イッツ・ア・スモールワールド






一方、初代ゴジラ、ザウルス、バラゴンは安全圏に避難していた「‐」ゴジラ達と合流している所だった。
その少し遠くではスペースとクリスがお互いにコロナ・ビームを撃ち合い、激闘を続けている。



Jr.「父さん・・・機龍・・・ぶじでよかったぁ・・・!」
ザウルス「ごめんな、Jr.。心配かけて。でも、もう大丈夫だから・・・!」
初代ゴジラ「あいつらならきっと、タワーを破壊してくれるだろう。」
ジン「これなら思い切って裏切ってみて、正解だったねぇ。ゴウランガ!」
バラゴン『いやぁ、それにしてもびっくりっすね・・・まさか自力で脱出するなんて。』
チャイルド『ぼくととうちゃんはあなをほってでたけど、ほかのみんなはすぺごじさんのおかげだよ!』
ジュニア「スーにぃ~!!いっけ~!!」
ラゴス・ゴジラ「まけんな、アニキ~!!!」
ミニラ「・・・父さんならきっと、だいじょうぶだよね。リトル。シーサー。」
リトル「うん!僕もおとうさんをしんじてる!」
キングシーサー「私も信じています、だからどうか無事に帰って来て下さい。ゴジラさん・・・」
ゆい「おじさんもいるし、大丈夫よ!ミニラくん!」
バラゴン『・・・ところで、ラドン。ちょっと聞いていい?』
ラドン「どうしました?」
バラゴン『なんでゴジラさんとゆいちゃんのお兄さん、それに幸君のパパとお姉さんが一緒に寝てるの?』



「‐」ゴジラ、シュウ『「・・・ZZZ」』


愛美華「うふふ・・・にいさまぁ・・・」
紘平「・・・ううーん・・・」
幸「おとうしゃんと、えみかねぇに、むぎゅ~。」



ラドン「・・・えっと、ゆいのお兄さんとあのビオランテのお姉さんをそれはそれは怒らせる事があって・・・それをチャイルドパパさんと幸パパさんが抑えようとした結果で、幸は単純に寂しいからです。」
バラゴン『うんうん、多分そうだろうな・・・って、えっ?「抑えた」の!?どう見ても全力尽くしたように見えるんだけど・・・』
ラドン「いやぁ、でも凄かったですよ・・・チャイルドパパさんとか鬼みたいな姿になってましたし。」
バラゴン『ええっ!?それ、チャイルドパパも半分暴走してたって事じゃないか!噂に聞く「真」モード!!レジェンドさんの世界の怪獣って、やっぱり凄いなぁ・・・』



熟睡する四人を見ながら、バラゴンはここで繰り広げられたであろう大乱闘を恐る恐る想像するのだった。






アイレナ「こっちに行かせて貰ったけど、モスラ姉妹は無事かし・・・ら?」
アジゴ「わあー、すっごーい!」
アジマ「おっきな木だ!」



モスラ姉妹の状況が気になり、彼女達の元に向かったアイレナ親子もまた、凄まじい光景を目の当たりにしていた。



チハヤ「じゃあ、今から申し開きを聞こうか?一応、ね?」
ブラウニー「ケ、ケェ・・・」
デスギー「くうううう!!おれ達DG連合が負けるだと・・・っ!!」
アサナ「しかもわざとこんな中途半端に封印するとか、ほんと最悪なんだけど・・・」
ティフォン「早急の釈放を要求する・・・我はデスギドラではない、高貴なるグランドギドラなるぞ。こんな下賤な連中と、一纏めにするな!」
カナエ「あぁ?お前言いやがったなあ!お前なんか、ただの金メッキだろうが!」
セラフィ「顔を自由にしているだけ、いいと思いなさい!」
イム『~!!』
レオ「『手も足も出ない』って、まさにこの事ね。ちゃんと反省しなさいよ!」
イシュタル「デスギーはその前にこれから、色々聞かせて貰うわ!」
「‐」モスラ『その後は嫌になるまで、たっぷりと懺悔させて差し上げますわ。お覚悟は、よろしくて?』



そこには「この木なんの木・・・」のCMでお馴染みのモンキーポッドを彷彿とさせる大樹が生えており、幹の部分には顔だけを出したDG連合とティフォンが悪態を吐き続けていた。
そう、この木は新モスラ組の力によってDG連合(+ティフォン)を封印した跡地・・・かつてチハヤとセラフィの初対面時にブラウニーを封印した手段と同じ方法を、今度は新モスラ組で行った結果であった。



アロナ「チハヤ、暴力的になったらダメよ~!」
アイレナ「みんな、これはどういう事?」
シン「あっ!!アイレナお母様じゃない!アジゴとアジマも!」
「VS」モスラ「確か、あっちの方にいましたよね?怪我はありませんでしたか?」
アイレナ「私とアジゴもアジマも大丈夫よ。そうなる前に、元に戻ったシンの所のスペースゴジラがみんなを助けてくれたから。」
シン「うそ、スペゴジ元に戻ったの!?なんかあっちが騒がしいって思ってたけど、さっすがスペゴジね☆」
アジマ「すごかったなぁ、あのお兄ちゃん。」
アロナ「では、愛美華さん達も無事なのですね・・・良かったです。」
アジゴ「あっ、その人ならなんか激おこになってあばれようとして、お兄ちゃんゴジラに必死に止められてたよ?」
アロナ「あら・・・愛美華さん、またやり過ぎちゃったのですね。」
アイレナ「やり過ぎで済まなかった気はするけど・・・ところで、あの木は何なの?シンとレオ達も元に戻ってるし・・・」
シン「へへ~ん!!あれはね、話すと長くなるんだけど・・・」
アジゴ「このーき、なんのき!」
アジマ「きになる、きになる・・・」
アジゴ「みたことーもない、きですから~!!」
アジマ「みたこともー、ないー、はなーがさくでしょー。」



バトラ「ノゾミだかカナエだかタマエだか知らねぇが、あいつさえいなけりゃレオも安全だな!」
ヒタム「そうだな。チハヤの危機も、これで無くなる。」
イードゥ「レオの誕生会も、これからは邪魔者を気にする事なく盛大に開ける・・・!」
ダガーラ「あとはあいつらから情報を聞き出せれば、悪の怪獣達の全貌も分かる・・・」
ニルヤ「別に俺はあいつらの顔を見なくて済むなら、それでいいがな。」
シゾット「・・・」
ベーレム『ワァー、ホントスッゴイナー!シゾットモ、ソウ思ウ?』
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好釦