ロダン温泉湯煙事件 前編・後編







紘平「へっくし!!」
「‐」ゴジラ『だいじょうぶか?こうへい。もしかして、かぜ引いたのか?』
紘平「いや、これは誰かが俺の噂をしやがったな・・・多分、愛美華だろうけど。」



男湯では子供や活発な者の比率が多いからか、露天風呂に入りながら喋るだけの女湯に比べて、少々騒がしい状態であった。
子供達は露天風呂で湯をかけ合い、その一方で無言で湯に浸かり続ける者もいる。



ジュニア「えいっ!えいっ!」
チャイルド『ぼくも、え~いっ!!』
リトル「やったな~!僕のも、くらえ~っ!」
シン・ゴジラ(蒲田くん)「かまも、いっくぞ~!ばっしゃ~ん!!」
ジュニア・チャイルド「『わあっ!!』」
リトル「もう、かまたくん!しっぽ使っちゃ、だめだよ~!」



「‐」バラン『・・・子供連中が騒々しいな・・・』
レジェンド「・・・子供は元気が最も大切。その証拠だ。」
ラドン「その通り。それにジュニアは、これでもおとなしいくらいなんですよ?」
アジマ「あれで?うぅん、想像が付かないや・・・」
ラゴス・ゴジラ「あ~~っ、気持ちよかった~!!よし、次は泡風呂ってのに行くか!」
スペース「オレは水風呂に行く。熱い風呂と冷たい風呂とを交互に入るのが一番だ・・・」
シン・ゴジラ(鎌倉さん)「・・・?」
スペース「んっ?先客がいたか・・・そういえば、お前はいつから水風呂にいたんだ?」



バトラ「もし覗きなんかして、俺の愛する妻と娘の裸を見たりしたら・・・どうなるか分かってんだろうな?」
「VS」ゴジラ「俺はお前がまた勘違いして、勝手に女湯に突っ込んで行くにスーパーヒトシ君。」
バトラ「なんだとぉ!お前を今すぐボッシュートしてやろうかぁ!」
ヒタム「そもそも、女湯を覗こうと思う奴なんてここにいないだろう。」
サバイヴ「・・・そういや今、この隣に裸のセラフィがいるんだよな・・・?」
ダガーラ「イ・・・イシュタルが・・・!」
幸「えっと・・・予備軍ならいるかもしれないね。」
ニルヤ「いっそあいつらには覗きの一つでもさせた方が、進展があるかもな。」
イードゥ「そ、それは駄目だ!たとえ結果的にでも他人がレオの入浴を覗くなんて想像したら・・・俺がどうなるか、分からない!」
シュウ「どうでもいい、ゆいにとばっちり食らわせたヤツは全員オレが[ピー]す・・・!」
シゾット「・・・」
ベーレム『ザンネンダッタネ、シゾット!今シーサーハ・・・』
シゾット「・・・それ以上言えば、串刺しにして煮るぞ?」
ベーレム『ナッ、ナンデモナーイ・・・』
幸「犯罪予備軍の方、かも・・・それにしてもゴジラ・レッドって人も勇気があるなぁ。まさかそのキングシーサーって人と・・・」



機龍「・・・俺、もしこの風呂に入れたら地元で結婚するんだ。」
Jr.「ただの電気風呂だって、機龍。結婚する相手もいないし、それ死亡フラグだし・・・でも、確かに機龍にとっては危険そうだから入らない方が・・・」
シン・ゴジラ(品川くん)「あばばばば~!しびえ(れ)ばびえ(れ)ぶぅ~!」
機龍「うおっと・・・!?」
Jr.「・・・あっ。」






その頃、男湯の隣にある混浴風呂。
「混浴」と言う男女の垣根を越える場所であるが故、羞恥心から中々立ち寄る者がいない中・・・一組の男女だけが、この混浴風呂の露天風呂にいた。



ゴジラ・レッド「まさか、お前と旅行先で一緒に風呂に入れるとはな・・・」
キングシーサー「はい・・・そうですね。ゴジラさん。」



そう、ゴジラ・レッドとキングシーサーだ。
モスラ一族のおしどり夫婦達ですら別々の風呂に入っているにも関わらず、この二人が共に同じ風呂に入っているのは二人の強く、深く、独特的な思想から来る関係性によるものであろう。



ゴジラ・レッド「しかし、他のヤツらも情けねぇな。好きな女と一緒に風呂も入れないのか?このままじゃずっとオレとシーサーの貸切状態だぞ。」
キングシーサー「仕方ありませんよ。夫婦になっても、恥じらいはありますから・・・私もゴジラさんとまた二人きりになれて、嬉しかったりします。」
ゴジラ・レッド「それもそうだな・・・なら、観覧車で出来なかった事でもさせて貰うかな・・・」
キングシーサー「あっ・・・」
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