イッツ・ア・スモールワールド







『退行化光線発射まで、あと20秒。』



ゴジラタワーではもう、退行化光線発射まであと僅かな所まで来ていた。
発射までのカウントを告げる管制室は全開以上の力を出さんとするゴジラ・レッド達から溢れ出るパワーによって異常なまでの圧力に満ちており、もはや誰も踏み入る事は出来ない領域と化していた。



ゴジラ・レッド「よし・・・!お前ら!100%中の100%・・・いや!120%の力を出し切る準備は出来たんだろうなぁ!!」
シン・ゴジラ(鎌倉さん)「・・・!!」
レジェンド「・・・無論だ。」
シン・ゴジラ(品川くん)「うんうんうんうんうんうんうん・・・」
コング「いつでも・・・いいぞ!!」
シン・ゴジラ(蒲田くん)「某も、一向に構わんッッッ!!」
ゴジラ・レッド「良い返事だ・・・じゃあ、行くぞォォォォォォ!!!」



『退行化光線発射まで、あと10秒。9・・・』



ゴジラ・レッドの絶叫を合図に、まずレジェンドとキングコングが動いた。
レジェンドが青く光る刀を振り下ろすと同時に、キングコングは両手の拳を床に叩きつける。



レジェンド「・・・一刀、両断!」
コング「砕け、散れええええええええええええええええええええッ!!」



両者の斬撃と衝撃波が床を割り、ゴジラタワーを真っ二つに裂く。


『7・・・6・・・』


シン・ゴジラ(鎌倉さん)「うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁっ!!」
シン・ゴジラ(品川くん)「アハハハハハハハハハハハハハハッハアッハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」



シン・ゴジラ(鎌倉さん)の紫の放射熱線が裂けたタワーを切り裂いて行き、シン・ゴジラ(品川くん)の散開光線が更に細かく分解する。



『4・・・3・・・』



シン・ゴジラ(蒲田くん)「我を・・・畏れよッッッッ!!」



シン・ゴジラ(蒲田くん)が放つ、追い撃ちのバイオレットカラーの極太のビームが分解されたタワーの破片を塵と化して行き、もはや「ゴジラ」タワーとすら呼べない程にまで損壊してしまった。
それでも、退行化光線のカウントは止まらなかった・・・



『2・・・いt・・・』



ゴジラ・レッド「・・・今だぁ!!おおおおおおおっ!!消し飛びやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!
バアアアアニング!!ジィー!!スパアアアアク!!
ねっ、せえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええん!!!」



・・・が、その前に放たれたゴジラ・レッド最強の技「バーニング・G・スパーク熱線」がタワーを破片一つ残らず灰燼に帰し、まるで巨大な炎の柱が天に昇って行くかのような壮絶な光景に、誰もがタワーの方を向いた。



クリス「!?」
スペース「あれは・・・どうやら、今回はオレ達の勝ちのようだな。」



愛美華「んっ・・・何だか騒がしい、わね・・・」
「‐」ゴジラ『んん、なんだぁ・・・って!?』
シュウ「なんなんだ、ありゃ?」
紘平「タワーが、炎に!?」
チャイルド『あっ!とうちゃんおきた!しゅうおにいちゃんも!』
幸「おとうしゃん!えみかねぇ!おはよ~!」
チャイルド『あれね、れっどさんとおじさんとこんぐさんとしんごじさんたちがやったんだよ!』
シュウ「はっ?」
ゆい「おはよー、お兄ちゃん!見て見て、キャンプファイヤーみた~い!」
「‐」ゴジラ『ひゃ~、すっげぇな!』
紘平「寝起きだからか、頭が着いていけねぇ・・・」
愛美華「中々、穏やかじゃないわね・・・」
ジン「うひゃあ、ほんっとゴジラっていつもやらかしてくれるよなぁ~。」
ラドン「話に聞いた通りの凄さだね・・・」
初代ゴジラ「やったな。」
Jr.「・・・えっ、ちょっとまって。あれ、レッドさんたちもまきこまれてない?」
ザウルス「ほんとだ!レッド達、無事なのか!?」
バラゴン『あんなの絶対、爆発に巻き込まれてますよ!?』
ミニラ「だいじょうぶだよ、父さんがいるもん!だよね、リトル!」
リトル「うん!僕はおとうさんをしんじる!『怪獣王』は、何にだってまけないんだから!」
キングシーサー「それにゴジラさんは、約束を必ず守る人です。そして、ゴジラさんは私達と約束したんです、必ず戻ると・・・!」
ラゴス・ゴジラ「あぁ!レッドはつよい!だからしんぱいねぇ!シンゴジもレジェンドもすっげぇつよいし、だからみんなぜったいかえってくる!!」
ジュニア「ゴジ兄の言うとおり!みんな、かえって来てくれるよ!」




アンバー『なんと言う、力の奔流なのでしょう・・・!』
「‐」バラン『彼奴らめ、此処まで掏るとはな・・・』
カント「・・・全く、これだからゴジラ一族は血気盛んで暴力的で、強くて始末が悪いんですよね。」
ドゴラ「でも、これでもうカントさんがわるさしなくてよくなった・・・」
ブルトン「・・・見せて貰ったよ、君達の意思の力を。あとは・・・」



ブラウニー「ケ、ケエエエエエ!?」
デスギー「ゴジラタワーが・・・そんなバカな・・・!!」
カナエ「オイオイオイ!やば過ぎるだろ、こんなのよぉ!」
アサナ「今のボク達も、絶賛大ピンチ中なんだけどねぇ~。」
ティフォン「これが我らの終焉、ラグナロクの到来だとでも言うのか・・・?」
チハヤ「うん、正解。だからせいぜいしっかり目に焼き付けとくんだね?」
イム『~!!』
シン「さっすがシンゴジ!!やっば~い!!」
アジゴ、アジマ「「たーまやー!!」」
ダガーラ「ゴジラ・レッド・・・やはり、お前はこの世界の怪獣の『王』なんだな・・・」
「‐」モスラ『全ては愛する者を守る為・・・まさに燃え上がる愛の象徴ですわ!』
シゾット「・・・」
ベーレム『アレ?モシカシテシゾット、マタゴジラにイイトコ取ラレテキングシーサー二近ヅケラレナカッタ、ッテ思ッテル?』
シゾット「余計な事を言うな・・・!」
ニルヤ「大一番は取られたかもしれないが、俺達はこうしてチハヤ達を守った。それは誇ってもいいはずだ。」
イードゥ「清掃活動みたいなものだ、こういうのは。地道にだが、確実に。」
レオ「それにしても、原因を元から消しちゃうなんて・・・スケールが違うわね。」
バトラ「そもそもゴジラタワーじゃなくて、モスラタワーにしたら良かったんだよ。モデルがアレだから壊されるんだって。」
ヒタム「そういう問題か?」
アイレナ「とにかく、これでようやく全て終わるのね。」
「VS」モスラ「きっと向こうでも、みんな元に戻ってるはずよ。」
アロナ「もう、皆さんが傷付く事も争う事も無いのですね・・・」
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好釦