イッツ・ア・スモールワールド




ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
本作はゴジラ63周年(11月3日)に書こうとしたものの、間に合わなかったので11月中に・・・→12月中、出来ればダガーラの誕生日(12月13日)までに・・・→結局2月中旬・・・と、約3ヶ月の延期をやらかした作品ですf^_^
その分、このあとがきを含めて50ページ超えと言う第四弾の全34ページを超えるボリュームと最多の登場キャラ数となり、女性陣から特にお咎めは頂かなかったのが救いです・・・



本作を書こうと思ったきっかけは、ずばり「城村さんの描かれる子供って、殺人的に可愛いですよね!」・・・と言う逮捕案件な思惑で(汗)、ともあれそれだけの魅力があるのに本シリーズではレジェンドに続いて出したチハヤの年齢設定の都合上、彼女や幸の子供時代は出せないので非常に勿体無く感じていました。
そこで以前みかんさんの唐突シリーズの一つとして書いていた短編、本作では冒頭にセラフィの夢として掲載した「シンと鎌倉さんが小さくなる短編」を元に「子供時代のあるキャラを手当たり次第に子供にしてしまおう!」と思いつき、それなりの長さの「萌え」に寄った(?)息抜き的な話にしようと思っていました。
ですが退行化・・・つまり、若返るのなら「VS」ゴジラ・機龍の昔の姿である初代ゴジラ・ゴジラザウルスをまた出したい、前々から登場をリクエストされていた城村さん宅のキングコングもモンスターバースの時事列に矛盾する事なく登場させられるのでは、子供が中心なら以前から登場の伏線を張っていた蒲田くんは絶対に出して、退行化騒動の主犯として悪しき怪獣達も色々出して、遊園地が舞台にするならレザタチ親子も・・・と、とにかく本当に手当たり次第にキャラを出した結果、今回もシリアスで「燃え」な長編となりました。
キャラの多さで正直(また)収集が付かなくなり、苦肉の策として3グループに分けたりしましたが、その弊害でグループ以外のメンバーやメインにしたキャラ以外の絡みがおざなり気味になったり、展開やシチュエーションなどの細かい所で雑な点は否めません。
それでも、女性陣のキャラをお借りしている以上は各キャラになるべく台詞・活躍・役割を与え、シリーズ通しての命題である「空気キャラを作らない」事は守れたかな・・・と思いますし、ページ数に恥じない中身のある豪華な作品にも出来たと思っています。
登場キャラの多さやメインに据えた都合、今回は特に皇さんと城村さんに大きな負担を掛けてしまいましたが、皇さんはレザーバックVSキングコングの追加文(初ゴジVSオオタチからゴジラ・レッドVSカントまでの部分)を書いて下さったり、城村さんも今回が長編初登場となるキャラのプロフを全て考えて下さったりと、大変御世話になりました・・・!



本作は作中での言い方で言えば「ネズミの国」のアトラクションの名前である「イッツ・ア・スモールワールド」のタイトルにあやかって最初から遊園地、まだちゃんと舞台にした事の無い皇さん宅の怪獣の世界・獣人界を舞台にする事は最初から決めていたので、旧作ゴジラネタとして「ゴジラタワー」と「怪獣ランド」を入れ、僕の思う遊園地のアトラクションとそれに合うキャラを割り振る形で序盤はあえて最初からキャラ同士を分散させて進めました。
中盤以降は前述の通り、ゴジラ組・モスラ組・真相究明組の三グループに分けて展開し、最後に合流して終わる・・・と言う変則的な流れにしています。
主役は勿論ゴジラ・レッド、裏主人公としてカントとダガーラ、そして「真」主人公として蒲田くんを据えました。
キングコングは最初ゲストキャラとしてあえて出番は控え目にしようと思い、途中参加・途中退場と言う形にしましたが、書いて行く内にどんどん台詞や出番が増えていき、前述のVSレザーバックの追加文やラストの髑髏島の描写の増加によって、実質裏主人公の一人になった感じです。
また、本格的にヴィラン怪獣達を登場・活躍させる事も本作の意識した点で、子供ネタなら登場必須のクリス姐さんとティフォン、「KAIJU」勢筆頭のナイフヘッドと個人的にずっと登場させたいと思っていたガイガン・メガロを中心に、前回出来なかったシチュエーション「新モスラ組集合によりデスギドラが危ない」をDG連合として各作者様のデスギドラを勢揃いさせて取り入れたり、ゴジラジオin京都からの伏線回収としてレザタチ親子にアバレ時々遊園地をエンジョイして貰ったり(汗)、以前よりみかんさんリクエストされていたスペースVSクリス姐さんを実現させたりしました。
その都合でバトル描写も多くなり、第六弾からやろうとしていた「バトル中心の話」も一応実現しています。



それから本作はダガーラ20周年記念の作品としての面もあり、各女性陣のダガーラ達も集結させました。
前回の第七弾で新モスラ組、今回DG連合としてデスギドラ組が共演し、執筆中の去年はちょうど「モスラ2」が20周年を迎えていたので、それならダガーラ組の共演もありかと思いました。
本作のシチュエーション上、子供になった新モスラ組を守れる存在も必要だと思いましたので。
第三弾の時にみかんさんと柳さんのダガーラを共演させたいと思ってから約7年、ようやくそれが叶っただけでなく皇さん・城村さんのダガーラを交えて「ダガーラ4」を結成出来たのは、本作を書いて良かったと思えた所です。



ちなみに、本作のイメージソングは「銀魂 ポロリ篇」のOP「VS」で、疾走感がありつつ何処かはっちゃけていて、「さぁさぁ皆の衆(エビバディ)、やっちゃって!」「反撃の狼煙上げましょう」「したり顔する曲者たちを、今度こそ返り討ちにしてやれ」と言う、全体的に反抗精神溢れる歌詞が正義VS悪の怪獣の戦いがメインの一つである本作とマッチしていると思います。
「万の宴で舞い上がって」の歌詞なんて、まさに怪獣ランドの事ですからね。
更になんと、皇さんが今作でのキングコングVSレザーバックの1コマ(20ページの部分)を、イラストにして下さいました!
ぶつかりあう拳と拳、大迫力の燃えるイラストになっておりますので、画集・弐の「頂き物」か、皇さんのサイトor副ブログ「隈取り赤王。」にて是非ご覧下さい!
文字無しバージョンも掲載されていますよ!
46/49ページ
好釦