ロダン温泉湯煙事件 前編・後編







ゴジラ・レッド「・・・で、ここがロダン温泉か?随分チャチい造りだな。」



怪獣ランド「招待」後の夕方、「招待」怪獣達は怪獣ランドのすぐ隣にある怪獣ランド専用宿泊施設にして、ラドン旅館第2号店である「ロダン温泉」に来ていた。
きっかけはこの温泉の存在を知ったバトラで、話に乗った妻子含むモスラ一族に「‐」ゴジラ・チャイルド・愛美華・ゆい、そして話に巻き込まれた紘平・シュウ・サバイヴ達が行く事になり、それを聞きつけた他の怪獣達も同行。
翌日のレガシィコングからの頼みがある故に「‐」世界に帰ったバラゴンを除き、シン・ゴジラ(蒲田くん)を加えたメンバーが今こうして、ロダン温泉前に集った。
本来は「招待」で来る予定の無い場所であり、今回の「招待」も日が沈むまでだったのだが・・・



ブルトン『まぁ、夜の12時までなら大丈夫じゃないかな?悪しき怪獣達のせいで「招待」も邪魔されたし、それくらいなら招待主も許してくれると思うよ。蒲田くんも今日は、みんなと最後まで一緒にいていいからね。』



と、言うブルトンの言葉・・・即ち招待主達のはからいで、日付変更線が変わるまで「招待」も延長になった。



カント「聞き捨てならないですね、ゴジラ。このロダン温泉はあえて古風にしているんですよ。人間達はこういったテーマパーク専用のホテルをやたら高級な造りにしがちですが、この温泉が相手にしているのはあくまで怪獣。お客様の心の中にある、憩いの里を目指しているんですよ。高級なホテルだと子供などが逆に緊張して、リラックス出来ないでしょうしね。」
ゴジラ・レッド「なんだ、じゃあ工事費をケチったワケじゃねぇんだな?」
カント「当たり前です!建築素材と温泉設備は、新品で最先端のものを使ってますから!」



バトラ「久々の温泉、楽しみだな!モスラ、レオ。それにチャイルドパパ。」
「‐」ゴジラ『あぁ!しまに教えてもらった事、いろいろやるぞ!チャイルド!』
チャイルド『うん!わくわく、わくわく!』
「VS」モスラ「私の世界のラドン温泉に行った時の事を思い出すわ。」
レオ「あの時私はいなかったから、何だか温泉旅行だけど新鮮な気分。」
愛美華「英恒のいない温泉旅行なんて、初めてね。たくさん楽しみましょう、兄様♪」
紘平「へーへー・・・」
幸「他の人もいるし、流石にミカ姉も羽目を外し過ぎたりしないと思うよ。父さん。」
シュウ「はぁ・・・だりぃ。」
ゆい「もう、そんな顔しないでお兄ちゃん。温泉は疲れを取る所なんだから、リラックスリラックス。ほら、サバイヴくんも。」
サバイヴ「別に俺、温泉好きじゃないんだけど・・・」
ゴジラ・レッド「そう言うな、サバイヴ。タダで入れさせてやるってカントも言ってんだ、入っとけ。」
キングシーサー「温泉は体の中の疲れも取れますから、修行のいい休息になりますよ。」
リトル「僕、たのしみだな~。」
シン・ゴジラ(蒲田くん)「かまもウキウキ!まだまだあそぶぞ~!」
ジュニア「ボクも!温泉、すっごく楽しみ!!」
ラゴス・ゴジラ「オレもだ!だから早く行こうぜ、アニキ!」
スペース「そう急かすな、ゴジラ。全く、また人間の真似事か・・・」
ラドン「でも『怪獣専用』らしいから、人間は来ないみたいだし行こうよ。何気に僕のお父さんと同じ名前だし・・・!」
イシュタル「温泉に入って気持ちいいのは人間も怪獣も一緒なんだから、別にいいのにね。」
シン「なんだかんだスペゴジも、入ったら満更でもなくなるわよ☆あたし達は目一杯楽しむわよ~!!」
アロナ「お~♪」
シン・ゴジラ(鎌倉さん)「・・・。」
ヒタム「アロナ・・・どうした?」
チハヤ「きっと凄く楽しみなんだよ、お母さん。僕も「招待」じゃなくて本当に旅行に来たみたいで楽しいけど。」
セラフィ「あたしもよ、チハヤ。あたしの世界にみんながこんなにいてくれるなんて、すっごく嬉しい。」
イム『~~♪』
「‐」モスラ『異世界にここまで長く滞在出来るのも、初めてですわね。それなら思いっきり満喫しますわよ!』
アイレナ「遊園地で遊んだ後に温泉で休息出来るなんて、至れり尽くせりね。」
アジゴ「私、露天温泉で泳ぐぞー!」
アジマ「それは迷惑だからやめなよ、お姉ちゃん・・・」
レジェンド「・・・バラゴンと共に行きたかったが、仕方無い。行くぞ、シン・ゴジラ。」
シン・ゴジラ(品川くん)「ぽぽさまお(と)、おふお(ろ)。しん、あお(たの)しみ。」
ダガーラ「イ、イシュタルと・・・こんな所に来るなんて・・・」
イードゥ「風呂から上がって来たレオは、さぞ水の滴るいい女だろうな。」
シゾット「・・・風呂上がりの、シーサー・・・!」
ベーレム『色ッポソウダネ!楽シミダネ!』
ニルヤ「お前ら・・・揃いも揃って、もうのぼせてんのか。風呂に入るのはこれからだぞ?」
「‐」バラン『温泉為らば、ニンゲンの立ち寄れぬ山奥の秘湯に行けば良い物を・・・』
アンバー『それも良いものですが、こうした温泉宿で様々なサービスを受けながら温泉に入るのもまた、良いものですよ。』
「VS」ゴジラ「・・・今の内に言っとく。嫌な予感しかしねぇ。」
Jr.「ラドン兄さんの所に行った時の事?大丈夫だよ、父さん。ここにはガメラさんもデス・・・蟹光線男もいないから。」
機龍「旅行プランとしたら、満足感あるんだけどね。まっ、その悪寒が外れる事を祈るか。」



ジン「いや~、まさかここにまで来てくれるなんて良かったですねぇ!カントさん!もう口説き放題じゃないですか!」
カント「・・・いや、ジン。今回私は誰も口説く予定は無いよ。」
ジン「そうですか~、って!ええっ!?」
ドゴラ「カントさんが、こんなに女の人がいるのに・・・!?」
カント「私は今回、他にやる事があるのさ・・・だから雑務は、二人とえんば組に任せたよ。いいね?」
ジン「アッ、ハイ。」
ドゴラ「・・・エロイム、エッサイムがきいたのかな?」
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好釦