レガ母蘇・愛の物語「暇を持て余した神々の遊び」







2017年・大晦日。
UW、髑髏島・ジャングル中・・・



レガシィ「ってわけで、沢山の出会いがあった今年にかんぱ~いっ!!」
コング「・・・ヤシオリの酒か、バラゴンからの土産をもう飲むのか?」
レガシィ「当たり前田のクラッカー♪だって今日の為にあるようなものじゃ~ん?ボーちゃんも飲みなよ~?」
コング「オレは酒など飲まん。水で十分だ。」
レガシィ「えぇぇ~、そんなボルヴィックみたいなのはいつでも飲めるのに~!今年もボーちゃんはつれない、なっ!」
コング「お前の勝手な宴に付き合ってやっているだけいいと思え。」
レガシィ「あっ、そー。ボクちゃんはボーちゃんが寂し過ぎて死んじゃわないように、って思って毎年こうして年末に来てあげてるのに・・・キミの血の色は、何色だっ!!」
コング「赤色だ。それにオレは兎じゃないし、ボーちゃんと言う名前じゃない。せめて本名の『ラナキラ』と呼べ。」
レガシィ「え~っ?可愛いじゃん、『ボーちゃん』って♪なんか鼻水垂らした男の子みたいでさ~♪」
コング「だから嫌なんだ。オレの親がオレに付けた名前で呼ぶ事を嫌がる、お前の方がおかしいぞ。」
レガシィ「そんなマジレスばっかりされたら、何にも言えないじゃ~ん!ああもう、分かった分かりました!こうなったらボクちゃん、この後の招待主との忘年会で思いっきり飲んじゃうもんね!」
コング「あまり飲み過ぎるなよ。異世界の者と拗れるのは、オレも勘弁だからな。」
レガシィ「だいじょ~V☆ボクちゃんもこう見えて神様みたいなもんなんだから、そんな人間みたいな間違いなんて・・・」










2018年・元旦。
UW、髑髏島砂浜・・・



???「・・・起きて、レガシィちゃん。」
レガシィ「う・・・うぅ~ん・・・あれれぇ?もう朝ぁ?」
???「もう昼よ?こんにちは、そして新年明けましておめでとう。レガシィちゃん。」
レガシィ「おっ、母蘇羅たん♪これは最高にハッピーなニューイヤーだね♪」
コング「太陽が昇る少し前に、彼女とブルトンと名乗る者がここまでお前を運んで来た。だから飲み過ぎるなと言ったんだ。」
レガシィ「あちゃ~、ブルちんにも世話になっちゃったのかぁ・・・こりゃ、何処かでお礼しないとね。」
母蘇羅「お礼をするのは、私もよ。レガシィちゃん。」
レガシィ「へっ?ボクちゃん、忘年会で母蘇羅たんに何かあげたっけ?」
母蘇羅「ええ、そうよ?ほら、見て。」
レガシィ「えっ?そういやそこにいる二人の子供って・・・」


ーー・・・あれ?あれれ?
このベイビーズ、な~んか見覚えあるんだけど・・・
こっちのお下げの男の子は・・・母蘇羅たん?
こっちの糸目の女の子は・・・ボクちゃん?
いや、いやいやいや!そんなわけないって・・・母蘇羅たんはモスラ一族が子供みたいなものって言ってたし・・・ボクちゃんには親戚の子供がいたけど遠い昔の話だし・・・ってか、なんでボクちゃんに似てるのさ!?
でも、このほそーい糸みたいな目は・・・


コング「んっ?その子供、レガシィコングに似ているな。娘がいたのか?」
母蘇羅「ええ。だって、私とレガシィちゃんの子供ですもの。」
レガシィ「!!」


レガシィ――け、K点越えきたああああああああああああああ!!
ちょ、ちょっと!ちょっとちょっと!
ボクちゃんと母蘇羅たんはキスした事あるだけだよ?なんで子供なんて・・・
そ、そうだよ。そんな事なんてしてないんだからボクちゃんの子供なわけが・・・


子供「「ダディ!」」


レガシィーーK点越え、してたああああああああああああああああああ!!


コング「・・・いつの間にそんな仲になっていた?」
母蘇羅「実は忘年会の後、レガシィちゃんと・・・それで初日の出と一緒に産まれて、神の子だからもうここまで育ったの。」


レガシィーー・・・えっ?忘年会の後?
ええっと・・・確か、まずコンドウクンがゴジさん怒らせてライフ1つ減らしながら速攻で消えて・・・
しばらくしてゴジさんも、気分が害されたとか言って帰って・・・
ビオちゃんがいつもみたいに、いつの間にか帰ってて・・・
呉爾っちが「久しいな、破壊の嘔吐よ・・・」とか言って出ていったっきり、帰って来なくなって・・・
それで、蒲田くんを見て来るって言ってブルちんが一旦離れて・・・あれ?あれれ?
ここから記憶、無いんだけど?
ま、まさか・・・その間に、ボクちゃん・・・母蘇羅たん、と・・・?


