プロジェクト・テイル・リバース









その頃、獣人界・怪獣ランド跡地。
悪しき怪獣達の手を離れ、ラドン旅館・ひいてはカントのプロデュースの元に純粋な遊園地としての再オープンが予定された、「悪の夢の跡」。
その象徴たるゴジラタワーがあった、爆心地のような跡地にて隕石のような「何か」を拾う、一人の男がいた。
かつて水中酸素破壊剤(オキシジェン・デストロイヤー)を発明し、初代ゴジラと共に東京湾で自害した人物・芹沢大助博士の姿に何処か似ながら、まるで鏡写しのように眼帯は左側にあり、鮮血を形にしたかの如き赤紫のギザギザ髪、黄色い虹彩の猫目に深い隈、白衣に似た漆黒の服。体から絶え間なく発せられる、邪悪なオーラ・・・
その風体は、誰が見てもこの人物は善き者では無い事を知らしめていた。



???「見つけましたよ。これがテイル・リバースの『核』、メテオライト。どうやらゴジラ達が派手に壊したみたいですが、シン・ゴジラの力が加わってもなお、完全に壊れずに済んだようですね。
流石は『神』の作りしモノ・・・破壊する為のモノを創造するなんて、なんて素晴らしい矛盾でしょう?
あの連中もこれが残っている事には気付いていないようですし、今度は私の実験材料になって貰いましょうか。
彼らを・・・ゴジラ、機龍、Jr.を苦しめる為の道具としてね・・・フフフ・・・ッ!」



狂った薄ら笑いを浮かべながら、男は空間を黄色い閃光と共に右手で切り裂き、発生した裂け目を通って異世界へと去って行った。
彼の名は、デストロイア。
人間界からやって来た、「VS」ゴジラと機龍が最も憎むべき存在、「緋色の悪魔」と称号される男である・・・










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好釦