなら尚更責任を持たないとね。」
ナハト「ボクちん、ここにいる!」
テルマー「テルマーも、います!」
創造神「・・・そうか。ならば勝手にするがいい。
だが・・・怪獣界に連れて行きたいと言うならば、必ず自称に伝えろ。絶対にだぞ・・・」






レガシィ「・・・んっ?これって、ゴジさんからもオッケー貰えたって事でいいのかなぁ?」
母蘇羅「そうね。あいつは『はい』か『いいえ』しか言わないヒトだから、『おっけー』でいいと思うわよ。」
レガシィ「そっか・・・ホント、ボーちゃんと言い素直じゃないヒトから返事貰うのって、骨が折れるよねぇ。まっ、いいって言うなら早速!怪獣島の旅行プランを考えないとねぇ~!」
ナハト、テルマー「「やったー!!」」






母蘇羅――・・・いつか、貴方にも分かる日が来るわ。創造神・呉爾羅。
自分をこんなにも愛してくれるヒトがいる、その喜びが・・・
あっ、もしかしたら・・・これが「恋」、なのかしら・・・?






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好釦