イッツ・ア・スモールワールド







スペース「もうゴジラタワーも無くなった、お前達の負けだ!観念しろ!」
クリス「そうねぇ・・・このまま抵抗しても見苦しいだけだし、そろそろお暇(いとま)しようかしら?」
スペース「オレは『観念しろ』と言ったんだ、逃がす気は無い!」
クリス「そう?ベッドの上での第二ラウンドなら喜んで行ったのに、違うみたいで残念ねぇ・・・」



一方、ゴジラタワーの爆滅によってスペースとクリスは一旦戦闘を中止していたが、どうやっても勝ち目は無いと悟ったクリスはロッドを今この状況でも地面に寝たまま動かないナイフヘッドに向け、電撃をナイフヘッドへ発射する。



ナイフヘッド「あたたたぁ!?ね、姐さん!ちっとは手加減しろリム~!」
クリス「お黙り。とっくに起きてた癖に死んだふりをして私を助けにも来ないなんて・・・許して欲しかったら、さっさと『ブリーチ』を開きなさい。」
ナイフヘッド「は、はい!喜んでリム~!!」



ナイフヘッドは静かに怒りをたぎらせるクリスに恐々としながら頭に巨大な刃を生成し、黄緑色の光に包んでから目の前を「次元刀」で切り裂き、アンティヴァースへの入り口である裂け目・ブリーチを作る。



スペース「待て!逃がすか!」
クリス「そうはいかないわ。私もそれはそれは腹が立って、腸が煮えくり返ってどうにかなりそうなのを我慢してるんだから・・・!次からはみ~んな、本格的に痛い目にあってもらうから・・・お楽しみにね!」
ナイフヘッド「この仕返しは、何倍返しにしてやる!だが今は俺達の『アップ・ライジング』の時が近いんだリム!覚えてろリム~!」



スペースは瞬時に結晶弾をクリスとナイフヘッドに向かわせるが、クリスの放つ同じ結晶弾とナイフヘッドの斬撃に全て受け止められてしまい、その隙にクラックに逃げられてしまった。



スペース「くっ・・!オレは同族として、お前を絶対に許さない・・・次こそ決着を付けるぞ、クリス!!」






Jr.「あっ・・・体が戻ってる!」
幸「本当だ!やったー!」
サバイヴ「・・・やっと戻れた。」
ラゴス・ゴジラ「よっしゃあ~!!!」
機龍「ささやかな先祖帰りだったなぁ。機龍さんここに復活、っと。」
「VS」ゴジラ「・・・バトラなんかに謝った、少し前の俺を殴りたい。」
ニルヤ「ようやく、SD体型からの脱却だ・・・!」



その頃、ゴジラタワーごと退行化装置が破壊された事により、退行(SD)化していた怪獣達が元に戻っていた。
それと同時にモスラ組、「‐」バラン達も合流する。



「‐」バラン『如何やら、無事に解決した様だな。』
アンバー『皆様全員ご無事で、本当に良かったです。』
シン「ゴジラもみんな、元に戻れて良かったわね~!!」
ラゴス・ゴジラ「けど、シン達はいいよなぁ。モスラのお陰で先に元に戻れたんだろ?」
「‐」モスラ『それは違いますわよ?ラゴス。これはわたくし達モスラ姉妹が力を合わせて成し遂げた事、わたくしは最後のバトンを渡しただけですわ。』



ドゴラ「あっ、ジン兄さんにえんば組だ・・・!」
ジン「おっ!あれはカントさんにドゴラちゃん!お~い、カン・・・」
カント「なんと・・・あれが風の噂に聞くモスラ姉妹・・・確かに絶対無敵最強可憐美女な集まりだ・・・これは目移りが止まりませんねぇ・・・」
ジン「・・・あの~、カントさん?」
カント「んっ、あぁ!なんだ、ジンじゃないか・・・申し訳無いね。ドゴラが人質に取られていたとは言え、君達に汚れ仕事をさせて。治療費とボーナスはちゃんと出すから、安心してくれ。」
えんば組『『『『うぃー!!』』』』
ジン「おっ、マジっすか!やっぱラドン旅館は福利厚生がしっかりしてていいねぇ~!」
ドゴラ「あとは、カントさんのナンパさえ無ければいいのに・・・」
ジン「まっ、でも辞める気も無いでしょ?」
ドゴラ「・・・うん!」



サバイヴ「セラフィ、すまない・・・お前を助けられなくて。」
セラフィ「ううん、あたしは全然気にしてないわ。それにリトルが言ってたみたいに、昔のみー君が見れたからむしろ良かった、かな?」
サバイヴ「その『みー君』って呼び方、いい加減やめろって。俺がミニラの頃のアダ名だぞ・・・」
セラフィ「なんで?可愛い呼び名だし、あたしの中では今もサバイヴはミニラの頃から変わってないよ?」
サバイヴ「だから、俺は可愛いなんて言われても・・・」



幸「なんか、今思い出すと恥ずかしいな・・・ごめんね、父さん。」
紘平「気にすんな。なんか俺も昔に戻れた気分だし。」
愛美華「子供に戻った幸ちゃんったら、天使のように可愛かったわ・・・!私にも甘えてくれて良かったのに。」
幸「い、いや、ミカ姉に甘えるのは流石に止めたよ・・・」
愛美華「そう?幸ちゃんまでイケズねぇ?」
幸「まぁ、でも子供に戻れてちょっとだけ嬉しかった・・・かな。」



アイレナ「機龍。元の姿に戻れて、良かったわね。」
機龍「君に言われると、本当にそんな気がするよ。ありがとう。」
Jr.「あの、アイレナさん・・・なんか、上手く言葉に出来ないんですけど・・・機龍にそう言ってくれて、ありがとうございます。」
アイレナ「どういたしまして。でも心配しないで、これは嘘偽りの無い心からの言葉・・・争ってしまった事もあったけど、こうして貴方達と普通に話せるのが私はとても嬉しいの。アジゴ、アジマ。そうでしょ?」
アジゴ、アジマ「「うん!」」
Jr.「・・・俺もです。」
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好釦