プロジェクト・テイル・リバース







そして迎えた、「招待」当日。
怪獣ランドの入場門では「招待」された怪獣達が合流し、各自気になる新顔や馴染みの面々と会話していた。



ダガーラ「俺の名はダガーラ。」
イードゥ「俺の名もダガーラ、しかしこの場ではイードゥと呼んでくれ。」
ニルヤ「俺もダガーラ、名はニルヤ。」
シゾット「・・・シゾットだ。」
ベーレム『ベーレムダヨ、ヨロシク・・・ッテ、ミンナダガーラダカラ分カルヨネ・・・ベ-レム、アンマリ喋ラナイシゾットノ代ワリにル、アイボウナンダ!』
ニルヤ「へぇ、喋るベーレムか。ちょっと羨ましいな。」
ダガーラ「それに・・・俺と同じダガーラがこんなにもいたなんて・・・!!」
イードゥ「もっと早く出会いたかったな。『元掃除機』よ。」
ダガーラ「っ!?じゃ、じゃあお前はもしかして『ニライ・カナイより愛を込めて』、か!?」
イードゥ、ダガーラ「「・・・会いたかったぞ!」」
ニルヤ「俺ももっと早くお前に出会えていれば、ベーレムをもっと好きになれていたかもしれないな。今は勝手に出てくる事は無いが、俺にとっては多少忌まわしい存在だったからな・・・」
ベーレム『ジャア、今カラ好キ二ナッテ!シゾットモ、ソウ思ウデショ?』
シゾット「・・・毒を持って、毒を征せ。克服は、自分の悪しき所を受け入れる事から始まる。」
ニルヤ「それもそうだな・・・俺にとっても、この『招待』は正解だったみたいだ・・・よし。折角ダガーラ同士で集まったんだ、チハヤみたいにチームでも組んでみるか?」
ダガーラ、イードゥ、シゾット「「「?」」」