コング「尋常ではない汗の掻き方をしている・・・」
母蘇羅「レガシィちゃん?どうしたの?確かに私とレガシィちゃんの子供よ?」
レガシィ「え・・・そ、そうだ、ねぇ・・・」
子供「「ダディ!」」
コング「転生前では出来なかった子を成せて良かったな、レガシィコング。だが酒の勢いを後悔しているなら、オレはあまり飲むなと言っておいた筈だが?」


レガシィーーそんな・・・ボクちゃんもK点越えなんてするつもり無かったのに・・・人生設計は割としてたのにぃ・・・
どうしてなんだァァァァァァァァァァ!!










コング「・・・起きろ。いつまで寝る気だ。初日の出はとっくに昇ったぞ。」
レガシィ「う・・・うぅ~ん・・・あれれぇ?もう朝ぁ・・・
はれっ!?もしかして、さっきの・・・夢?」
コング「お前の夢は知らんが、お前は真夜中に泥酔したまま帰って来て、ずっとここで寝ていただけだ。」
レガシィ「ほ、ほんと?夢じゃなくて現実?ボーちゃん、ボクちゃんのほっぺたつねってみて?」
コング「・・・ふん。」
レガシィ「あ、いったァ!!
あっ・・・じゃあ、やっぱり・・・あれはただの初夢だったんだ!
いやった~!!トゥモロー!!明日があるさ~!!」
コング「わけが分からん。」
レガシィ「い~のい~の!とりあえずボクちゃん、ボーちゃんの言う通りこれからは酒の飲み過ぎに気を付けるよ~☆酒は飲んでも、飲まれるなっ♪」
コング「そうか。ちなみにもうすぐ、も、母蘇羅と言う、招待主が・・・」
母蘇羅「レガシィちゃん、新年明けましておめでとう。」
レガシィ「あっ、母蘇羅たんだぁ~!ハッピーニューイヤー、母蘇羅たん♪昨日はお楽しみでしたねぇ?」
母蘇羅「そうね。それで私、レガシィちゃんに見せたいものがあるの。ほら、出て来て挨拶して。ナハト。テルマー。」
レガシィ「なになに~?もしかして、ボクちゃんへのプレゼント・・・」
ナハト、テルマー「「ダディ!」」
レガシィ「!?」


ーー・・・あれ?あれれ?
ボクちゃん、この流れ何故か知ってるんだけどぉ・・・?
この、母蘇羅たんに似た男の子と・・・ボクちゃんに似た女の子は・・・


コング「んっ?その子供、レガシィコングに似ているな・・・あ、あの、その子供は・・・レガシィとの、娘・・・ですか?」


レガシィーー・・・ほっ。
ほらほら、やっぱり夢じゃないじゃないか~。
夢の中のボーちゃんは母蘇羅たんと普通に喋ってたけど、本当は未だにレディと向き合って話すとテンパるシャイコングなんだから~!
だからこのベイビーズも、ボクちゃんの子供なんかじゃ・・・


母蘇羅「そんな感じ・・・かしら?だって私と、レガシィちゃんの子供だもの。」
ナハト、テルマー「「マミー!」」
レガシィ「」


ーーK点越え、やっぱりしてたァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!


レガシィ「・・・あ、あべしっ。」
母蘇羅「あら?レガシィちゃん?」
コング「失神しているな・・・やはりその子供を見たのが原因のようだが・・・ほ、本当に奴との子供なん・・・です、か?」
母蘇羅「私とレガシィちゃんの子供・・・のシミュレーションよ。忘年会で最後まで残ったレガシィちゃんが、泥酔しながら私との間に子供が出来たらどうなるか話して来たから、高次元領域で私が作ったイメージを持って来てみたの。こっちの息子のナハトは私に似せて、こっちの娘のテルマーはレガシィちゃんに・・・」


コングーー・・・成程。なんとややこしい事を・・・名前まで名付けているのか・・・
しかし、だからこそ飲み過ぎるな、とオレは言ったんだがな・・・






皆様も、間違ってもK点越えなんてしないように、酒の席では飲み過ぎにお気を付け下さい・・・
以上、酒は全く飲まないシラフ勢のコンドウがお伝えしました。
酒は飲んでも、飲まれるな!



レガシィ「チャ、チャオ・・・ッ。がくっ。」



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好釦