シン「アイレナお母様~!!アジゴとアジマ~!ひっさしぶり~!!」
イシュタル「わたしも、ひっさしぶり~っ!!」
アジゴ「シン姉ちゃんとイシュタル姉ちゃんだ!ひっさしぶり~!!」
アジマ「シンお姉さんにイシュタルお姉さん、久しぶりです。」
アイレナ「久しぶりね、シン。イシュタル。あっ、初めてのモスラ姉妹に自己紹介するわ。私の名前はアイレナ。それに、私の子供のアジゴとアジマよ。みんな、宜しくお願いするわね。」
アジゴ「私、アジゴ!よろしくね!」
アジマ「アジマです・・・よろしく。」
アロナ「アロナと申します。皆さん、よろしくお願いしますね。」
ヒタム「俺の名はヒタム。よろしく頼む。」
セラフィ「私の名前はセラフィ、この子はイム。よろしくね。」
イム『~♪』
チハヤ「アイレナ・・・おかあさまに、アジゴとアジマ。僕がチハヤだよ。よろしく。」
レオ「アロナさん、ヒタムさん。私がレオです。よろしくお願いしますね。」
「VS」モスラ「久しぶりね、アロナ。ヒタム。」
アロナ「はい。この子が前に言っていたレオちゃんですね。会えて嬉しいです。」
「‐」モスラ『わたくしには特に愛称は無いので、気軽にモスラと呼んで下さいませ。えっと・・・整理するとチハヤとセラフィはアイレナお母様一家と、娘のチハヤを除いてレオママとバトラ以外はアロナとヒタムと初めてお会いする形なんですのね?』
ヒタム「そうだな。」
バトラ「へへっ、なんか悪いな。俺と妻が先に会ってて。」
「VS」モスラ「ここにジラがいたら、きっと凄く喜んでたと思うわ。」
シン「あたしもようやくアロナとヒタムに会えて、うれしー!!ってわけで、あたしがシン!で、娘のイシュタルよ!」
イシュタル「イシュタルです。よろしくね、アロナお姉ちゃんに、ヒタムお兄ちゃん。」
アロナ「お姉、ちゃん・・・!」
ヒタム「・・・お兄ちゃん、なのか?」
チハヤ「姉妹でも兄弟でもそう呼び合うんだよ、父さん。しっかし僕とセラフィみたいに、まさか母さんと父さんも『穴』の先で別のモスラと会うなんて、凄い偶然だよ。」
セラフィ「そうね。それに、話に聞いてたアイレナお母様にアジゴとアジマの双子・・・何だか昔のあたしと貴女みたいね、イム。」
イム『~~♪』
アジゴ「妖精モスラだ~、かわいい~!」
「VS」モスラ「レオから聞いたわ。セラフィちゃん、元の世界で最後のモスラ一族なのよね?辛くなったら、いつでも言って。昔のモスラちゃんみたいに、力になるから。」
セラフィ「えっ、あ、あたしは・・・大丈夫です。その気持ちだけ、受け取っておきます。」
レオ「ふふっ。セラフィ、恥ずかしがってる。」
アジゴ「てれてる、てれてる!」
「VS」モスラ「そう?じゃあ、モスラちゃんは大丈夫?あの時は本当に貴女のお母さんが私の体に降りて来てたみたいだけど、またやってみたら降りて来るかもしれないし。」
「‐」モスラ『いえ、わたくしはもう本当に大丈夫ですのでご心配無く。それより、やはりセラフィにしてあげた方がよろしいのではなくって?』
セラフィ「ええっ、だ、だからあたしは・・・」
イシュタル「レオママのなでなでってすっごく癒されるから、やって貰ったらいいのに。チャイルドパパもモスラお姉ちゃんも、やって貰ったらスッキリしてたよ~?」
セラフィ「でも、やっぱりなんか恥ずかしい・・・」
「VS」モスラ「・・・やっぱり、頭なでなでくらいはさせて貰うわね・・・」
セラフィ「へえっ!?頭なでな・・・んんっ・・・き、きもちいい・・・」
アジゴ「う~ん、私もやって欲しいなぁ~。」
「VS」モスラ「いいわよ。アジゴちゃんもおいで。」
アジゴ「やった~!」
セラフィ「なんだろ・・・むかしのころに、もどったみたい・・・」
アジゴ「んん~・・・きもちい~・・・」
「VS」モスラ「大丈夫よ・・・私に身を委ねてね・・・」
イム『~♪』
チハヤ「セラフィ、あれだけ恥ずかしがってたのに凄く気持ちよさそうじゃん。」
レオ「こうなったらお母さん、しばらく止まらないわね。」
「‐」モスラ『レオママも心の底からやりたそうな感じでしたし、開場までまだ時間はありますから、このままにしておきましょう。』
バトラ「はぁ・・・俺もなでなでして欲しいなぁ。」
ヒタム「お前はいつでもやって貰えるだろう?」
アジマ「・・・」
ヒタム「・・・ん?どうした?」
アジマ「・・・ヒタムお兄さん、バトラお兄さんよりすっごく強そう。」
バトラ「おい、アジマ。それ俺が弱いって言いたいのか?俺だって、愛する妻やレオのピンチにはかっこよく・・・」
ヒタム「・・・アロナ、まだ惚けているのか?」
バトラ「おいおい、無視かよ・・・」
アロナ「お姉ちゃん・・・なんと良い響きなのでしょう・・・こう呼ばれる事なんてあまり無いですから・・・もう嬉しくて、嬉しくて・・・」
シン「でしょでしょ!この感じがモスラ姉妹の醍醐味なのよ~。あたしがこのみんなで姉妹作ってみたいって気持ち、分かるわよね♪」
アロナ「はい。いつもとは違う幸福感を、とても感じます・・・!」
アイレナ「本当にそうね。住んでいる世界は違っても、こうして実の姉妹のように振舞える。外見にコンプレックスのあるチハヤに、心に傷のあるあのモスラやセラフィが、このモスラ姉妹の存在によって克服出来たのなら、それは凄く素敵な事。シン、モスラ姉妹を考えてくれて、ありがとう。」
シン「ううん、あたしが言い出さなくてもきっとみんな、自然にそうなってたわ!あたしはそう思う☆」
アロナ「私も、そう思います。これは物凄く尊い事です・・・!」
アイレナ「以前の「招待」から時間は空いたけど・・・モスラ姉妹長女として、こうしてまた来れて良かったわ。今日はみんなでたくさん、楽しみましょうね。」
シン「モチのロン!!」
アロナ「ですね!」



アジマ「そういえば、『メンズ組』ってどれだけいたっけ・・・?」
バトラ「えっとな、まず俺にアジマにヒタムに、護国聖獣の最珠羅・・・」
ヒタム「中性らしいが、最珠羅なら俺の世界にもいる。」
バトラ「あっ、そうだったな・・・まぁ、見掛けは男らしいからメンズ組にしとくか。それで、シンの兄のアンシャルってのがいて・・・」
ヒタム「あと双子モスラなら、俺の世界にもいるぞ。」
バトラ「あーもう、最初から言っとけよ!で、その片方を足したら・・・七人?モスラ姉妹の半分くらいか?」
アジマ「そっか・・・うーん、ラッキーセブンだから、こっちもそろってほしいなぁ。」


ヒタム――・・・そういえば、シュウやゆいと時々いるあの「アピ」と言うモスラ・・・性別はどっちなんだ?
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好釦